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Kn視点
彼が倒れたその日
…命に別状はないらしい
よかった…
まだ彼は意識を戻さない
また涙が出てくる
これで何度目だろうか…
3日目
先生曰く倒れた原因は、まだリハビリ途中で走るなと言われてたのに走ったことが原因プラス体力も落ちていたからだという…
「君にあった時点で倒れていなかったのは奇跡だね」
「なかなか目を覚まさないのは倒れたときに頭を強く打ったのと彼自身が目を覚ましたくないのかもしれないのかもね」
と言われた
そんなことあるのかと思った
自分から目を覚ましたくないという意志で起きないことも
先生ももう起きていてもおかしくないっていっていた
5日目
ねぇ……Br
いつになったら起きるの…?
起きてよ……
いつまで夢の中にいるの…?
ねぇ…Br!ねぇ…!!
自然と涙がこぼれていた
彼の手を握ったまま…
その時
「ギュッ…」
手を握られたように感じた
………!!Br!
Br「んぅ……、あぁ…Knさんだったんだ…」
「…僕の手を握ってくれたのは…」
やっと…やっと 彼が目覚めた
『ずっと…ずっと…握ってたよ』
Br「そうなんだぁ ありがとうKnさん」
「もう泣かないでよぉ… そんなに泣いたら明日腫れちゃうよ…」
もうとっくに腫れてるよ ずっと泣いていたのだから
『よかった…よかったぁ……』
Br「ちなみに僕どれくらい眠ってた?2日とか?」
『バカツ!5日だよ!!い・つ・か!』
5日もまたせやがって…
Br「えぇ…、ガチのマジのガチ??」
『そーだよ 心配かけやがって…!』
『けど…もとをいえば…俺が悪いし…』
そう、俺があの場から…走らなければ…
きっと…きっと…
Br「…Knさんは悪くないよ」
続きを言おうとしたとき彼が言った
Br「僕が勝手に走って、勝手に会いに行って、勝手に倒れただけだから」
「Knさんは悪くないよ」
「だから、もう泣かないで」
彼に言われて気づいた
また泣いてんのか…俺は…
今なら…言ってもいいかな…
また一緒にいたいって……
けど……
「ねぇ…Knさん」
バッと顔をあげる
Br「Knさんがいいって言ってくれるかわからないけど…」
「僕…やっぱKnさんと一緒にいたい」
彼は俺を何回泣かせてくるのだろうか…
お互い同じことを思ってたのか…
『俺もだよ…』
『やっぱ…Brと一緒にいた日々のほうが楽しかった…!』
彼のいなかった2年間は楽しかったこともあったけど、何か物足りなかった
Br「ねぇ…Knさん、また僕と付き合って…くれますか?」
「同じ失敗はしない 絶対幸せにする」
Kn『…もちろん!』
やっぱ彼がいい…
返事をしたその時
ブワァっ
開いていた窓から桜の花びらがたくさん舞ってきた
窓から見える桜の木を眺めている彼の顔は
とても美しかった
〜end