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エピソード1 “ 赤い花 ” 後編
あの後新人くんはコミュ力が高いのか
すぐに周りの先輩達とも打ち解けられているようで楽しそうに話している。
仕事に関しては一応俺が教えているが、
物覚えが良いのか
すぐに言ったことを理解してくれる。
お昼になれば態々俺の所まで来て
“ 一緒にお昼食べましょう ”と誘ってくれるし
誰にでもフレンドリーで良い奴。
先輩達や部長も新人くんを
かなり気に入っている様子で、
俺は隅で仕事をしながら
彼達を横目で見て頬が緩んだ。
お昼を一緒に食べている時に
新人くんは自分の事を少し話してくれた。
自分の事、仕事の事、家族の事。
どれも楽しそうに話す彼の顔には
1輪の綺麗な花を連想させるような笑顔で
男である俺も見蕩れてしまいそうだった。
数ヶ月が過ぎると仕事も様になり、楽しそうに仕事をしている彼を見て頬が綻ぶ。
あの頃はお昼休憩が終わっても
仕事が終わっても俺に話しかけて来た彼は
親鳥の後ろを歩く雛鳥のようで可愛かった。
今でもその話を彼とすると
思い出してしまい笑ってしまうw
今では俺は新人くんをりうらと呼ぶようになり、
りうらは俺をないくんと呼ぶようになった。
先輩後輩の関係のはずだが堅苦しいのが苦手なのでお互いタメ口で話してる
外回りでペアになるのも基本的にはりうらだ。
そしてりうら以外の変な奴らとも
出会ったのはまた別のお話…
♡150↑