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#鬱展開
Mist-404
553
第十三話「再会」
マフィア本部・最深部。
古流斬はボスと向かい合っていた。
その頃、防衛軍では避難誘導が続いていた。
はるかも非戦闘員として住民の避難を手伝っていた。
「みんな、落ち着いて!」
そこへケイトが駆け寄る。
「はるか!」
「ケイトさん!? 前線は!」
「古流斬が一人でボスと戦ってる。」
はるかは首をかしげた。
「古流斬……?」
その名前に聞き覚えはなかった。
⸻
一枚の写真
ケイトはポケットから一枚の古い写真を取り出す。
そこには幼い頃の黒のランとはるかが笑って写っていた。
「この子を知ってるか?」
はるかは写真を見た瞬間、目を見開く。
「……ラン。」
「黒のラン!」
声が震える。
「どうしてこの写真を……?」
ケイトは静かに答えた。
「古流斬の本当の名前だ。」
その言葉に、はるかの時間が止まる。
「え……?」
⸻
真実
「古流斬は、お前が探し続けていた黒のランなんだ。」
「マフィアに連れ去られて……。」
「コードネームを与えられて生きてきた。」
はるかは首を横に振る。
「そんな……。」
「じゃあ、あの人が……。」
今まで何度もすれ違った。
どこか懐かしいと感じた理由。
全部、つながった。
⸻
涙
はるかの目から涙がこぼれる。
「生きてた……。」
「本当に、生きてたんだ。」
ケイトはうなずく。
「でも今、一人でボスと戦ってる。」
その言葉を聞いた瞬間。
はるかは走り出した。
「ラン!」
⸻
ボスの前
古流斬はボスと対峙していた。
ボスは静かに笑う。
「お前には帰る場所などない。」
「私は、お前を育てた。」
古流斬はナイフを構える。
「違う。」
「俺からすべてを奪った。」
「だから……。」
「今日、お前を止める。」
その時。
遠くから聞き覚えのある声が響く。
「ラン!!」
古流斬の体が止まる。
ゆっくりと振り返る。
そこには息を切らしたはるかが立っていた。
二人は長い間、言葉を失う。
はるかは涙を流しながら笑う。
「やっと……。」
「やっと会えた。」
古流斬の瞳が揺れる。
「……はるか。」
何年も封じ込めていた本当の名前と記憶が、一気によみがえる。
ボスはその様子を見て、不敵に笑った。
「なるほど。」
「その娘がお前の弱点か。」
古流斬ははるかを守るように一歩前へ出る。
「触れるな。」
その一言には、今までで最も強い怒りが込められていた。
ボスとの最終決戦が、ついに始まる。
――第十三話「再会」 完
コメント
1件
ああもう、ここでようやく繋がったんですね……! はるかが写真を見て「ラン」って呼んだ瞬間、胸がぎゅっとなりました。ずっとすれ違ってた二人が、あの一言で全部つながる感じ、すごく良かったです。「やっと会えた」って言葉に、何年分もの想いが詰まってて。それでも立ちはだかるボス、そして古流斬の「触れるな」の一言にはゾクッとしました。最終決戦に向けて、この再会がどんな意味を持つのか、引き続き読ませてください🌷