悲しき愛しい人

最初に、目黒は、無理なら言って。と言う。我慢しないで。怪我したら困るだろうと。

阿部ー翔太の、相手の人に聞いてくれたの？

目黒ーん、ちゃんと聞いてきた。阿部ちゃん、無理しないで、約束して？

阿部ーん、約束する。

阿部ーはぁ・・はぁ・・あ、指。

目黒ー前立腺っていうのがあって、それを刺激すると、気持ちいいんだって。

阿部ーんっ・・わかった・・やっ・・指・・。

阿部ーあっ・・あっ・・痺れる・・めめ・・そこ・・。

目黒ーこれ？

阿部ーはぁ・・んっ・・いい・・めめの・・ほしい・・。

目黒ー大丈夫？いくよ？

阿部ーんっんっ・・はぁ・・入ってる・・はぁ・・。

目黒ーちょっとこのままね。

阿部ーいや・・動いて・・ぁ・・。

阿部ーいい・・そこ・・もっと・・。

最初から感じた阿部。

このころから、始まっていたかもしれない。

目黒ー何ともない？

阿部ー気持ちいい・・。

目黒は、渡辺たちに報告しにいった。

これでいいのかと思いながら。

岩本ー感度良すぎじゃないか？

目黒ーん、ちゃんと岩本くんに聞いたから出来たと思うけど、なんか、分かんないけどいいのかなぁ。

渡辺ー最初から感じたことは、いいことなんじゃないか？

目黒ーもっとって言うし、大丈夫かな？

目黒が不安に思うくらい、貪欲に求めてくる。阿部と身体を重ねるたびに、どんどん阿部は、大胆になっていく。色っぽいし、可愛いし、目黒はいいんだと思うようになった。

だが、気づいていれば。

阿部の貪欲さに。大胆さに。少しでも疑問を持てば違っていたかもしれない。