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「……も、だ…め……」
立っていられずに膝をつき、床にぺたりと座り込むと、股下からじわじわと沁みて滴る、漏らしたような感触に動くこともできずにいると、
腰がぐっと片腕に抱え上げられ、裸身の彼に再び横抱きにされて、バスタブの中にそっと下ろされた。
はぁはぁと胸を上下させていると、アメニティのバスジェルが垂らされて、シャワーが身体に浴びせられた。
浴槽が泡にまみれると、シャワーを止めて向かい合わせで中に入った彼が、私の体を挟むように両手を突いた。
「……あの夜も、こうしてあなたを見ていました」
見つめる妖艶な眼差しに、目覚めるとベッドの上で私を見下ろしていた、初めて誘われた日の夜のことがつぶさに思い起こされた。
「……あの夜とは違う、甘いキスを君に」
にじり寄り舌を伸ばし誘いかける彼に、自分からも舌を巻き付け薄い唇に吸い付く。
……ちゅっ、と唾液が絡む音が耳の奥に響く。
「……足りませんね」
耳元で低く囁く声音に、煽り立てられるように裸の背中に腕をまわしてより深く唇を、舌を求める。
ぴったりと肌が触れ合うと、重なった胸が押し潰されそうな息苦しささえも、官能を呼び覚まし、
「あっ…はぁ…んっ…」
短く声を上げ、しがみつくことしかできない。
「強く……もっと、抱いていなさい…私を」
彼の中心が触れると、そこは固さと強度を保って、今にも私を貫きそうになっていた。
「……挿れて…ねぇ…先生……」
「……挿れてほしいんですか?」
「……ぅん…っ」
刹那に入り込んだ屹立が、内奥に充足感をもたらして、快感が下腹部から全身を駆け巡った。