テラーノベル
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「そこ、死角ですわよ?」
リリアンヌが馬から飛び降りる。白銀の細剣が、眩い光跡を描いた。ゴオッ、と猛烈な風が巻き起こる。まるで舞踏会でワルツを踊るような、軽やかなステップ。
彼女の放った風の刃が、アレクを囲もうとしていた敵兵の武器を正確に弾き飛ばしていく。剣先が折れ、槍が宙を舞い、盾が地面へ転がった。
「わたくし、無駄な殺生は趣味ではありませんの」
リリアンヌは風をまとい、再び馬上へ舞い戻った。そして、優雅に微笑む。
「そちらの玩具を置いて、お帰りあそばせ?」
『な、生意気な小娘がァッ!』
本陣を崩され、後がなくなったマレフィカ軍の総指揮官が、怒りに顔を歪めて突撃してきた。
「リリアンヌ様、敵の指揮官です!」
「ええ、捕捉しましたわ!」
リリアンヌが剣を構え、一陣の風となって駆ける。金色の甲冑をまとった指揮官が、剣を振り下ろした。
ガギィンッ!!
激しい金属音が響き、火花が散る。相手は、王妃派の精鋭を率いる猛将。禁忌刻印を帯びた一撃は、あまりにも重い。
「くっ……! なかなか手ごわいですわね……!」
リリアンヌの剣が、ミシミシと音を立てて押し込まれていく。
『ハハハ! 口ほどにもない小娘が! そのまま叩き伏せてくれるわ!』
指揮官がさらに体重を乗せる。その刹那。
ドォォンッ!!
横から、赤黒い魔力が炸裂した。アレクの放った魔力が、指揮官の足元を正確に撃ち抜いたのだ。地面が爆ぜる。
『なっ……うわあああっ!?』
指揮官が派手に落馬し、地面に転がった。そこへ、周囲の敵兵を退けたアレクが迫る。大剣が、仰向けになった指揮官の鼻先、わずか数センチの位置で止まった。剣先から溢れ出る赤黒い魔力が、空気をチリチリと焦がす。
「……まだ、続けるか?」
指揮官の顔から、完全に戦意が消えた。
コメント
1件
うおお、リリアンヌかっこよすぎだろ!!「無駄な殺生は趣味じゃない」って言い放って風の刃で武器だけ弾き飛ばすの、マジで令嬢剣士の理想系過ぎるわ。しかもアレクとの連携プレイ、タイミング完璧じゃん!指揮官にトドメ刺さずに「続けるか?」って聞くアレクの余裕も渋いし、この2人の距離感がたまらん。次回も楽しみにしてる!!
#ギャップ
ひより
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鷹槻れん@コノカレコミカライズ

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百はな🍑
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