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「泣かせるつもりでは──」
狼狽した様子で、私の目尻に溜まった涙を、親指で拭う彼に、
「……ううん」と首を振り、抱きついた。
「ごめんなさい……先生」
彼の首筋に腕を伸ばして巻き付けると、
「いいえ、私の方こそ悪かったですね」
応えるように私のうなじに片腕がまわされ、「入浴は一緒にしませんか?」言いながら腰の下に手があてがわれるや、
シャツを脱ぎ捨てて上半身は裸になった彼に、ソファーからふいに抱え上げられた。
「一緒に入るなんて、まだ言ってないのに……」
下着姿で半裸の彼の胸に横抱きにされたことも、お風呂に一緒に入るなんてこともどちらも咄嗟には受け入れられなくて、そう口にすると、
「言わないのなら、その気にさせるまでです」
腕に抱かれたままで、口づけが幾度となくくり返された。
「……ん、はあっ…」
激しくなるキスの合間に、口を開いて息を継ぐと、
すかさずそこへ舌が入り込んでくる。
「あっ…ふ…」
キスを交わし合う内に、両脚が脱衣所の床に下ろされて、
付けていた下着が剥ぎ取られると、彼んの手の中に胸が包み込まれた。
「……んっ」揉みしだかれる感触に、身悶えが隠せない。
全身にキスが落とされ、濡れて腿をつたう雫が指でつーっとなぞり上げられると、足元がふらついて腰から崩れ落ちそうになる。
「……もう、こんなになって…」
指先がくちゅっと湿った音を立てて、綴じようとする脚の間を割り込むと、もう立っていることさえできなくて……。
ちゅくちゅくと奥をまさぐり、腫れぼったく膨らんだ箇所がじりっと爪で引っ掛けられると、
「あぁっ……」
噛みしばった口元から声が漏れて、床に座り込んでしまいそうになった。
「……まだ、これからです」
滑らかな手の触感がバラバラに動いて、襞をさすり腫れて痺れるような体の芯を弄る。
「……あぁっ…もう……」
「もう、何ですか? ちゃんと言ってみなさい」
止まらずに零れ続ける蜜液に、恥ずかしいくらいに太腿が濡れそぼるのを感じる。