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しゃιϯ 𓂃🫧
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tomato
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# 綺麗 に 腐った 罰
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side:you
夕闇の深まる金曜日の夜
3階へ上がり、一番手前の扉を開けると、そこには毛布のように温かい空気が広がっていた
💛「あ笑、らん兄ちゃんまた負けたー!」
🩷「待って!今のはコントローラーが反応しなかったの!」
🩵「はいはい笑 雑魚の言い訳~笑」
みことが床に転がりながらお腹を抱えて笑い、らんは眉をひそめて不満そうに鼻を鳴らす
画面の中でこさめが鮮やかに敵を躱す
しかし余裕の笑みが一瞬にして崩れた
🩵「おいおいおいおいおいおい!ドラレコついてねんぞこっちは!?」
💛「あはははは!!」
🩵「裁判なったらこっちの方が有利やねんぞ!?ふざけんなぁ!!」
僅かに狂った手元のせいで事故を引き起こしてしまった
可愛らしい怒りと軽やかな笑みが混じり合う
🩷「ねぇー!!俺に赤甲羅投げたの誰だよーー!」
💛「やったー!らん兄ちゃんにも当たったー!!」
柔らかい声とは裏腹に、その口元には得意気な笑みが浮かんでいた
🩷「みことー!!」
頭を抱えるらんの姿に、今度はこさめが声を上げて笑う
画面から発せられる青白い光が三人の顔を賑やかに照らし出していた
💛「ほら、らん兄ちゃん次! もう一回やろうや!」
🩷「次こそは勝つからなー!?」
ナメクジのような顔でコントローラーを取り直すらんに、こさめが少し近寄る
重い空気が戸の向こうに滞留しているのを誰もが感じ取っている
それでも今はこの狭い光の中に留まっていたかった
side:❤️
優しい音に溢れた土曜日の朝
台所には、カチ、カチと規則的な秒針の音が落ちていた
昨夜残った味噌汁を温め直すお玉の音
トースターから跳ね上がるパンの香り
普段のようなあからさまな刺々しさはここには無かった
食卓に会話は無くとも、安心感で包み込まれるような不思議な静寂が満ちていた
久しぶりの家族だけの時間
みことが眠そうに目を擦りながら椅子を引き、その隣でいる兄が静かに牛乳を注ぐ
いつものように誰かの足音に怯えて身を縮める様子はない
🩷「なつ、お皿取ってー」
❤️「はいよ」
持ち上げた白い陶器のお皿は、思いのほか重かった
整った横顔で淡々と朝食の準備を進めている
らん兄はこの家の中で誰よりもしっかり周りを見ている
いつも長男としての頼もしさと、目に見えない責任感を纏っていた
平日は義父が作ってくれるが休日は各自、自由に摂っている
認めるのは癪だが、存外、義父の作る朝食と弁当はかなり美味い
朝起きると既に料理が並べられており、温かく挨拶される
しかし両親揃って金曜日の夜から土曜日の夜まで基本的に家にいない
前提として、どちらもあまりに家にいないのだが
そういう訳で今日のように兄弟だけが全員揃って食べられる休日は貴重だ
それなのに、胸の奥に鉛のような塊が沈む心地がした
兄弟たちの微笑ましいやり取りが前より少し増えた
その暖かさが家の中に広がる一方で、俺だけがそこから一歩取り残されているような錯覚に陥る
いつになったらこの感情を払拭できるのだろうか
揺らぐ心を消化できないまま、水面に映る自分の顔に視線を落とした
🩷「……なつ?」
皿を並べ終えたらん兄が、不思議そうにこちらを覗き込もうとした
視線が交わる直前、俺は小さく息を吐き、何でもないフリをしてトーストを口に運んだ
俺もおまえらのようになりたい
コメント
3件
たまたまみつけて読んでみたらめっちゃ面白かった すちくん主人公とか愛され系の話しか見てないからw フォローしておくわ
なっちゃんの心の内とすっちー、、関係してきそうですね💘素敵な更新ありがとうございます😊
第14話、読み終えたよ! 夜のゲームシーンのわちゃわちゃ感がめっちゃ可愛くて、特にこさめのドラレコ発言とらんの悔しがり方がリアルで笑った。 でもその後、兄弟の温かい日常が続く中で、主人公だけが「取り残されたような錯覚」を抱えてるのが切なかった…「俺もおまえらのようになりたい」って最後の一行、すごく響いたよ。 こういう、陽の当たる日常の裏にある影をさらっと描くの、本当に上手いなあって思った😌