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最初はただのクラスメイトだった。ちょっと物静かで、礼儀正しくて、でも、どこか線の細い——
「日本」ってヤツ。
目立たないけど、成績はそこそこ。
体育は平均以下。だけど、努力だけはやたらとするタイプ。
アメリカ「日本、まじめ過ぎないか?」
冗談半分に肩を叩いたら、真顔で「すみません」って頭を下げてくる。
(別に、謝って欲しい訳じゃないんだけど)
興味なんて、最初はほんの出来心だった。
でも、見てるうちに変わっていった。
誰に何をされても、笑って受け流す。
陰口も、無視も、全部「しょうがない」で済ませる。
そんな姿に——最初は、イラついた。
(なんで怒らねぇんだよ)
(なんで泣かねぇんだよ)
俺が周りに軽く煽ったら、すぐに反応する奴らもいた。
少し日本の机を蹴ってやれば、後ろの中国が笑い出した。
悪ノリが始まった。
その瞬間、俺の中にあった「苛立ち」が、「快感」に変わった。
(ああ、これでいい)
(このまま、もっと、壊していける)
俺は“いじめ”を指示する立場になった。
直接手を出すわけじゃない。
でも、誰よりも主導権を握っていた。
日本は、俺が与えた痛みに気づいていないまま、俺だけに縋るようになった。
日本「ありがとうございます。アメリカさんがいてくれてよかったです」
その言葉に、背筋がゾクリとした。
壊れていくのに、俺を信じてる。
その姿が、たまらなかった。
愛おしい?
……違う。
愛おしいから、壊したかった。
完全に俺のものにしたかった。
他の奴と話すたびにムカついた。
笑ってるのを見ると、胸が焼けた。
でも、傷ついて、怯えて、俺の後ろに隠れてくるとき——
それだけが、最高の時間だった。
⸻
きっかけなんて、たぶん、ほんの些細なこと。
でも、気づいたときにはもう、止められなかった。
いや、止める気なんて、最初からなかった。
⸻
アメリカ「お前さえ、俺だけを見てくれたらそれでいいんだよ」
⸻
いつか、全部バレるかもしれない。
それでも、俺はこいつを逃がす気なんて一切ない。
壊れて、歪んで、俺だけを見つめてくれればいい。
他の誰にも笑わなくていい。
もう、何も考えなくていい。
俺が全てを支配して、守ってやる。
——それが俺なりの、“愛し方”。
なんかさ、めっちゃいいBLアニメを見つけたんだけど名前忘れた。なんか、
攻め?「チューしたじゃん」
受け?「もうしない」
みたいなやつだった。ではまた!