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2026年6月2日午前8時、東京都某所にて刺殺体が発見される。
被害者は小々沢晴明25歳。コンビニでバイトをしている青年だ。
死亡理由は、心臓部分をキッチンナイフで一刺し。
死後硬直も始まっているので、死亡時刻は前日の正午12時が一番最初と想定される。
長谷川「・・・心臓部を一刺しか・・。」
戸部「縄で縛った形跡もないのにすごいなぁ。」
上野「一体どうやって・・・?」
今回の事件に配属されたのは、長谷川孝警部補。
そこに助っ人としてやってきたのが、探偵上野康介と、小説家戸部夏実。
戸部「犯人、肝が座ってるなぁ。」
上野「それは確かに。流石としか言えないね。」
鷹野「皆さん、酷くないですか!?」
後ろから口を挟むのは、上野の部下鷹野花音。
鷹野「せめてもう少し同情をしたらどうですか?」
不機嫌そうな顔で意見する。
戸部「でも、大体こう言う場合は被害者も悪い事してる事多いし・・・」
鷹野「小説の中での話でしょ!」
少ししょんぼりした顔を見せる戸部。
その横で、長谷川は死体のある部分を見ていた。
上野「どうしたんだ?深い顔して。」
長谷川「いやぁ、あの刺し傷・・・」
傷跡がある心臓部を指差す。
長谷川「服とかには血液が付着してるけど、なんか内側怪しくないか・・・?」
戸部「ん?ちょっと見てみるか・・・ん!?」
刺し傷の部分を千切ると、全く血に汚れていない肌が視界に飛び込む。
鷹野「血が・・・付いていない・・・!?」
上野「死因は心臓部を刺された・・・で合ってるんだよね?」
長谷川「もしかしたら、別の線かもしれないな・・・!」
そうして、その日は警察署に戻った。
樋原「先輩、お疲れ様です!」
警察署に戻ると、長谷川の部下である樋原芽衣がやってきた。
長谷川「お疲れ。そっちの方は?」
樋原「防犯カメラを確認中ですが、まだ怪しい人物は・・・」
長谷川「そうか・・・取り敢えず、何かあったら言ってくれ。」
樋原「分かりました。どこへ行かれるのですか?」
長谷川「みんなで休憩してくる。死体見た後仕事に戻るにはしんどいや。」
樋原「分かりました。では・・・」
そう言うと、樋原は持ち場に戻って行った。
上野「休憩してて良いのか?」
戸部「大丈夫。焦る必要はない。」
上野「何を根拠にw」
長谷川「じゃ、喫煙ルーム行くぞ〜。」
3人は、廊下の左角を曲がり、喫煙ルームへと向かった。