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夜もすっかり更けた頃。
🤍「そろそろ、お暇しようかしらね〜!」
その一言を合図に、
メンバーたちは「だな!だな!」と口々に言いながら
一斉に片付けを始めた。
俺はすでに酒がまわりきっていて、
頭も身体もふわふわしている。
💙「……涼太」
❤「ん?」
💙「ちょっと、残れ」
❤「え?俺も帰るつもりだったけど…
翔太も明日早いでしょ?」
💙「いいから。残れって」
少し強い口調になってしまったのを自覚する。
❤「……あぁ、うん」
その空気を察したのか、
メンバーたちは何も言わずに目配せし合い、
そそくさと帰り支度を終えた。
💚(頼む……うまくいってくれよお……!!)
──────────────
❤「それで?俺に、なんか用あった?」
💙「……二人きりになりたかった」
❤「え?」
💙「それだけ」
❤「……???」
首をかしげる涼太を見て、
胸の奥に溜まっていたものが、限界に近づく。
💙「涼太さ……」
💙「ほんとに、何も気づいてないの?」
❤「……え? うーん……全然、わかんない」
💙「……💢」
その一言で、
俺の中の何かがぷつんと切れた。
立ち上がろうとした瞬間——
💙「っ……」
視界が揺れる。
❤「あっ、翔太!」
涼太が咄嗟に手を伸ばす。
倒れないように支え——
るはずだったのに。
バランスを崩した俺たちは、
そのまま一緒に床へと倒れ込んだ。
涼太が、俺を覆いかぶさるような体勢で。
一瞬、時間が止まる。
近すぎる距離。
触れそうな吐息。
鼓動が、はっきり聞こえる。
💙(……涼太、近……)
❤「……だ、大丈夫?」
💙「……」
俺は、涼太の襟を掴み、
酒の勢いに背中を押されるように
涼太の唇に、そっとキスをした。
つづく。