テラーノベル
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タバコに火をつける。ちっ。あのクソガキ。
あいつが何か関係あることには間違いないんだ。
現状あるのは条件証拠だけ。
物的証拠がまったく出ない。
こんなにド派手に殺ってて、何も出ないってどうなってんだ。
これじゃあプロの殺し屋の仕事のようだ。
いや、プロはこんなふざけた殺し方はしないか。
焦って言い過ぎちまった。
あいつの最後の顔…………。
いやいや、ダメだな俺は。
妥協なんてするな。
甘いことを考えてたら足元をすくわれる。
とりあえず他も調べてみるか。
まずはあの数字だな。
金庫のパスワードにしては数字が近すぎる。
ダイヤルは99まであるんだ。
何か意味があるはずだ。
豪元のアリバイの件は、大鷲に任せるか。
「小山さん」
大鷲が戻ってきた。
「奥さんは何だって? 手かがりはあったか?」
「いえ……ほとんど泣いていて、会話にすらなりませんでした……」
「馬鹿野郎! 相手が泣こうが喚こうが、何かを聞き出すのがデカだろうが!」
何やってんだこいつは……。
「すみません……」
大鷲が頭を下げる。
「謝って済むなら刑事はいらないんだよ! あのアホにあいつらと奥さんは離したほうがいいとか言われたから、お前に任せたというのに」
「……」
頭を下げたままだ。
「まあいい。しばらくはここで捜査だ。いいな?」
「了解です」
大鷲が頭を上げる。
そろそろ鑑識のほうが終わりそうだ。
「あの………それが」
「なんだ?」
「奥さんが早く弔いたいと……」
ほんとに甘ちゃんだな、こいつは。
「検死をしてからだ。まあほとんど見ての通りだがな」
「はい」
タバコも吸い終わった。
「行くぞ。まず宿を探して体を休めるか」
少し休んだら、もう一度資料を見てみるとしよう。
何かヒントが残ってる筈だ。
コメント
3件
第24幕、読みました…🥀 刑事・小山さんの苛立ちと、大鷲さんの甘さの対比がすごくリアルで、重い空気がそのまま伝わってくるエピソードでした。 「プロの♡♡♡屋のようだ」って一瞬口にしてから取り消すところ、ああいう迷いって捜査の現場にありそうで、ドキッとしました。 でも、何より気になるのは金庫のパスワード…。数字が近すぎるって、絶対意味がある伏線ですよね。 Augusteさんの描く"間"の取り方、静かでじわじわ来ます🌙
60
猫とろ
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恵
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星キラリ

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