「ほんで…」
「ここには何用や?」
ゾムと呼ばれる緑の彼が言った
「あれ…」
少し不思議に思って聞く
「もしかしてさ…
トントンから聞いてない?」
「…は、?」
「え、なんか言ってたか?」
「俺何も聞いてないよ」
この感じ…ほんとに知らないのか
言ってないの…トントン…
ちょっぴり悲しくなって肩を下ろす
「てことで、俺ら聞いてないで
お前は侵入者ってことになるな?」
「ま、簡単にトントンの名前出すって
すげー度胸ある優秀な侵入者やけどな」
侵入者と思われるなんて
1ミリも考えてなかった
「あー…」
トントンが言ってなかったという事実と
侵入者と思われたことに嘆いた
どうせなら侵入者として戦ってみる?
本気で殺しにかかってきそうだけど…
まぁでも幹部の本気を見たいし、
悪くはないか
「…バレちゃったなぁ〜」
やっぱりな、
そんな顔をして見合う2人
ニヤッと不吉な笑みを浮かべ
揃えて言った
『さぁ、戦いを始めよう』
言ったと同時に
サロペットの彼は欠けたシャベルを
深いフードの彼はナイフを向けてきた
私も相応の対応を見せるべきだろう
そう思って私は
黒くて重い
2丁の拳銃を取り出した
コメント
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わぉ tn何しとん(