これ大体は青くん視点でーす
1話いきます
青)「つかれた~…」
同僚と別れ、家に向かう道に入る。
この通りは夜は寒く、暗く、人通りも少ない。
唯一の光としたら1つしかない街頭だろうか。
青)「早く帰ろ…」
その時だった。
ピカッ!
なにかが光った。
この通りで人がいることなんてほとんどない。
それなのに誰かいるのだろうか。
すーっ、すーっ、、
誰かの寝息が聴こえる。
やはり誰かいるようだ。
少しづつ…ゆっくり…寝息の聴こえる方へ進む。
だんだんと寝息をたてる人の容姿が見えてくる。
髪の毛は綺麗なピンク色。
寝っ転がっているからわからないがおそらく高身長。
長いまつげに全身黒の服。
こんなところに1人。
寒いだろうから僕はこの人を背負い家に帰った。
誰かも分からない人を。
ガチャッ…
青)「ふ~…起きるまで待つか。」
数分後、彼の体が動くのを見て…
青)「起きましたか?」
と声をかける。
???)「あぁ゙?」
ビクッ…少し怒っているようにも見えた。
青)「すいません、道で寝てたので…」
???)「そ、ありがとな。」
青)「いえ、」
???)「俺の名前だけでも言っとく。俺は桃だ。」
桃)「よろしくな。」
少し対応が優しくなったようにも見え、僕も名前を言う。
青)「僕は青です。敬語外していいかな」
桃)「外せ。」
青)「ありがと。」
ピラッ…
エアコンの風で桃くんの服の下が見える。
きれいに割れた腹筋。
…それと…
羽のようなもの。
帽子も被っているが…その隙間から角のような角ばったものが見える。
不思議な気持ちと恐怖。
その2つが同時に襲ってくる。
少し怖がりながらも彼に問いかける。
青)「桃くんって羽みたいなのと角みたいなにがあるの…?」
桃)「…」
少し沈黙の時間が続く。
聞いたらまずかったのだろうか。
桃)「俺はな。」
桃)「生まれた時から数年は人間’’だった’’」
青)「そうなんだ。」
’’だった’’という言葉に疑問を持ちながらも彼の話を聞き続ける。
桃)「何も言わずに聞いてくれ。」
青)「うん。」
桃)「俺は生まれた時…普通の人間だったんだ」
桃)「青とか…母親のように。」
桃)「けどね。」
桃)「俺が生まれて数年後…母親は死んだ。」
桃)「それにショックを受けたのか…父親も追って自殺」
桃)「それから俺は1人になった。」
彼の顔は悔しいような…悲しいような…そんな顔だった。
桃)「ずっと1人で生きてきた。」
桃)「街行く人からは軽蔑したような眼で見られ。」
桃)「お金もないから泥水を飲んだり。落ちてるパンを食べたり。」
桃)「そんな生活を続けていった。」
桃)「いつの日か。」
桃)「落ちていたものを食べたからなのか。」
桃)「起きたら角と羽があった。」
桃)「俺でもすぐにわかったよ。」
桃)「あぁ、人間じゃなくなった。」
桃)「吸血鬼になった。」
ドクンッ…、ドクンッ、
青)「ッ、え?」
桃)「これが俺の正体。」
バサッ、
彼が黒い帽子と服をとる。彼の容姿が明らかになった。
桃)「俺はな。」
桃)「’’吸血鬼’’なんだよ。」
次回~♡500~
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