テラーノベル
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「あ、は……熱、い……おなか、あつい、……っ」
二本目の薬が完全に回った小柳は、もう自分の力では頭を支えることすらできなくなっていた。白濁していく意識のなか、脳髄を直接かき回されるような暴力的な快感が、小柳の細い身体を容赦なく内側から灼き尽くしていく。
「ええ、とても可愛いですよ。そうやって、俺の薬に溺れていればいいんです」
星導は空になった注射器を放り出し、シーツに突っ伏してハアハアと浅い息を繰り返す小柳の背中を、ねっとりとした手つきで撫でさすった。
薬のせいで全身の性感帯が跳ね上がっている小柳は、その愛撫さえも恐怖と快楽の入り混じった悲鳴に変えてしまう。
「ひ、あ……っ、んぅ……」
もう限界だった。思考はバラバラに砕け、視界はピンク色に染まって、自分が誰なのか、ここがどこなのかも境界線が曖昧になっていく。
ただ、この地獄のような熱から救ってくれる「誰か」の名前を、本能が必死に手繰り寄せようとしていた。
いつも隣にいたはずの、聞き慣れた、信頼できるあいつらの名前を。
「……たす、け……て……、ライ……カゲツ……っ」
それは、朦朧とした意識の底から零れ落ちた、本当に小さな、微かな呟きだった。
かつて同じ『MECHATU-A』のメンバーとして苦楽をともにし、背中を預け合ってきた仲間たちの名前。
けれど、その瞬間。小柳の髪を愛おしそうに弄んでいた星導の手が、ピキリ、と不自然に止まった。
「……今、なんて言いましたか? 小柳くん」
部屋の空気が、一瞬で凍りつく。
星導の声から、先ほどまでの歪んだ優しさが完全に消え失せていた。地を這うような、剥き出しの殺意を孕んだ低い声。
「あ……、ぅ、ら、い……カゲ……っ」
状況が理解できない小柳は、ただ熱に浮かされたまま、縋るようにその名前を繰り返そうとする。次の瞬間、小柳の短い悲鳴が部屋に響き渡った。
「――っ、がはあッ!?」
星導が小柳の濡れた前髪を容赦なく掴み上げ、ベッドのヘッドボードへと力任せに打ち付けたのだ。
ゴツンと鈍い音が響き、ただでさえ混濁していた小柳の視界が火花を散らす。
「っ、痛、い……ッ! 星導、なにして……っ」
「俺が、元からきみのことが好きだったと言ったはずですよ。小柳くん」
見下ろしてくる星導の顔は、これまでに見たどの瞬間よりも悍ましく、怒りに狂っていた。
両目の奥の濁った暗黒が、まるで生き物のようにぐにゃりと蠢いている。掴まれた頭皮が引きちぎれそうなほどの激痛に、小柳は快感とは違う涙を流した。
「それなのに、俺の薬で頭を狂わされながら、他の男の名前を呼ぶんですか? ライ? カゲツ? ……あぁ、そうか。小柳くんにとっては、俺よりもライたちの方が大切だということですか」
「ちが……、おれ、は……っ」
「違わないでしょう。小柳くんのその汚い口から、俺以外の名前が出るなんて……殺しますよ?」
星導の長い指が、小柳の喉元をへし折らんばかりの力で締め上げる。ヒッ、と息の詰まった小柳の顔が、苦痛と薬の熱でさらに赤く染まっていく。
「もういいです。優しく、お利口になるのを待ってあげようと思いましたが、そんな猶予は小柳くんには必要ありませんね。言葉で分からないなら、身体の奥に、俺の存在だけを刻み込んであげますよ」
怒り狂った支配者の前では、もはやルーティンも関係なかった。
星導は完全に理性をかなぐり捨て、小柳のはだけたズボンと下着を、布地が引き裂けるほどの力で乱暴に剥ぎ取った。
「いや……っ、待って、星導、それ、は、だめ……っ!!」
本能的な恐怖が、薬の快感を一瞬だけ押し戻す。生まれて初めて向けられる、男としての、そして人外としての凶悪な「性衝動」。
小柳は必死に腰を振って逃げようとしたが、星導は冷酷に小柳の細い両足を掴み、M字に大きく開かせ、自らの強靭な肉体でその自由を完全に奪った。
何も準備もされていない、乾いた秘部に、星導の猛り狂った巨大な質量が、何の躊躇もなく根元まで突き立てられる。
「――あ、が、あぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!???」
喉が破れるほどの、凄惨な絶叫が響いた。
裂けるような激痛と、薬によって敏感になりすぎた粘膜が捉えた暴力的な快楽が、同時に小柳の身体を貫く。あまりの衝撃に、小柳の眼は完全に白を剥き、背中が弓なりに激しく痙攣した。
「痛い、痛いぃッ!! いやだ、抜いて、星導、死んじゃう、あ、は、ぁぁッ!!」
「死なせませんよ。俺のモノになるまではね……っ!」
耳元で吠えるように怒声を浴びせながら、星導は容赦のない速度で腰を打ち付け始めた。
一撃ごとに、小柳の華奢な身体がベッドの上で激しく揺れる。繋がれた手首の鎖がガチャン、ガチャンと狂ったように鳴り響き、引き裂かれた秘部からは、透明な蜜とわずかな血が混ざり合ってシーツを赤く汚していった。
「あ、う、あぁぁッ! ウェン、助け……、あ、がっ、んんんッ!!」
激痛のなかもがく小柳が、また無意識に仲間の名前を呼びかけると、星導はさらに狂気を孕ませて、小柳の一番弱い部分を抉るように執拗に突き上げた。
「まだ呼ぶんですか……っ!その脳みそが、俺の名前以外すべて忘れるまで壊してあげますよ!」
「あ、は、が、あぁぁぁッ!!!?ひ、あ、熱い、あつい、ぃ……ッ」
怒涛の蹂躙に、ついに小柳の精神の限界が訪れる。
激痛はいつしか薬の力と混ざり合い、脳髄を狂わせる圧倒的な淫楽へと変貌していった。
小柳の瞳から完全に涙が枯れ果て、ただ開いた唇から締まりのない喘ぎ声が漏れ続ける。
「あ、あ……、ほし、るべ……、星導、の、ひ、あッ!!」
「ええ、そうです。俺ですよ、小柳くんのなかにいるのは、壊すのは、俺だけです…ッ!!」
初めて交わされる、悍ましくも狂った交わり。
星導の怒りと独占欲を全て注ぎ込まれるまま、小柳はただ快楽と恐怖のドロドロとした深淵へと、二度と戻れないほど深く堕とされていった。
小柳の瞳から、ついに本当の光が失われていく。
激しい蹂躙が終わり、星導がその重い身体をどけても、小柳はただシーツの上に横たわったまま、指先ひとつ動かすことができなかった。
手首の鎖だけが、彼の浅く不規則な呼吸に合わせて、虚しく擦れる音を立てている。
「……あ、う……、ぁ……っ」
喉の奥から漏れるのは、言葉にならない掠れた吐息だけだ。
薬の過剰な熱と、初めて味わった暴力的な交わりの衝撃で、小柳の頭の中は完全に真っ白に染まっていた。
大切だったはずの仲間たちの名前も、自分がかつてヒーローとして戦っていた記憶も、すべて星導の凶悪な質量によって押し流され、消え去ってしまった。
星導は、乱れた衣服を何事もなかったかのように整えると、ベッドの脇に立ち、静かに小柳を見下ろした。その瞳は、狂ったような怒りが去った後も、やはり底の知れない暗黒に満ちている。
「どうですか、小柳くん。これで少しは、その汚い頭の中が片付きましたか?」
星導はベッドに膝を突き、ぐったりと横たわる小柳の頬に触れた。
その冷たい指先が皮膚に触れた瞬間、小柳の身体が拒絶反応のようにビクッと大きく跳ね上がる。その目が、恐怖のあまりに激しく泳いだ。
「ひ……っ、あ、あ……っ」
「おや、そんなに怯えなくてもいいですよ。俺以外の名前を呼ばないお利口な小柳くんなら、俺はいくらでも愛してあげるという話です」
星導が優しく、しかし逃がさないように小柳の髪を愛おしそうに撫でる。
その手の温もりが、今の小柳には何よりも恐ろしかった。逆らっても、大人しくしていても、どちらにせよあのピンク色の針を刺され、最後にはこうして滅茶苦茶に壊される。もう、どこにも逃げ道なんてないのだ。
「……う、あ……っ、うわぁぁぁ……ッ……!」
ついに、小柳の精神の最後の糸が切れた。
小柳ははだけた腕で顔を覆うこともできず、ただ繋がれた手首を震わせながら、子供のように声を上げて泣き崩れた。
プライドも、強さも、すべてを剥ぎ取られ、ただ恐怖と理不尽の絶望に突き落とされた、痛々しい悲鳴のような泣き声が、部屋に響き渡る。
「嫌だ……、もう嫌だぁ……っ、たすけて、だれか……星導、ごめんなさい、ごめんなさい……っ、だから、もう……っ!」
涙がボロボロと溢れ、汗と涎で汚れた顔をさらにぐちゃぐちゃに濡らしていく。
ひっく、ひっくと激しく過呼吸気味に胸を上下させ、泣きじゃくりながら「ごめんなさい」と何度も何度も謝る小柳。
その姿には、かつての獰猛な白狼の面影など、微塵も残っていなかった。
星導は、そんな小柳の涙をとても嬉しそうに、満足げな薄笑いを浮かべて眺めていた。そして、泣き叫ぶ小柳の身体を優しく抱き起こし、その細い背中をトントンとあやすように叩く。
「ええ、いいですよ。俺の可愛い小柳くん。そうやって、俺の前だけで泣いて、俺の愛だけを求めていればいいんです」
「う、ぅあ……、あ、星導……星導……っ」
恐怖のあまり、小柳は自分を壊した張本人であるはずの星導の胸に、自ら額を押し付けて泣き縋るしかなかった。それしか、この恐怖から逃れる方法が分からなくなってしまったのだ。
「よく出来ました。これからは、その可愛い口で、俺の名前だけを呼んでくださいね」
星導は小柳の涙を優しく吸い上げるように口づけを交わし、その細い身体を二度と離さないと言わんばかりに、強く、強く抱きしめた。
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コメント
1件
うわぁぁぁ…😭💦 第2話、読んだよ…!星導の独占欲がヤバすぎて震えた…。小柳が無意識に仲間の名前を呼んだ瞬間の空気の凍りつき方、エグかった…。最後に「ごめんなさい」って泣きながら謝るシーン、胸がギュッてなったよ…。もう逃げ場なくて、星導に縋るしかない小柳の精神が壊れていく感じ、めちゃくちゃエモかった…。続きが気になりすぎる!!
#hsrb
希
665