テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2話目やってきます
1次創作です。暖かい目で見てください
ルースに負けた後アルベルトはちゃんと座学を受けた。
が……数日後
「お待ちなさい!!第一皇太子殿下!!」
『だれが待つかよ!シエル!マラ!!早くしろよ!鬼に捕まるぞ〜!!』
「誰が鬼ですか!!年配の!しかも女性を走らせている第一皇太子殿下が鬼ですよ!!」
「はは!!言えてる!」
「本当にその通りですね
年齢問わず女性に走らすもんじゃないですよアル」
『はは!座学やマナーが嫌で逃げてんだから俺の知ったことかよ』
「こら!!悪ガキ三人衆!!まちなさい!!またムチで叩きますよ!!」
『…はは!!マラとシエルもカウントされてんじゃん!』
「ハァ…恥だ」
「言ってやるなよ」
『そーだぞ!俺がこう産まれたのを恨め』
「そうですねじゃあ恨みます」
「潔いいな!シエルは!」
「貴方は嫌ではないんですか?」
「嗚呼!だってアルについて行けばだいたいおもしれぇじゃん」
「ハァ…」
『文句言わずに走れ〜!』
「僕2人みたいに体力ないんですけど!!?」
『マラ〜!シエルの事引っ張ってけ〜!』
「はいはい!」
マラはシエルの腕を掴みそのまままた走っていく
「こらー!!」
『はは!!』
「アル、前見てないとぶつかるぞ」
『あい、あぁぁあ”ぁ!!!ぶねぇ!』
アルベルトは角を曲がる瞬間人影が見え急ブレーキをかけぶつからずに済んだ
「アルベルトじゃないか」
『父上!』
「何をしていたんだい?」
『鬼ごっこです』
「ラルクアン子息とサルヴァトーレ子息が鬼でか?」
『いえ、鬼はあの女性です』
「あれは…マナーと帝王学をお願いした先生じゃないか」
『はい、その2つが嫌なので逃げてます』
「ハァ…アルぅ〜…あまり人を困らすなよ」
『困らせていません、勝手に困っているだけだす』
「それは屁理屈と言うんだ」
『屁理屈でもなんでもいいです。俺は受けたくありません』
「受けないと王にはなれないぞ」
『俺は王にはならない』
「えっ」
「「え?」」
『あ、お久しぶりです
ラルクアン公爵にサルヴァトーレ公爵』
「久しいな!アル坊!」
「お久しぶりですアルベルト皇太子殿下」
『ルース叔父さんもそうだけどアル坊ってやめろよ!すげぇ幼いやつみたいだ!』
「はは!座学やらマナーやらを逃げてる間は坊だな?」
『いやだ!やめろ!』
「嫌だねぇ〜!」
『皇太子命令だ!!』
「あ!ずりぃぞアル坊!!」
「アルベルト、」
『なんでしょうか父上』
「お前は歳的にはハレナースとナリアのお兄ちゃんだ
そして今の王国の法律では長男、長女が家門を継ぐのがある」
『……』
「そのために王位継承権はあれどお前が死なない限り2人は継げないしお前が結婚して子供が出来たら子供に継がれる…それまでお前が王なんだ」
『…それはわかりますよ』
「それでだ、お兄ちゃんが部下…まだ家臣に俺の命令だから聞き入れろ!はダメだ」
『なぜですか?この国で一番偉いのは王族で父上でしょう?なぜダメなんですか?』
「それはできることだがやっちゃいけないからだ」
『??』
「じゃあ1つ実演しようか、今のアルベルトがどんな事をやっていか」
「うげぇ〜サタハ〜?酷いことするなよ」
「嗚呼、息子にそんな事しないさ」
『??』
サタハは腕に付けていた魔導具に魔力が注がれ魔導具の上に魔法陣が小さく展開された
「ルース、遅い」
サタハが魔法陣に向かって言葉を発した
《……兄上、この時刻はやめてくださいと言いましたよね…》
サタハが発した言葉に少し考え込んだ後にルースが返した
「ルース、今から5分以内に王宮、東宮に来てくれ」
《……理由をお聞きしても…?》
「理由は来てから話す。」
《ですから毎日この時刻は騎士団の訓練中だと…》
「王国騎士団総団長に命ずる
国王命令だ」
《…承知》
ルースが承知すると魔法陣が消えた
「あーあルース可哀想」
「仕方ありません
これも勉強です」
「ハッ、よく言うぜサルヴァトーレ」
「家門の名で呼ぶな…というか貴様に呼ばれる名は持ち合わせていない」
「あっそ〜そりゃあ申し訳ないねぇ」
「「父上!!」」
「シエルか」
「愛しのマラじゃないか〜!!」
「マラ、シエル」
「はい父上」
「どうかされましたかサルヴァトーレ公爵様」
「陛下へ挨拶はしましたか」
「「あっ」」
「謝ってからちゃんと挨拶なさい」
「「はい!」」
「「陛下、申し訳ありませんでした」」
「子息らはまだ子供だ
許そう」
「「寛大なお心に感謝いたします」」
「「そしてこの国の唯一の太陽にご挨拶いたします」」
「うむ、その挨拶受け入れる
顔を上げよ」
「「はっ…!」」
『父上』
「どうした?」
『なぜ、父上は全身白いんですか?』
「………ちゃんと授業を聞いていないのかい?」
サタハは少し黙り込みアルベルトへ聞いた
『聞いてました
この王国の俺ら御先祖様の創造神が白い服を着ていたから白は高貴な証だと…』
「なるほど、それで気になったのか」
『でも高貴な証だと言うならなぜ他の貴族は着ないのですか?高貴というならば私腹を肥やす貴族共は我こそはと着そうなのですが…』
「ふふ、そうだね…高貴だからこそその血縁である私達王族だけが着るんだ
まぁもちろん例外もあるがね」
「王国騎士団ですか」
「阿呆!」
マラがサタハとアルベルトの間を割って話した
「サタハ陛下〜、愚息が申し訳ありません
この子も話を遮るつもりはなかったと思います」
「いいさ、可愛いじゃないか
ラルクアン子息の言う通り王国騎士団の団員だ
こうやってサルヴァトーレ公爵や君のお父さんだって鎧だけど基本的に白をベースにしている」
『なるほど、そういう事なんですね』
「嗚呼、」
「兄上!!」
アルベルト達が話しているところへルースが走って来ていた
「ハァハァハァ…!」
「王国騎士団、団長様がそんな体力不足で大丈夫かい?ルース」
「ハァハァハァ…!ここから騎士団の訓練場所がどんだけん離れてると思ってるんだよ…!」
「まぁ約5分以内か…」
「で、…国王命令まで出して俺をここまで来させたのはなんですか…!」
「うん?嗚呼、その件だがもう帰っていいぞ」
「は?」
「ギャハハ!!!ルースアホズラすぎだろ」
「はぁ!!?訓練場から魔法使って走ってきたんだ!その労力はなんだったんだよ!」
『る、ルース叔父さん…それに父上…!』
「…ふっ、よくわかったようだなアルベルト」
『はい…わかりました…』
「は?何?どういうことですか?」
「この子が皇太子命令とラルクアン公爵へ命令したからね
その命令は大きな力を持つ、でもその分責任が伴う
だからその命令はよく考えて今の自分に責任が取れるかどうかを考えてしないといけないよ
わかったかい?アルベルト」
『はい、分かりました』
「いい子だ、ルース悪かったね」
「……本当だよ…兄上の無茶振りはいつもですね」
「済まないねルース」
「もう、いいですって…」
「さぁアルベルト、1つ賢くなったところで授業受けよう」
『やです』
「何故?」
『…その…あの人できないと、俺やハレナースやナリアの手ぶつんだ…』
「…それは本当かい?」
『はい!本当です!』
「嫌だから嘘をついてるんじゃないんだね?」
『確かに授業でじっとしてるのが嫌で逃げてます
でも2人は違う!2人はちゃんと授業受けてる!』
「国王陛下」
「おい先生、今は国王陛下は皇太子殿下とのお話中だ…それに下級の者から国王陛下に声をかけるとはどういう了見だ」
ラルクアル公爵が国王陛下とアルベルトを守るように1歩前へ出た
「無礼千万……それを自覚しているのですか…先生」
サルヴァトーレ公爵は陛下の後ろから冷静な声であったがどこか威圧的な声であった
この国では法で決まっている
“国王には自ら話しかけては行けない”と決まっている…
誰も彼もが国王に話しかけに行けば地位というものは簡単に揺らぐ
秩序維持のための方である
このように家庭教師…貴族の淑女だとしても王族…まして国王陛下に声をかけることは許されない
もちろん例外は存在する。下の者から声をかけていい場合が存在するということだ。
国王陛下とサルヴァトーレ公爵、ラルクアン公爵の場合が例外にあたる
公爵たちは国王陛下に自分に声をかけることを許可されており公の場ではない限りだがファーストネームを呼ぶことも許されている。
これが例外だ
ちなみにアルベルト達も例外になる。
それ以外の例外は存在しない
故にこの家庭教師の淑女は例外ではない。
「…無礼承知の上でごさいます。ですが第一皇太子殿下の仰っていることは虚言でございます」
「そうか…」
「…」
『!』(あの女…!)
家庭教師の淑女は頭を垂れているが口元は薄く笑っていた
『ち、父上!本当です!!本当なんです!!』
「第一皇太子殿下、さぁ部屋に戻り授業とマナーを学びましょうね」
『はぁ!!?絶対嫌だ!!』
「止まれ」
『!』
「!…な、なんでございましょう陛下」
「私はまだ何も言っていないのだが」
「は、…?」
『!』
「な、なぜです!先程、そうか、と申されたではございませんか!」
「納得しただけだ」
「で、では…!」
「この程度の嘘でこの私を騙そうとしたとな」
『「!」』
「さて、サルヴァトーレ公爵〜仕事だ」
「ハァ…だろうと思いましたよ…」
「まだ…2人とも手を出すな」
「「…かしこまりました」」
「まっ、お待ちください!お言葉ですが第一皇太子殿下の仰ることだけを信じるのですか!!?」
「第一皇太子殿下…私の息子だ」
「!」
「それ以外に理由は必要か?私の3人息子の1番上の子だ…下の2人ももちろん可愛いさ…でもこの子は私と妻のなんでも1番最初に体験するんだ…いちばん思い出がある子だ……
その子が言うことを信じるさ…それに下の子たち2人にもしっかり確認する…だがその間に君に逃げられたら困る…もちろん冤罪だったらそれ相応の対価を払う…まぁ君は1個この国の法を破っているからそれも合わせようか」
陛下の声はとても冷めたでも怒りは確かに籠っていた
「ッ…!も、申し訳ございませんでした…!!躾…!授業の覚えを早くする為に…!どうか、お許しください…!」
「ふふ、私(ワタシ)とて鬼じゃない」
「で、では…!」
「…でも私の息子達を君はバカにした…それにこの子達に危害を加えた……侮辱に危害…しかもそれを行ったのはどこの誰かわかっているのかな?」
「あっ、…ぁ、…」
サタハはゆっくり1歩1歩、家庭教師の女へ近づいて行った
「さぁ…答えてみなさい…君はどこの誰を侮辱し危害を加えたんだい?」
女は腰を抜かし尻もちをつき顔は真っ青になっていて体は小刻みに震えていた
「さぁ、答えてみない」
「お、おう、王族の…こく、おう、陛下の…子供、たち、を…ぶ、ぶじょく、…しきが、いを…くわえ、ました…」
「嗚呼そうだ…君は国王である私の息子達に侮辱し危害を加えた…これは紛れもない事実かい?」
「は、…はひぃ、…」
「そうかい…なら君は今日付けでクビだ」
「え、…そ、そんな…!!」
「ふふ、なんだい?クビじゃ物足りないかい?」
「ぶ、侮辱し危害を加えたこと大変申し訳ございませんでした!!!ですがクビだけは…クビだけは…!どうか!!」
「…そうかい…なら北の辺境の地へ左遷だ」
「へ、…?」
「あそこは魔物も多いし、何より極寒だ
鍛えている人間ならまだしもただの女性が生きていけるかな…?」
「あっ、…あっ…!!お、お助け下さい!!公爵様!」
「「無理に決まってる/だろ」」
「ふふ、今回はサルヴァトーレ公爵に任せるよ」
「承りました」
「さっ、アルベルトにラルクアン子息、サルヴァトーレ子息、
ちょうど今から妻とお茶をする予定なんだ
一緒にどうだい?」
『え、母上と!!?』
「嗚呼」
「ではご一緒させていただいてもいいでしょうか」
「嗚呼、行こう」
「父上、」
「先ってろマラ」
「シエルも行きなさい」
「「はい!」」
そしてアルベルトたちはサタハと共に歩いて去っていた
「さて、僕たちはこのゴミを処理しないとな」
「そうだな…それにしてもお前運ねぇな?
言い留まってたらクビだけだ済んだのによう…北の…しかも辺境に左遷されるのは中々居ねぇよ」
「お、おたすけ、くだ、さい…!どうか…!」
「…さっきも言ったけど無理だよ」
「嗚呼、それに僕たちも怒っているのでな」
「嗚呼、息子達の大事な友達を侮辱されてんだからな…」
「嗚呼、貴様が侮辱した息子の父親はおそらくこの国一の魔法使いでもあり騎士だ」
「そーそー…」
「は、…この、国の…1番の魔法使いは…サルヴァトーレ公爵様のはず、では…」
「世間体でそう言ってるだけだ
あいつは極力目立ちたくないようだからな」
「いいこと教えてやるよ
なんでこの国…まぁ都市は気候は年を通して安定してると思う」
「え、…都市部は魔法使いが…魔物や天候から守る魔法障壁を展開させていると…」
「嗚呼正解その通りだ…でもそれはここ王都のみ…常に極寒の地の北方、暑さと湿気の地の南方、乾燥の地の西方、バカンスに待ってこいの地の東方……この4つに囲まれてるのがこの王都だ
この4つに囲まれているため突然の気候変動は仕方がない…だから魔法障壁で守ってる…
じゃあその強固の魔法障壁を作っているのは誰か…」
「ま、…まさ、か…!」
「そのまさかだよ」
「王国建設祭…この国の一番の祭りにあるがその祭りの最終日の夜
陛下が魔法障壁の核にあの人の魔力を注ぐ……そうすると魔法障壁は年を通して安定するのだ」
「そうやってできてるんだよこの国は」
「…そんなお方の息子に喧嘩を売った……僕的には極刑でもいいと思ったが息子の手前甘さがでたか…」
「まぁいいんじゃね
早く飛ばせよ」
「嗚呼、いくら見ていても仕方がないな…さぁ北のどこに飛ばす、僕は北に関してあまり詳しくはない」
「じゃあ、お前でも知ってる山を言ってやる、そこに飛ばせよ」
「地図は覚えている」
「た、たすけ、…」
「ハルゲル山だよ」
「そうか、わかった
生きていたらどこかで出会うかもな」
サルヴァトーレ公爵は指をパチンと鳴らすと女の座っているところに魔法陣が展開されると女は瞬く間に姿を消した
「…」
「さてと息子達の所へ行こう〜」
「お前は本当に切り替えが早くて怖い」
「えーそんな事言うなよサルヴァトーレ公爵」
「そういう所が嫌いなのだ」
「まっ、待ってろよ〜!マラ〜!」
_____________________
では一旦終わります
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!