コメント
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いい話だぁぁあ😭✨ 泣いてしまうってこれは、、、
泣ける(´;ω;`) 自分も親や友達や先生に褒められるため頑張って練習してたけど…無理だった事 他の人と同じ事をやったけれど…その他の人が褒められる事…今の銀さんの気持ちが分かる…同じ気持ちだったから…今と
注意
レドブルと銀さんは初対面設定
銀さんの過去捏造
語彙力皆無
くそ短い
注意
毎朝、駅へ向かう時
どこからかピアノの音を聞く。
俺はその度憂鬱だった。
その日の放課後、公民館へ向かった。
勉強をするためだ。
公民館へ着き、
勉強室へ向かおうとすると、
ピアノの音が聞こえた。
普段はピアノの音を聞くと
憂鬱になるのに、
なぜか心地良さを感じていた。
(誰が弾いてるんだろ…)
気がついたら音が聞こえる方へ
足を歩めていた。
すると、目の前には
俺と同い年くらいの青年2人が
一緒にピアノを弾いていた。
兄弟だろうか。
2人とも楽しそうだった。
俺はその音に聞き入っていた。
そして演奏が終わると、
思わず拍手をした。
「ありがとうございます。」
そう言い、青年達はお辞儀をした。
俺も思わずお辞儀をした。
「お兄さんはさっきの演奏どうでしたか?」
青髪の青年がそう聞いてきた。
「ぇ…あ…とても綺麗な演奏でした」
私は驚きながら、
思ったことをそのまま言った。
「そうですか!嬉しいな、兄貴!」
「そうだな、上達してきてるってことだな。」
「お兄さんはピアノ、弾けるんですか?」
突然そう聞かれ、
俺は少し戸惑った。
今は弾いてないが、
小さい頃はよく弾いていたからだ。
「い…一応…弾けます…」
「じゃあ何か、弾いてみてくれよ」
赤髪の青年は俺の有無を聞かず、
俺の袖を掴み、
私をピアノの椅子へ座らせた。
俺は久しぶりの光景に目眩がした。
ドクンと胸が鳴った。
息がしずらい。
冷や汗が流れる。
手が震えて、鍵盤を触れることが出来ない。
昔の記憶が走馬灯のように
思い出した。
「今回も金賞ね、流石だわ。」
俺の母は有名なピアニストだった。
俺は、物心ついた時から
ピアノを弾いていた。
大会やコンテストなど、沢山出た。
俺は母の期待に応えるために、
毎日練習して、
金賞を取り続けていた。
しかしある日のコンテストで
金賞を逃してしまった。
そこからだ。
母の態度は一変した。
「金賞を逃すなんて!もっと練習しなさい!」
俺はもっと練習した。
学校から帰っても練習、
休日は1日の7割はピアノの練習と、
母の指導を受けていた。
でも、いつの日か何かが途切れた。
俺は何のために、
ピアノを弾いているのか。
母の期待に応えるため?
罪を償うため?
自問自答を繰り返していた。
それから俺は一切
ピアノを弾かなくなった。
ピアノを見る度、聞く度、
苦しかった。
“楽しい”と感じなくなっていた。
頭を撫でられる感覚で意識が戻る。
「大丈夫ですか…?嫌なら弾かなくても……」
「何かあったのか?ピアノが怖いのか?」
「……っ……ぁ…」
俺は今更気づいたような気がした。
ずっと、怖かったんだと。
母が。ピアノが。
「お兄さんはピアノを弾いてて、」
「楽しいと思ったことありますか?」
俺は目を見開いていた。
忘れていた。
ずっと昔になくしていた。
その感情を。
「貴方の事情は分からない。」
「ですけど、今は楽しく、自由に弾いても、」
「誰も貴方を責めませんよ。」
俺は胸が熱くなった。
いつの間にか、
手の震えも収まっていた。
俺は深呼吸をし、音を奏でた。
久しぶりの感覚に手が自然と動いた。
心の底から”楽しい”と思えた。
弾き終わると2人の兄弟が拍手していた。
「とても上手ですね!」
「綺麗な演奏だったな。」
「心から楽しんでるのが音で伝わりましたよ」
俺の演奏を褒められるのは、
久しぶりだった。
母はあの日から、
ダメ出しばかりだった。
(そっか、どこか心地良さがあったのは
心から楽しく弾いてたからか…。)
俺は気づいたら泣いていた。
「あ…ありがとうございます…ありがとう……ござい…ます…」
俺は沢山の感謝を伝えた。
この日は俺にとって、
かけがえのない1日となった。
❦ℯꫛᎴ❧
いつもと違う感じで書いてみたんですけどどうでしょうか…?
とりあえず乙すま!