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#願いを叶える
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「◯◯、飯どうする?冷蔵庫見ていいなら俺が適当に作るけど…それでも良いか?」
主はずっと虚ろな表情で頷き、キッチンへと向かって行った。
(…お父さん。私…)
同僚は主の元へ美味しそうなにおいをさせてご飯を持って来た。そして、テーブルの上にお盆を置き主に食べるよう促した。
「…食べねぇと倒れるぞ。ほら、アイツみたいには美味くはねぇが、俺の作るご飯もまぁまぁだと思うぞ?」
そう言って同僚は主に少しずつ食べさせ全て食べ終わらせると、お風呂に入るように促したが動こうとしなかった。
「◯◯、もう風呂入って寝ろ。結城もそろそろ帰って来るだろ。」
主は同僚の方を見つめると、同僚の事を抱き締めた。
「…大丈夫だ。俺は何処にも行かねぇから安心しろよ。…◯◯にとって俺が寄り添えられる場所になれるなら俺は何だってなってやる。」
(本当に…◯◯の事が大事なんだよ)
同僚も主の事を抱き締め返し、お風呂に入らせた。同僚は浴室のドアを隔てた場所に座り込んで主がお風呂から出るのを待った。
主がお風呂のドアをノックしたのでもう上がるのかと思ったが、そうではなかった。
「…入らない?」
同僚は少し黙ったままだったが、今の主の状態で拒否をすると何をするか分からない状態だったので分かったと言って一緒に入る事になった。
(マジかよ…2人きりでこんなん拷問以外の何ものでもねぇじゃんか。)
主が湯船に浸かって居る間、同僚はそう思いながら無心で体を洗い出ようとすると同僚の腕を掴んで一緒に入る事を勧めた。
(えぇ…ここで断るのもな…)
同僚は仕方なく、一緒に湯船に入り寝支度をした。同僚もこれ以上の事はもうないと思って居たのだがそういう訳にもいかなかった。
「もう寝るぞ?…◯◯、おやすみ。」
同僚は主の隣でたぬき寝入りを始めると主は同僚の上にまたがり服を脱ぎ捨て、同僚の首元に軽くキスをした。
主の手は同僚の筋肉質な体を優しくなぞっていき、ゆっくりと舌を這わせていった。 同僚は動揺して主の事を止めようとした。
その時リビングでは、後輩はアモンを連れて主の部屋に静かに戻って来た。
「っ何やってんだよ!?俺はお前に手は出さないって決めてたのに…したいのか?それは俺だからしたいって思ってくれてんのか?」
主は涙をボロボロと流しながら、同僚の胸を叩きながら泣き始めた。
「っ…忘れたいの。嫌な事全部忘れたいのになんで忘れさせてくれないの?アモンは忘れさせてくれたのに…」
「…それは彼氏だからだろ?俺は違う。それに俺はまだ◯◯にちゃんと返事もらえてねぇじゃん。そんな状況で抱けるかよ。」
主は同僚の上から降りて寝室から飛び出して行った時、アモンと目が合った。なんとなくアモンに触れるのが怖かった。
主はその場にあった服を着て、そのまま外に飛び出して行ってしまった。
「っハァっハァ…」
主はマンションの外に出て、行く当てもなく走っていた。何処でも良い、1人になれる場所が欲しかった。
主が走るのに疲れたのか両手を両膝について肩で息をし、止まっていると男の人に声を掛けられた。
「お姉さん1人?俺ら車で来てんだけど良かったら一緒に遊ばない?」
主は顔を上げると、知らない男の人2人が車のドアを開けてナンパをして来た。最初は丁寧に断っていたのだがかなりしつこく、主の腕を掴んで離さなかった。
「っ嫌…止めて下さい!」
「そんな事言わずにさ、俺らと一緒に楽しい事しない?」
男の人達は下卑た表情で主の事を車の中に連れ込もうとしていた。男の人達もだんだん苛立ちが露わになり主を乱暴に車に押し込もうとしていた。
「っくそ…大人しくしろって!」
主の頬を叩くと、主の抵抗が緩んだ。その隙に車に押し込もうとしていたその時、男の人は倒れ込んでいた。 主は後ろを見ると、同僚が居た。
走ってきたのか息も絶え絶えだったがすぐに呼吸を整えていた。
「っハァっハァ…お前、1人でちょろちょろしてんじゃねぇよ!先に相手から殴ったんだ。だったら、殴っても正当防衛になるだろ。」
「お前…コイツの彼氏?」
ナンパしてきた男の人は同僚に聞いて来た。
「いや、俺の大事な人。」
同僚は主を抱き締めながら、首元に軽くキスをした。こうして、ナンパして来た男の人達は車に乗り退散して行った。
「…◯◯、俺は◯◯からちゃんと返事もらえないと何も出来ねぇ。少しでも好きだって思ってもらえるまで俺、頑張るか…ら」
主は同僚の腕を自身の方へ引き寄せ、同僚の頬にキスをした。
「…これが答えでも、良いかな?」
主は顔を髪で隠し、顔を伏せたままでいると同僚は主の顔を上げさせた。
「やだ。ちゃんと返事、聞かせて。」
主は顔を持たれた状態で視線を逸らす事しか出来なかった。主は少し間を置くと覚悟を決めたのか同僚の事を真っ直ぐ見つめると口を開いた。
「…私の側に居て。ちゃんと隼人の事見るから。…これでも、ダメかな?」
同僚は久しぶりに自身の名前を呼ばれたのが嬉しかったのか、自身の事も受け入れてもらえた事が嬉しかったのか、主の事を抱き締めた。
†††
主は自身の部屋に帰って来て、アモンと後輩に謝罪の言葉を発した。アモンは主が同僚と手を繋いで居るのを見て、主が返事をして同僚とも関係を持つ事を決めた事を察した。
「…◯◯さん、ちゃんと考えて答えを出したって思って良いんすよね?…俺はまだ◯◯さんの1番って思っても良いんすよね?」
アモンは不安に思う気持ちも全て主に問い掛けた。主はこくんと頷き、アモンの方へ歩み寄った。
「私の1番はいつでもアモンだよ。」
そう言って主はアモンにキスをした。最初は触れるだけのキスだったがだんだんと深く甘いキスへと変わっていった。
そして、アモンは主と関係を持つ事にあたっての注意事項を同僚に説明した。
「分かったっすか?絶対にしたらダメっすからね!あんたなら隠れてしそうっすけど分かるっすからね!」
同僚は信用ないな〜と思いつつも、ずっとお前やあんた呼ばわりされるのも癪だったのでこれを機会に名前を言う事にした。
「俺にもちゃんと名前があんだよ!お前とかあんたとかそんなんじゃなく四季隼人って名前があるの!」
そして、どうやって寝るのかを4人で話し合って決めようとしていたが皆が主と寝たいという事でなかなか決まらなかった。
「えっと…私、隼人に話があるから今日は隼人と一緒に寝るでも良い…かな?皆の事も大切なんだけど、今日は良いかな?」
主が言うならと、アモンも後輩も反対は出来なかった。主と同僚の2人は主の寝室に入って行った。
主と同僚は横になって抱き締め合いながら話をしていた。
「隼人、私ねお父さんがちゃんと私の事愛してくれてたのか分からないの。…嘘でも良いからたった1度でも良いから聞きたかったの。
お父さんの口から愛してるよ、って。
…お父さんが私の事どう思ってたのか、分からないの。…っ、分からないまま居なくなっちゃった…」
主は同僚の胸の中で泣き始めた。それを宥めるように、同僚は主の頭を撫でながら大丈夫と言い続けた。
「…適当な事は言えねぇから俺は何も言えねぇけど、 大丈夫だ。俺がずっと側に居る。今は安心して寝れば良いから。…明日も仕事だしその後はお通夜だろ?」
主はうんと言い、同僚の事をギュッと強く抱き締めた。それと同時に隼人の胸の高鳴りもどんどん早くなった。
(…今日すげぇお預けくらってるせいで修行僧みたいだな…)
「…私、忘れたいって言ったけどお父さんの事は忘れちゃ駄目だよね。分かってたのに、現実から目を背けたかったの。
まだ…生きてるって思って居たかったの。だって、お父さんとまだ話したかった事たくさんあったの…
小さい頃みたいにたくさんお話したかったのに…お父さん居なくなっちゃった。私、1人になっちゃった…っ、」
すると同僚は主の言葉を遮り、口を開いた。
「1人じゃねぇよ。◯◯は1人じゃない。確かに肉親は居なくなったけど俺が居る。それに結城だって執事達も居るだろ?」
主は大粒の涙を流しながら同僚に縋り付くようにして泣いた。同僚は主の頭を撫でながら大丈夫と言い聞かせた。
主はギュッと抱き締めていた力を緩めると隼人の頬にキスをした。
「…ありがとう。私の話、聞いてくれて。だから…良いよ。私、隼人の事受け入れたいって心から思ってる。…隼人としたい。」
同僚はずっと我慢してきたがもう我慢出来なくなり、主の首元にキスをしながら服の中に手を入れ始めた。
主は触れられる度に甘い声を出し同僚を誘惑し続けていた。
(すげぇ可愛い声…もっと◯◯の本気で感じてる声聞きてぇな。)
同僚は下着のホックを外し服を脱がせ主の胸にそっと優しく触れ、円を描くようにして撫で始めた。
「っんぁ…ハァっぁ…」
同僚も自身の服を脱ぎ捨て、自身のものを主の秘部に擦り付けながらいつでも入れられるようにしていた。
(◯◯って濡れやすいのか?すぐにびちゃびちゃになるな。解してないけどめちゃくちゃ入れてぇ…)
主の体と声の色気にあてられて欲を抑え切れず、主の秘部に先端を当てると一気に主の中に入れた。
「っんぁああ!っハァっハァ…っ痛っそんな急に入れるなんて…っ」
「ごめんな…優しくしたいのに◯◯が可愛い過ぎて抑えが効かねぇんだわ。大事にしたいって思ってんのに…」
主は同僚が余裕なさそうにしているのを見てギュッと抱き締めた。
「…良いよ。私の事、隼人の好きなように抱いて。全部受け入れるから。」
主のその言葉で同僚の理性はなくなり激しく動き始めた。その度に主は甘く縋るような声でなき始めた。
「っぁんっぁあ!ハァっぁ、んぁあ!」
同僚は少しでも気持ち良くなって欲しくて突起部を優しく撫で始め、首元から胸元にかけてじっくりとキスしたり舐めていった。
「◯◯、ハァっ気持ち良いか?」
「っハァっうん、気持ち良いよ…ぁ」
(◯◯にかかれば俺の事を懐柔するなんて朝飯前なんだな…やっぱ◯◯はすげぇや。)
同僚は体だけじゃなく心まで繋がっている気がしてだんだん心が満たされていく感覚がとても心地良くて心が温かくなっていった。
「っんぁあ!っハァハァっんぁっぁあ!」
同僚は主を抱き上げ、お互いに座った状態で今度はゆっくりと動きだした。主も上下前後に動き始め、同僚の気持ち良いところを探しだした。
「っぁ、んぅっ…ハァハァっんぁあ!」
(隼人の大きくて気持ち良過ぎる…でも最近複数でしてたからちょっと恋しいな…)
同僚は主が何か言いたげな様子だったのが気になり、動きを止め聞いてみた。
「どした?…痛かったか?」
「…違うの。最近、複数でしてたからその何ていうか…」
同僚は何かを感じ取ったのか、自身のものは抜かずにそのまま主を抱き抱えて立ち上がり隣の部屋に行こうとした。
「ちょっ、ちょっと!?何してっ」
「複数でしたいんだろ?だったら、アイツら呼ぶよりこっちから行けば良いだろ。」
(周りが◯◯の事を相当淫乱に育てたみたいだな…まぁ、いっか。俺はもう十分◯◯から愛情もらったし。)
コメント
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ああ、第27話読み終わったよ…。お父さんを亡くした直後の主人公の心情がすごくリアルで、胸が締め付けられた。忘れたいけど忘れちゃいけないって葛藤してるところが切なかったな。隼人が「ちゃんと返事もらえないと何も出来ねぇ」って言うシーン、誠実さが伝わってきてすごく良かった。アモンも相変わらず主人公のこと大事に思ってて、4人の関係がどう変わっていくのか気になる…!