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蜂蜜きな子
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#犬
ここと🌹🫶 @低浮
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みみ
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コメント
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わあ、第6話、すごく甘くて切ない回でしたね……!双子の露葉ちゃんへの執着、それぞれに違っててゾクゾクしました。特に花子くんの「これだけじゃ足りない」からのブレスレット触る仕草、もう完全に心掴まれました。後ろから司がぴったりくっついてくるのも、対照的なのにどっちも重くて愛おしい。寧々ちゃんの「可哀想でしょ!」でギャグっぽく締める緩急も好きです。月のブレスレット、ずっと大事にしてるのが泣ける……。次が気になります!
五章目行きます
「もー、花子くんも同くんも、反省しなさい!」
寧々ちゃんがに手を当ててぷんぷんと怒ると、双子は顔を見合わせて、同時にくすくすと笑い声をあげた。怪異である2人にとって、人間の女の子の怒りなんて、そよ風のようなものなのかもしれない。
「あはは、八尋は相変わらず面白いね。でも…..」
花子くんがふっと笑みを消し、その珀色の瞳に、怪異としての冷たい光を宿す。
一瞬にしてトイレの中の空気が凍りつき、寧々ちゃんが「ひやっ」と身をすくめた。
花子くんは音もなく床から浮き上がると、寧々ちゃんの背後に隠れていた私の前に回り込み、そっと私の頬に冷たい手を添えた。
「露葉をあっち(同)に渡さないためなら、俺、八尋の言うことでも聞けないや」「あまねはずるいなー。俺だって露葉と離れたくないもん」司も私の背後からぴったりと体を寄せてきて、私の薄青い髪に指を絡める。
前を花子くん、後ろを司に挟まれ、私は完全に身動きが取れなくなってしまった。2人の冷たい体温と、生前と変わらない、けれど何倍も重くなった執着の視線が突き刺さる。
「あ、あの……2人とも…..」
私が困って声を溺らすと、花子くんの指先が、私の左手首のブレスレットに触れた。
「露葉。この月、今でも毎日つけててくれて嬉しいよ。…..でもね、これだけじゃ足りないんだ。
怪異になった今の僕は、君が本当に消えちゃいそうで、毎日狂いそうになる」花子くんの顔が、吐息が触れるほどの距離まで近づく。その瞳は切なげに揺れていて、あの日、生前の夜に「置いていっちゃってごめん」と泣いた時の普そのものだった。
「だからさ……僕の「助手」になってよ、露葉。八みたいに僕と縁を結んで、ずーっと僕のそばにいて」
「えっ!?待って、花子くんずるい!」
寧々ちゃんが慌てて割って入ろうとするけれど、今度は司がそれを遮るように私の肩を強く抱き寄せた。
「だめだよあまね!露葉は俺と一緒に行くの。ねえ、露葉、放送室においでよ。あそこなら誰も邪魔しないし、俺が密葉の願い、なんでも叶えてあげる」
司の真っ黒な瞳が、私の右の黒目と左の白目をじっと見つめる。その瞳の奥にある底無しの闇に、吸い込まれてしまいそうになる。
「あまね…….司…..」
2人の執念があまりにも強すぎて、私の頭はクラクラとしてくる。霊力の強い私は、2人の「露葉を独り占めしたい」という強烈な情念が、ダイレクトに心に流れ込んでくるのが分かった。
今にも夕暮れの光に溶けて消えてしまいそうな私を、それぞれ違う方法で、けれど同じくらい異常なまでの愛で繋ぎ止めようとする双子。
「ちょっと2人ともー!露葉ちゃんが可哀想でしょ、離れなさーーい!」
寧々ちゃんが必死になって、私の腕を引っ張って双子から引き離そうとしてくれる。
「あはは!八尋、引っ張り合いっこね!」「あ、司、ずるい!露葉を引っ張るなよ、折れちゃうだろ!」
賑やかな寧々ちゃんの声と、双子の冷たくて心地いい独占欲に包まれながら、私の手首の月のブレスレットは、今日もシャラリと、甘く切ない音を立てて鳴り響いていた