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私の名前は、八坂英人――
ごく普通の高校三年生だ!(ドヤ顔)……ごめんなさい調子乗りました。普通ではないかもしれません。ちょっとだけオタク趣味があるだけです。
だってしょうがないじゃないですか! 俺には友達がいないんだから! え? じゃあなんでこんなことを言い出したのかって? それはですね……
「ようこそ異世界へ!」
目の前に広がる美少女達を見てテンションが上がった結果ですハイ! ◆ 時は遡り約10分前。
俺はいつも通り登校していたのだが、その途中で事故に遭ったらしい。
記憶がないのだ。
だが俺の名前はわかる。それはなぜか? 答えは簡単だ。
なぜならば俺は今、目の前にいる女の子の名前を知っているからだ! なぜ知っているのかわからないけどね……。
しかし俺はなんでこんなところにいるんだろう。ここはどこだろう。
辺りを見渡してみるが、まったく見覚えのない景色が広がっている。
「おいお前!」
突然声をかけられてびっくりする。一体だれに声をかけられたんだ? と思い振り返るとそこには一人の少女がいた。
綺麗な銀髪で瞳の色はエメラルドグリーンだった。年齢は十代後半くらいだろうか。背は高くスタイルもいい。それに顔立ちはとても整っていて美しい。まるでどこかのお姫様のような雰囲気があった。
んっ!? こいつって確かうちの生徒会長じゃなかったか? 入学式のときに挨拶をしていたような気がする。あのときは生徒会長の凛々しい姿に見惚れていたからよく覚えているぞ。
ということはこいつはうちの学校の生徒会長さんで間違いないだろう。だとすればここは生徒会室? いや違うな……じゃあどこだ? さっきまで俺がいた場所とは違う。そもそも俺はなぜこんなところにいるんだろう。記憶がないぞ。
「あなたの名前は?」
少女の声が聞こえる。
「えっと……」
「あなたの名前は?」
「名前ですか……」
そういえば自分の名前が思い出せない。
「すみません。わからないです」
「それは困ったわね」
確かにこれは困った事態だ。だがそれは、今までの状況と比べればマシと言えるかもしれない。
ここはどこなのか? 俺はなぜこんなところにいるのか? 俺は……俺の名前はなんだっけか? とりあえず名前を思い出すことは後回しにするとして、さて……どうしたものだろうか。
周囲を見渡してみる。見渡す限りの草原だった。
遠くには山々が見えており、さらに向こう側には湖らしきものも見える。
ふむ……。
どうやらここはどこかの国ではないらしい。
なぜなら、俺がいた国ではあんな形の山はなかったはずだからだ。
それにあの湖の青さがなんとも美しい。まるでエメラルドだ! あそこにはきっと宝石があるにちがいないよ! ああ、君たちだってそう思うだろう?……ん? なんだいその顔は。わたしの顔に何かついているかい? おっと失礼、自己紹介がまだだったね。
わたしの名はジョージ。ジョージ・ワシントンだ。よろしく頼むよ。
さて、この湖だが、実はとある理由で立ち入り禁止になっているんだ。
なんでも昔ここで怪物騒ぎがあったらしくてね。それ以来ここに入ろうとする者はいないらしい。まったくもったいない話だよ。こんな素晴らしい場所なのに。
よし決めたぞ。今からこの湖の調査に向かうことにしよう。