やばい。
これはやばい、そう確信した
後ろの方から
とても鋭くて禍々しい殺気がする
「…戦いたい」
戦闘欲が溢れてくる
気配からして多分幹部だし
殺気を感じてると言っても
ここまで隠せるのは相当な実力者
でもここはやり過ごすのが妥当かな
後で自己紹介するんだから
余計な戦闘は避けておかないと
そう思い
私は懐かしの部屋へと向かった
私がデザインしたドア
薄く残っている羽の彫刻を
サラッとなぞる
「まだ残ってたんだ」
トントンが私に似合うって言って
彫ってくれたんだよね
「もっかい…、組みたい」
「さて、部屋はどんだけ綺麗なのかな」
気を取り直してドアノブに触れる
いや、正確には触れようとした
ヒュン
ガンッ
鈍い音が響く
「チッ、なんで避けるん〜」
「…避けちゃダメだったカナ?」
私は後ろを振り向かず
相手になげかける
「せやなぁ、避けてほしくなかって…ん!」
ガンッ
バリンッ
「…あーあ、壊れてもーたやん」
「だから新調しとけって言ったんに…」
「ゾム?」
いつの間にかフードを深く被った緑が
シャベルを持った
サロペットを身につけている黄色の隣にいた
コメント
1件
zm,shoやない?タブン ぁ、投稿お疲れ様です ノベルでも風景が思い付くわ(