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「いつもよりかっこよくキメているとある人達」
アイリス)〜♪
いつも通りの生活を送っているとある夜
仕事を終わらせやることも全て終わらせ学校内をうろちょろ歩いていると突然誰かに腕を引っ張られ驚いて魔導書を出すと鏡の中に引きずり込まれた
鏡の中
アイリス)…へ?
目の前には私が作り出した秘密基地…みたいな場所、ス トレス解消がてら作った「スイーツパーティー」の会場…なのだが、何故か結婚式場にガラリと変わっていた
アイリス)わ、わた…私の…ストレス発散所がー!!!
ひとりで泣き崩れていると誰かが前に来るのを感じて顔を上げると何故か何時もより格好つけているレインが居た
アイリス)れ、レイン…?アンタなんでタキシードなんて…結婚すんの?浮気してた?殴る?(?)
レイン)ちげぇわ、いいからこっち来い
アイリス)へ?ちょ、待て待て待て!
レインに手を引っ張られ連れて行かれた場所は更衣室だった
アイリス)え、ちょ…あの…
キョトンとしていると女生徒達に着替えさせられた
約1時間後
アイリス)ちょ…え?み、皆さん!?
レモン)いやぁ、達成感!アイリスさんって体型がいいからどんなドレスを着せても似合いますね〜
アイリス)ていうかこのドレス…買った……?(いや、高いから…もしかして作った……?)
レイン)え?秘密です!
アイリス)秘密って…ちょ!
次に連れていかれた場所はメイク室だった
アイリス)ね、ちょ…なに!?私寝ようとしたのに…ちょ…んわわ!
レモン)ほらほら!お化粧して直ぐに広場に行きましょ!
アイリス)へ?ど、どう言う_
軽く化粧をされたあと髪の毛を弄り倒され三つ編みハーフアップにされ造花を髪に刺された
アイリス)ね、ちょ…あの……
ひとりで戸惑っていると1人が部屋から出ていき誰かを呼びに向かった
アイリス)???ね、ねぇ…これなに…?
レモン)あれ?知らないのですか?結婚式ですよ!アイリスさんとランス君達の!
アイリス)え?あ、えーっと…嬉しいけど……
レモン)まぁ、ドッキリみたいなものですよ、結婚指輪はあの人達で選んだみたいですよ!ランス君言ってましたもん「アイリスさんに似合う指輪を少し前に選んできたんだ」ってね!
アイリス)い、いつの間に…でも私何にも選んでないよ…?
レモン)ん?あ〜、後日皆さんの指輪を選べばいいとか言ってましたよ
アイリス)ざっつ、アイツらざっつ…え、雑すぎて少し心配なんだけど
レモン)まぁまぁ、あ、ほら!そろそろ来るみたいですよ!ドアの前に行きましょ!
アイリス)ちょちょ…
レモンに手を引っ張られドアの前に立つとすぐに扉が開いた
アイリス)ビクッ
驚いて身体を震わせるとライオが顔を出した
ライオ)おー、アイリス!すっごい綺麗だよ!
アイリス)え?ちょ、うわぁ!?
ライオが突然抱き締めてきて戸惑っているとランスがひょこっと顔を出して「こっち来てください」と声を掛けられた
ライオに軽く声を掛けてから部屋の外に出る
広場
アイリス)えっと…れ、レイン…?話は聞いたんだけど…私、みんなの分の指輪…選んでないよ……?
レイン)いいんだ、それよりも…はい
レインは綺麗な青色のバラの束を差し出してくれた
アイリス)え…
レイン)わ、悪い…こんな所で言うことじゃねぇとは思ってる…でも、言わせてくれ
ひとりでアワアワとしているとライオ達が私の前に立って声を揃えて言った
8人)アイリス、必ず幸せにするから結婚してください
アイリス)!?///
驚いて顔を真っ赤にするとまるでその反応を待っていましたと言わんばかりに抱き締めてきた
アイリス)なっ、ちょ…うぅ///
レイン)アイリスならそういう反応すると思ってた、返事ありがとな
アイリス)な、なんで表情だけで返事かわかるのバカぁ///
レイン)嫌なら全力で暴れるから
アイリス)私のことをよく分かっているようで///
抱き締めてくる8人を振り払って「やるなら早くやろーよ、指輪、見たいから」と言えばすぐにそばに来た
式は終わり二次会の時
アイリス)ね、ねぇ…そんな引っ付かなくていいでしょ…?
アベル)君から離れると良くないことが起きるからね
楽しくクラスメイトと談笑する姿や私のそばにベッタリくっついている奴ら…私のそばにいなくてもいいと言ってもくっつくヤツら…
アイリス)うぅ…(仕方ない…このまま好きにさせておこう)
諦めて席に着くといきなり二次会の会場の扉が開いた
全員)ビクッ
全員が扉の方を見ると全く知らない男がタキシードを着て青バラを持っていた
アイリス)??誰?アベル、知り合い?
アベル)さぁ?でも…
レイン)知らない奴なのは明白だ
全員がキョトンとしていると全く知らない男がこちら側に来て私の前で跪いた
アイリス)?????
男)あ、アイリスちゃん…ぼ、ぼく…ずっと君の事がs_
レイン)「サモス」
アイリス)ちょっ!
レインを止めようとしたらアビスに止められた
アイリス)れ、レインを止めなきゃ…
アビス)ちゃんと力加減できますから大丈夫ですよ、それに…私だってこれでも「怒っている」んですから
レイン)おい、アイリスに触れようとして貴様、いい度胸だな
レインはサモスを男に向け完全に怒っている
男)ぼ、ぼぼぼ…ぼくは!本当にアイリスちゃんが好きで…!
レイン)いいか、今日この頃からアイリスは俺達のもんだ、次アイリスの前に現れろ…お前を本気で殺すぞ
レインが本気で怒っている…レインだけじゃない、ライオ達も本気で怒っている
正直言ってて怒ってる顔がすっごいそそられる…と、言うか…ものすっごいハマる…あと…ヤッてる時の前髪をかきあげるのも…あ〜思い出すだけで疼いてくるわ……
アイリス)お、お前ら…とりあえず落ち着け?な?そう怒らなくていいから……
全員を落ち着かせると落ち着いたがレインが一言だけ
レイン)失せろ、二度と嫁に近づくな
と…
男は圧を掛けられそそくさと逃げていった
アイリス)良かった…お前らなぁ、喧嘩腰になるのはいいが脅すのは良くないだろ
8人の頭をコツっと叩く
アイリス)いいか、今やってるのは結婚式の二次会だ、幸せな空気を殺伐な空気にさせるな、全く
アビス)だってぇ…アイリスさんの事を好きだとかなんとかって…
アイリス)わかったわかった笑
ドレス姿の私に強く抱き締めてくるアビスの頭を優しく撫で頬も撫でる
アイリス)ほら、もういい子だから
アビス)!!はい!
アビスが離れるとアベルが近付いてきた
アイリス)全く…
アベル)…申し訳ない…アイリス……
アイリス)もういいから笑