テラーノベル
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「何…あれ……」
爆音の発信源を見てみると、そこには
得体の知れない化け物がいた
目が身体中にあって、四肢がドロドロと溶けている様な
この世のものとは思えない生物だった
その化け物は人が集まっているところに殴りかかり
人々の悲鳴が一斉に聞こえた
「る、ルルリン……あれって…」
「ん?あれは、魔法怪獣だよ!まあ僕が動物ならあいつらは怪獣でしょ★」
「綾ちゃんには今から変身して、あいつを倒してもらうよ!」
一瞬言葉の意味が理解できなかった
「あ、あんなの倒せるわけないよ……人間が相手できる生き物じゃない……」
「もー!それだから魔法少女がいるんでしょ!さあ立って!」
ルルリンは腰を抜かしていた私を無理やり立たせた
「さあ!さっき言った通りにやってごらん!」
私は戸惑いつつも、さっき言われたことを思い出しながら動いた
「強く掴んだら……思いっきり振り上げる!!」
その瞬間、私の周りが覆い隠される様に光った
光り終わって私の姿が顕になると
私はピンクで派手なキラキラした衣装を身に纏っていた
宝石を持っていたはずの手には、大きなハンマーを持たされていて
全身がピンクすぎて少し目が痛くなった
「こ、これ……」
「おーすごーい!ちゃんと変身できたね★」
ルルリンは拍手をしながらそう言うと
「変身したらあとは簡単!そのハンマーであいつをやっつけちゃえ!」
「で、でも…いくらなんでもあんなでっかいの倒せないよ…」
「大丈夫!魔法少女は普通の人間よりも身体能力が上がってるから、ジャンプ力も腕力も全部強くなってるんだぁ!」
「だから大丈夫、行ってごらん!」
私はルルリンに無理矢理背中を押され、怪獣の目の前まで来た
もう後戻りができない状況になってしまい、私は腹を括った
ルルリンの言ったことを信じ、私は思いっきりジャンプをした
そしたら怪獣の身長よりもっと高く飛んで、思わず声を出して驚いてしまった
怪獣は飛んだ私を見上げて、溶けかかった手を伸ばし私を掴もうとしてきた
私は咄嗟にその手をハンマーで叩き落とし
そのまま自由落下で怪獣の頭の上まで降り
思いっきりハンマーを振り下ろした
怪獣は大きな呻き声をあげた
私は怪獣が倒れるまで無心で何回もハンマーで叩いた
何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も
攻撃されたら怖いから、今出せる限りの力で何回も叩いた
しばらくして怪獣は原型を留めてないくらいぺちゃんこになった
息を切らしながら怪獣だったものを見ていると
ルルリンが近づいてきた
「わーすっごぉい!まあまあ強い奴だったんだけど一瞬でやっつけちゃったねぇ!」
ルルリンは呑気そうに笑いながら言った
「やっぱり僕が見込んだだけはあるねっ★じゃあ用は済んだんだし帰ろうか」
私はルルリンに手を引かれ渋々帰った
そこから離れた後、いつの間にか変身が解けていた
家の前までつくと、今まで手を引いていたルルリンはどこかに行ってしまっていた
とりあえず私は家に入った
「…ただいま」
「!綾!どこへ行っていたの?いつもより帰りが遅かったから心配したのよ」
「ごめんねママ…今日は少し用事があったんだ」
「そう…でもせめて、遅くなる時は連絡してね」
「うん、わかったよ」
私はそのまま自分の部屋に戻って、ベットに転がり寝た
また夢の中に入ったらしい
誰かに首を絞められている夢らしい
夢なのに息が苦しくて、涙が出てきた
相手は誰かわからなかった、見えているはずなのに誰かは認識できなかった
相手も泣いている様に見えた
「アンタがいなければ……アンタがいなければ私が一番に…!」
「アンタが死んでくれれば全部上手くいくのよ‼︎だから…」
「さっさと死んでよ‼︎」
そこで目が覚めた
やけにリアルで、意味でもまだ余韻が残っている
「大丈夫ー?」
私の真隣で声がした
隣を見てみると、ルルリンの姿があった
「やあ★」
「わぁ!?」
私は驚いて思わず声を上げてしまった
「驚かせちゃってごめんね〜悪気は無かったんだ!」
「別に良いけど…なんでここに…?」
「んー?ちょっと心配で見にきただけだよ!すぐ帰るから安心して!」
「そ、そう…?」
そんなことを話していると、部屋の外から声が聞こえた
「綾?誰かの声が聞こえるけど大丈夫?」
「!ママ!だ、大 大丈夫ー!」
私は焦って返事をした
「?入るわよー」
「!まずいママが入ってくる!」
「んー?じゃあ僕帰るよ!またね★」
「えっ!あ、うん!」
ルルリンが窓から出ると同時に、部屋のドアが開いた
「あら、誰もいない」
「あはは…ごめんママ、ただの独り言だよ」
「そう?なら良いんだけど…」
これ以上ママを心配させない様にしないと
コメント
2件
おおーーー!!!待ってました戦闘シーン😆🔨🫶🏻✨ 武器はハンマーですか、、、いいですねぇ🥰 続きも楽しみにしてます!
ひよこの進化形態
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