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…正直だいぶ気持ち悪い。吐きそうだ。
「…..」
「ショッピ?大丈夫?」
大丈夫?じゃねえわクソが。血 無くなったら貧血になるって常識…..いやこいつ吸血鬼だから貧血とかかないのかもしれん。
「なんでも、ないっ。」
そう投げやりに言い捨て椅子をたつ。ああもう。なんか知らんけどめっちゃ喉渇くわ。
「おいショッピ!」
うるさいうるさい。だいたいお前のせいでこうなってんねん。台所に向かい水を飲むが渇きは満たされなかった。今までに感じたことの無い気持ちの悪さに怖気がする。
「ショッピ!お前どうし..っ……….!?ショっ…..んっ…..」
「はぁ…..んっ……….」
気づいた頃にはチーノの首に食らいついていた。何やってるんだろ、俺。ていうか血って美味しいな。なんかいちごっぽい味するわ。
「フーッ、……….うま…..」
「お前ガチでどうしたよ…..いだだだ」
……………
「……….ゴクッ…..」
「………..ショッピ、指刺さってるんだけど俺の首に」
「……….」
「ショッピ!?おい!!」
「……….」
チーノに引き剥がされてようやく我に帰った。「ぅわぁあ!?」
「やっと我に返ったか!!何、お前も吸血鬼なん!?」
「んなわけないやん!」
「じゃあ今のなんやねん!」
そういいチーノは首を指さす。はそこにはふたつの、小さな丸い傷があった。
「…..え、何それ」
「この短期間で記憶喪失!?」
流石に気づいていた。ななんで俺がチーノの血吸っ…..えぇ?
「……..あ…..」
「…..何?」
「俺が直接血吸ったからかも」
吸血鬼はそうすることで増える、という神話があることは知っている。いやまさか。
「でも前回は大丈夫やったやん。」
「いや…..それが」
「あ?」
「今回思いっきり吸っちゃったから…..」
「から??」
「そのまま失血死して吸血鬼になっちゃったのかも☆」
「まじかよぉぉ…..」
失血死…..俺死んだん?吸血鬼になったって言われてもな…..
「でも!俺の眷属だから寿命が50年増えるってだけでそんなに人間と変わらないよ」
「あほ、血は?」
「え、俺の吸えばええやん」
「えぇ…..」
「美味しかったんだろ?」
耳元で囁くチーノは、もう吸血鬼化していた。少し魅力があると思ってしまうのはここだけの秘密。 もう俺は人間じゃないけどそれすらどうでも良くなりつつある。くそ、こいつ誘うの上手すぎだろ。
「飲まないのぉ?w」
……挑発しやがって。覚悟しろよ。
「いただきます。」