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聖なる夜に幸せを


学パロ太中

白瀬くん、柚杏ちゃんが出てきます。

柚杏ちゃんが中也に片思いしている描写有り


僕→芥   ぼく→敦











いつも人気者で偽善者の様な顔をしやがる太宰。ただ、太宰にもお気に入りの女がいるようで、その女に向けられる目線は目がハート型になりそうなぐらい甘かった。

「はぁい中也‪‪!元気にしてるかい?」

「クソッタレ。これの何処が元気に見えて言ってンだよ。阿呆」

「わあお、1つの会話の中に2つも悪口入ってるとか流石中也!」

「ウッセ!」

何故、俺に構うのか。本当に意味が分からない。好きな女の奴に行けば良いのによォ。

適当に理由付けてその場から逃げようとした。

「俺売店行ってくるわ。じゃーな。」

「ふーん。じゃ。」

その冷たい態度に苛苛は増すばかり。冷たい態度取られて苛苛するとか、俺は乙女かよ。クソ

「何だ中也、また喧嘩かぁ?笑」

まるで喧嘩したことを嘲笑うような口調で、最低最悪の登場をしたのは紛れもない白瀬だった。

「慰めてやろうか?笑」

「死ね」

「おいおい。敬意の気持ちを持って云っているのにその態度はないだろ?」

大変失礼だが、白瀬。お前が云うと嫌味にしか聞こえねぇんだよ。其れを有り難迷惑っつーんだ。俺が今泣きそうな位辛い気持ちを分かって居ないから云えるんだ。

「あっ、中也っ!!‪‪❤︎‬」

「?、嗚呼。柚杏か。」

可愛げのある声で俺の名前を呼んだ、ピンクがかった髪色の柚杏。髪は少し毛束をとり、頭のてっぺんに近い所でお団子にしてある。彼女はそこが”ちゃーむぽいんと”と云っている。

「最近顔見せてくれないから休んでいるのかと思ったよ!心配したのよ、」

「すまん」

一言そう、云う。

彼女には悪いがそれどころじゃない。

俺はこの苦しい思いを何とかするべく、売店へ走って向かった。







「あれ。中也さん!売店に居るなんて珍しいですね!こんにちは!」

愛くるしく声を掛けてくれたのは中島敦。後輩だ。

その隣にいる無愛想な奴は芥川龍之介。其奴も又後輩。

「はよ。元気だな。」

「そう云う中也さんは元気なさそうですけど、。」

「ん?何でもねぇよ。気にすンな。」

「僕らに出来ることが有れば何なりと申し出ください。」

「あんがとな!何か奢ってやるよ。」

そう云えばキラキラと目を輝かせる可愛い後輩2人。敦は茶漬けの素、芥川は無花果の入った果実ゼリィ。2人とも好みが分かり易くて大変助かる。


2人が教室に戻って行く時、敦から「クリスマス」と云う単語が聞こえた。その後は人混みで良く聞こえなかった。あぁそうか。今日はクリスマスイブだったな。なんて。太宰はどうせ女と過ごすのだろう。そう考えただけでも苛苛する。何故だ。

「…。」

クリスマスのせいで、頭がイかれちまったのかもな。

午後の授業はやる気が湧かなかった。それどころか少し涙ぐんでしまってずっと俯いていた。

授業終わりにクラスメイトから心配されたがなんとかあしらった。

これは俺自身の問題なんだ。と












部活中、特に変わった所はないのだが、少し気を許してしまうと涙が出そうで少し気が逸れた。糞、

「ちゅーや大丈夫かよ。集中力キレてんじゃねぇの、?」

相談乗ってくれるかよ。白瀬。

たったの二言だけで良いのに言葉がなかなか出ない。それどころか泣きそうだった。こんな情けない姿。見せらんねぇ。

「大丈夫だ。心配してくれてあんがとな」  

愛想笑いが上手く誤魔化せていなかったみたいで頭をぽんっ。と軽く叩かれた。

だが少し、元気を貰えた。

「そんなら良いけどよ。柚杏も折角応援に来てるんだ。頑張らねーと。」

人の為に頑張る、そんな事彼奴にしかしたくない事だった。でも其方側が気持ちを込めて応援しよう物なら俺らだって頑張らなきゃいけねぇ。

後ろにいる柚杏にサッと手を振り1歩、前へ踏み出した。











家に帰れば殺風景な部屋の風景が広がって、もう少し家具置いた方が良いのかな。でも散らかるしな。等考えてしまう。

『太宰く〜ん!‪‪❤︎‬』

昼休憩、太宰の後ろから聞こえた甘ったるすぎる声。正直鬱陶しいのだ。

「あァクッッソ、腹減らねェな、」

何時もなら味噌汁だのなんだの作るのだが、今日に限ってどうにもその気にならなかった。

そんな時、ピンポーンと規則正しいインターホンが鳴った。

フラフラする身体を起こし音の鳴るほうへ向かった。

「こんばんは中也?笑」

最悪だ。今1番会いたくない相手。誰が来たか、なんて跫音で分かっていた。それでも、喉の奥から声が通らない、息すらも通らないぐらい喉の奥が熱かった。

「っ…ぅ、」

仔猫が微かに鳴いた様な声しか出なくてもどかしい。

「今日は世間一般で云うクリスマスイブらしいじゃないか。」

「帰…れ、、」

「酷いじゃないか。折角重い足を運んだと云うのに。」

ドアを閉めようとしたが、太宰に両腕を掴まれて取られてしまう

「離せっ…!」

息が戻ってきた所でちゃんとお願いをする。

「やだね。今日は君に伝えたい事があってきたのだから。」

「どーせ、女のことだろ。また金かせだの云うんだろ。もう勘弁だ…」

そこでとうとう我慢していた涙が溢れ出てしまった。ぽたぽたと床に広がる雫を見て俺は、なんて情けないのだろう、そう思ってしまった。

全身の力が抜けすとん、と床に座り込んでしまう体制になってしまい、恥ずかしい反面もうどうなっても良いとか思っていた。

「そんな事じゃないさ。真剣に。」

「ンだよ、」

「好きなのだよ。君の事が。」

これは夢だろうか。きっと夢だ、悪夢だ。この後嘘コクなどと云われてしまうのだろう。少し浮かれている自分が馬鹿馬鹿しい。

「嘘だろ、」

「目を見てよ。中也。この目が嘘をついていると思うかい?夢でもなんでもない、現実さ」

嗚呼、来世にまで見た光景だ。このときをずうっと待っていたんだ。

有る時は裏社会幹部、有る時は詩人、そんな人生を送ってきて、これが初めてシアワセだと知った。

「…ありがとう、有難う、俺も、好きだ、、」

涙混じりの顔を太宰にちらりと見せ、貴方にも愛を伝えた。

「ふふ、可愛い。」

頬を伝っていた涙をそっと指の腹で拭ってくれた太宰の手はクリスマスプレゼントそのもので、とてつもなく嬉しくなった。

その後、軽く接吻をしてくれた太宰だか、太宰も顔を赤くし可愛いところもあるんだな。と誰も知らないだろう新たな一面を知れて背徳感を感じていた。

太宰、女なんか水にずっと俺だけ見てろよ。なんて恥ずかしいことを云えば

「中たり前だよね。私は君しか愛していないのだから。勿論、この先もずっとね?笑」





矢っ張り

これはクリスマスイブの魔法か、

其れ共サンタの仕業か。 

どちらにせよ、

二人はあの時から赤い糸で結ばれていたのだ。



「来年は、二人で駅前の点灯式見ようね。」

「…おう、!」


泣きそうになりながらも、太宰に向かって柔く微笑んだ。




聖なる夜に幸せを

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コメント

3

ユーザー

最高だね😭 太中が1番すきかも

ユーザー

pixivに上げた短編小説です🫨💗 ぜひpixivの方もみてくださーーーい!

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