テラーノベル
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第2話
んで、色々あって……
「今日から転入しました。ハンナです。よろしくお願いします」
と大勢いる教室の教卓の前で偽名で、偽装魔力で、改ざんした年齢の姿で挨拶する私であった。
……容姿を変えるのは、比べ物にならないくらいに魔力の消費が激しいため、脚下した。
あの、ルイスのクソ野郎っ……!
私の存在をっ……!
あのルイスが来た日から二週間。
魔法をどうするか。凄い時間をかけた。
「ハンナちゃん。何で、転入生が一組に……?」
そう聞いてきたのは、ブロンド髪が綺麗になびいている、青い瞳の女の子だった。
魔力は、平均以上。魔法タイプは……恐らく、風魔法タイプ。風魔法、一つだと思う。
あ、それで、学校の仕組みを簡単に説明すると……十五歳から入れる魔法学校だ。私は一応、一年生。
六年まである。まぁ、ソコソコ強くなるのだろう。
一学年、十組くらいあって、クラスの数字が小さい程、優秀になる。
……それに、転入生は、十組スタート。
まぁ、今回は……
「教皇様のご意向です」
という、例外の一つに当たる。
それで、学校長……教皇様の指示は絶対。
……教皇様の指示という事は、このクラスに教皇様の息子さんがいるということ。
私は、ワザと大きな声で周りに聞こえるように言ったけど、魔力が乱れるような気配はしなかった。
成果無し。
あ、写真貰ったんだっけ? 後で覚えとこう。
「そ、そっか……あ、私はマリア。よろしく」
「はい」
「同い年だから、タメ口でも大丈夫だよ」
いや、私は七歳だけど……まぁ、潜入中か。
同い年って事にしようか。
それに、この子の魔力は透き通ってる。綺麗な心なのね。
「ありがとう。マリア」
「ハンナさん。教皇様がお呼びです」
わぁ。
一度も会った事無い、依頼主だ。どんな人なのだろう?
「はい」
私は、マリアに『またね』と手を振って微笑んでから、先生に案内されて校長室へ向かった。
ノックを三回鳴らした。
すると、扉が空き、黒髪黒目の四十代くらいの男性が出た。
この人か。初めて会う依頼主。
「お初お目にかかります。ハンナです」
「はじめまして。私が教皇を務めている。中へ入りなさい」
優しく目を細めて、『中に入って』というように扉を大きく開けた。
「ありがとうございます」
中に入ると……高級な家具が並び、お茶も良い物ばかりが棚に並べられている。
「……私の息子はわかったかね?」
紅茶を注ぎながら話かけてきた。
「いえ。先程、自己紹介をするために教室へ入りましたが、見当も付かず……すみません」
私は、頭を下げて謝罪した。
……というか、こんな黒髪黒目の人、森の中でしか見かけてない。あの子も、少し年下なのかもしれないけど。
「今は、療養中なんだ」
「え?」
りょ、療養中?!
私がもっと早く準備を整えてれば……
「森に赴いた時に、大きな魔獣の群れに遭遇して魔力を使い果たしたらしいんだ。それから、寝込んで……リハビリ中だ」
「そうなんですね。では、私はそのリハビリ中の息子様を狙うヤツを捕まえていけば良いんですか?」
「あぁ。よろしく頼む」
そう言われると、何かの鍵と生徒票っていうのかな? 学生証みたいなのを貰った。
「それを使ってくれ。質問はあるかね?」
そう言って紅茶を出してくれた。
一口啜ってから「私はの名は、バレちゃいけないというのは、私の魔法もあまり使わない方がいいということでしょうか?」と言って、しおれていた花瓶の花を元気にさせた。
……緑魔法。
特異魔法の一つだ。
この世界には、物理魔法と特殊魔法と特異魔法がある。
物理魔法と、特殊魔法は普通に使える魔法。特異魔法は、体に大きな負担がかかる魔法。そこに含まれないその他の魔法も沢山あるけど、物理魔法と特殊魔法が魔法タイプとして出てくる事が殆ど。
詳しくすると、物理魔法は水、火、風、大地、氷、雷。特殊魔法には光、空間、時空、治癒がある。特異魔法には聖、闇、緑があってこれに入らない魔法がその他に入るらしい。
それら全部をその人の魔法タイプ並に使えるのが聖女と呼ばれる女性。
男性で出た事例は一つも無いという。
その聖女が私だ。
「あぁ。バレないようにしてくれると助かるが、万が一の時は使え」
「はいっ」
万が一の時、ね……
使い魔くらいだったら、許してくれるかしら?
「私の質問は以上です。教皇様は何かありますか?」
「私か。君は、何者だ?」
教皇様の周りに纏うオーラが変わった。
私は少し驚いたけど、どういう意味なのか全くもって見当がつかない。
「……と言いますと?」
「ハンナの、本名や、その他の事情」
「名前はありません。強いて言うなら、ルイスという男に『ウィザード』と呼ばれています」
……本当。
私は、防音結界を周りに張った。
万が一があるとまずいから。
「私は、前世と前前世があるんです。そこで、色々な知識を得てきたのですよ」
「そうなのか……質問は以上だ。部屋に戻って構わない」
「はい。失礼しました」
私は頭をペコリと下げてから、鍵に書かれている部屋の番号まで行った。
コメント
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第2話読み終わったよ〜!!ハンナの偽名潜入、もうスパイものみたいでワクワクするんだけど!?笑 教皇様に「何者だ?」って問われて名前もないって答えるシーン、めっちゃカッコよかったしバックボーン気になりすぎる😭💕 緑魔法の特異魔法使いって設定もおしゃれで大好き〜!次が待ちきれないよ、こはるさん!!
#探偵
橘靖竜
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こはる
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