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ライラック💜💫【🎨🫧】
41
QuartoMew
444
#物語
もうしにたい。
それしか考えられなかった。
ずっと学校を休んで、親に迷惑かけて。
僕は1番の親不孝だ。小学校から中学校へ上がる時の、周りの変化についていけなくて、そこから今までずっと不登校。今頃はみんな受験生か。僕だって勉強しなきゃいけないのに。
僕はなんで生きてるんだろう…。死んだほうがマシだ。死んだほうが親も、助かるだろ、こんな親不孝者、死んで当然なんじゃ。…この縄跳び、頑丈かな。…ロープがあればいいんだけど。
その時。チャイムがなった。
別に何も思わなかった。宅配便が来たと思った。
「なお。お友達よ」
「えっ?」
「は、はじめましてっ!同じクラスメイトのかいです!実は、入学式の時、隣だったんだけど覚えてる…?」
「えっと…。」
「お、覚えてないよねっ、あはは、。なんか、また君に学校に来て欲しくて、きた!」
「えっ、ほ、ほんとにっ?」
「うん!ねぇ!こっち来て!君に見せたい景色があるの!」
「…うわっ!?」
手を引かれて、なおははしった。今までずっと寝てたのに、急に走ったので、肺が痛い。
「はぁっ、はぁっ、」
「みて!」
「うわぁ……!」
そこに広がっていたのは、どこまでも続く花畑。
「綺麗…!」
「でしょっ!いい匂いだし、ここでお昼寝するのが好きなんだ」
「素敵だね…!」
「あしたから毎日、この時間に会いに行くから!」
「えっ!?そんな…」
「あっ…迷惑…だよね」
「い、いや!全然!」
そこから毎日、毎日花畑へいった。
初めてだった。こんなに幸せだと思ったのは。生きていたいと思ったのは。楽しかった。毎日が。
その日は来なかった。
風邪でも引いたのかな?そう思った。
2週間が経つ。なにか、あったんだろうか。
3週間。僕は学校へ行くことを決意した。そしたら、またかいに会えるかもしれない。
初めてのクラス。教室へ入ると、一瞬シーンとなったが、すぐに元のザワザワにもどった。
かいをさがす。いない。どこにいるんだよ。
勇気を出して、隣の席の人に聞いてみた
「ね、ねぇ。かいって、どこにいる?」
「…あぁ。かいなら、転校したよ」
「えっ?」
「…知らなかったのか?てか、そもそもかいはこの学校に2ヶ月ぐらいしかいなかっただろ。かいはころころ転校してんだって。親の都合で」
「へっ??」
2ヶ月…?じゃあ、入学式の話って…。
「…なーんか、あいつお人好しだからさ。お前のこと、ずっと心配してたんだ」
「てか、名前は?お前。」
「え、ぼ、僕は…なお」
「おう。よろしく。俺は拓也。」
「よ、よろしく!」
花畑に寝転がる。少し寒い。かいと一緒に行った時は、もっと寒かったから、まぁ。そこまで寒いと思わない。…もうすぐ春かな。
あれから僕は毎日学校へ行っている。
これは紛れもなくかいのおかげだ。かいは、ずっと僕の話をしていたみたい。少し恥ずかしいけれど、嬉しくもあった。
ただ。
最後に一言ぐらい、くれてもよかったのにな。
なんて、わがままかなぁ。
冷たいものが頬を撫でた。顎をつたい花に落ちる。
さよならを知らない花だけが、春を待っていた。
コメント
1件
「一言ぐらい」読んだよ〜😭💦 もうね、冒頭の“死にたい”から始まる重さと、かいが突然現れて手を引いて花畑に連れて行くシーンのギャップがすごかった…。「生きたいと思ったのは初めてだった」ってところで胸がぎゅってなった。 それなのに転校しちゃうんだもん…最後の一言、確かに欲しかったよね。でもなおくんが学校に行けるようになったのは、かいがくれたあの時間があったからだよね。 「さよならを知らない花だけが、春を待っていた」ってラスト、めちゃくちゃエモかった…🌸 hungryさん、短いのにこんなに感情揺さぶられる話をありがとうございます!続きあるなら読みたい…!