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放課後の校舎裏。
『なんでも屋・シュレーディンガー』の部室は、今日もカオス一色。
坂田誠(自称・銀さん)は、いつものくたびれた制服でソファに沈み、木刀を握りしめている。
死んだ魚の目が、今日はさらに虚ろだ。「おい新八。今日の依頼メモはどこだよ……ってかお前、メガネ曇らせてんじゃねーよ。俺の苦労が台無しだぜ」誠の口から出るのは、いつものドS沖田口調。
本人は「俺は怠け者の甘党銀さんだ」と信じて疑わないのに、言葉が毒々しい。「坂田先輩……その口調で『甘党』とか言われても、ただのSっ気満載の変態にしか聞こえませんよ……」志村新(メガネ)は、胃薬を3錠一気飲みしながらため息。
彼のツッコミは、今日も8割叫びだ。そこへ、ドアが静かに開く。
中野渚(自称・レゼ)は、チョーカーを指で弄びながら入室。
儚げな笑顔が、今日は少し冷徹に歪んでいる。「ふふっ……誠くん、今日も疲れた顔してるね。
学校サボって、一緒にどこか暗いところで……爆発しちゃおうか?」レゼの指が、誠の首筋にスッと触れる。
導火線が、すでに誠の袖に絡みついている。「おいレゼ。俺の袖に導火線巻くな。マジで爆破すんのかよ」「爆破? ううん、ただ誠くんの弱いところ、全部燃やし尽くしたいだけ。
ここ、こうやって……ピン、抜いちゃおうか?」レゼが自分の首のピンを模した仕草をしつつ、誠のネクタイを掴んで引き寄せる。
距離ゼロ。息が混じり合う。「っ……お、お前、近すぎんだよ! 俺は銀さんだぞ、こんなんで動じねー……!」「動じてるよ? ほら、耳が赤い。
可愛いね、誠くん。壊したくなる」新八の顔が青ざめる。「…………あの、依頼の話に戻りましょうか? 胃が限界です」新八がメモを読み上げる。「『文化祭の花火大会で、爆竹が全部本物の火薬入りになって届いた。犯人を捕まえて、代わりに安全なやつを作ってほしい』……って」一同、シーン。「……レゼ」「……ん?」「お前だろ」「違うよぉ? 私だったら、誠くんの体に直接仕込んでるもん」「それ脅迫じゃねーか!! 新八、こいつを止めろ!!」新八のツッコミが爆発するが、遅かった。
レゼが誠の制服のボタンを外し始め、導火線を胸元に滑り込ませる。「え、何これ……レゼ、待て!」「待たないよ。
誠くんが逃げたら、ドカーンってなるようにしたから。
でも逃げなかったら……私が、誠くんの全部、味わっちゃうかも」レゼの目が、冷徹に輝く。
誠の肩がビクビク震える。「……新八、助けろ」新八はメガネを直し、意外な笑みを浮かべる。「先輩、いつも俺のこと『メガネ』ってバカにするじゃないですか。
今日は僕も、少し……参加しちゃおうかな」「は? お前、何言って……」新八が誠の腕を後ろから押さえ込む。
ツッコミ役のくせに、今日は攻めモード全開。「先輩のこの死んだ目、毎日見てるけど……本当は弱いんですよね?
ここ、こう押すと、ビクッてなるの、知ってるんですよ」新八の指が、誠の脇腹を突く。
誠の体が跳ねる。「うわっ! 新八、お前まで……!」「ふふ、誠くん可愛い。
新八くん、一緒に壊そうよ」レゼが誠の顎を掴み、強引に顔を上げさせる。
新八は後ろから誠の腕を固定し、耳元で囁く。「先輩、俺のツッコミ、いつも無視する罰です。
今日は……全部、吐き出させてあげますよ」誠の顔が真っ赤に。「待て待て待て! 俺は万事屋の銀さんだぞ! こんなんで負けるかよ!!」そう叫んだ瞬間、誠は木刀を振り上げて脱出を図る。
が、レゼの導火線が発火。
シュパパパーン!! ドドドーン!!小さな爆竹が誠の制服内で連鎖爆発。
熱さと振動が、誠の体を震わせる。「熱っ! 痛っ! けど……なんかヤバい!!?」「先輩、それ完全にM覚醒してます!!」新八の絶叫ツッコミ。
誠は校舎の廊下を爆走し始めるが、レゼと新八が追う。
レゼは追加の導火線を投げつけ、新八は「逮捕!」のたすきを巻いて本気で捕獲モード。文化祭当日、屋上。
誠は息も絶え絶え、木刀を杖代わりに立っている。
そこに、レゼと新八が現れる。
レゼは花火の矢じりを腰に下げ、新八は剣道着(実家の空き地で拾ったやつ)を着て、完全に戦闘態勢。「誠くん、やっと捕まえた。
今度は逃がさないよ?」レゼが誠の首にチョーカーを巻きつけ、引き寄せる。
新八は後ろから誠を抱きしめ、固定。「先輩、俺の胃痛の原因は全部あなたですよ。
今日は……責任、取ってもらいます」誠の目が完全にパニック。「……お前ら、俺をどうすんだよ……!」レゼの唇が、誠の耳に触れる。「ふふ、誠くんの『銀さん』、全部剥ぎ取っちゃう。
新八くんと一緒に、誠くんの弱いところ、全部暴いて……爆発させようよ」新八「僕も、ツッコミじゃなくて……本気の攻め、しますよ」屋上は、花火の煙と爆音に包まれる。
誠の尊厳は、今日も核レベルで爆散。
「俺はただの怠け者だ」という自己認識は、盛大に崩壊し、
代わりに「総受けの運命」が刻み込まれていくのであった。もちろん、このなんでも屋のトラブルは、まだ始まったばかりだ。