コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
とある夜。最近、暇があればバックハグしてきやがる。
おめぇんだよ。
真澄「最近それ好きだなぁ、?甘えたかァ?」
本を読みながら肩に顔をうずめる馨には目もくれずに次のページへと手をかける。
馨「んー”…、」
よっぽど仕事で疲れていたのか返事すらしない。
真澄「…」
そろそろ寝るか。よくある詩織代わりの糸をかけ、本を閉じ、ぐったりしている馨を横目に見ながらそんな考えに至る。
真澄「おら、寝るぞ。」
ペシペシと頭を軽く撫でるようにして叩く。
馨「ん-、いやです…」
ぐりぐりと頭を押しつける。
真澄「やだじゃねぇんだよ」
「それかあれか、抱っこしてベッドに連れて行かれたいかァ?」
そう立とうと片膝ついた瞬間。
かぷ。
真澄「…っ、。お前ぇ…」
甘噛みしやがって、跡付けたら殺すぞ。
馨「跡は残りませんよ、」
普段からキスマ付けんなと断ってきたのが、あまりにも覇気の無い声で言うもんだから調子が狂う。
真澄「…んだよ。別に何も言ってねェだろ」
馨「…ぇ、?」
ばっ、と顔をあげて見る。
真澄「2度も言わせんな、死ね」
馨「き、急にデレないで下さいよ、破壊力すごいんですから…死んじゃいますって。」
真澄「あ”ー、?死んどけ死んどけ」
ジュゥッ
真澄「おぃ、っ” 」
急に首筋に痛みが走る。
馨「まーたそういう事を。」
僕言いましたよね、ダメですよって。
そう立ってハキハキ喋っているのを見て、ある事に気づく。
こいつ…、疲れた振りしてやがったのか…っ。
真澄「ハッ…演技が上手くなったこってよぉ、」
馨「さぁ、なんの事ですかね。」
手を後ろに組んでにこにことご機嫌に笑っている。
真澄「はは、そこまでしてキスマ付けたかったのかァ?」
そうキスマを付けられた部分を見せて煽り気味に言ってやる。
くっそ、後輩の演技で騙された自分に腹が立つ。
馨「んは、キスマってやっぱり良いですね…、♡」
首を見ながら片手を口元に当てて余程嬉しいのか興奮していた。
真澄「変態が、どぉーすんだ。仕事でバレたらよ」
さす…、と噛まれた首を撫でる。
馨「何言ってるんですか。そもそも真澄隊長の首元を見てる時点で消しますよ?」
とごく当然かのように言う。
怖ぇんだよ。
真澄「…」
キスマが付いた首を見て思ってしまった。
案外悪くねぇな…なんて。
馨「満更でもなさそうですね♡」
そんな俺の様子を見てご満悦な馨。
真澄「…うるせぇ、調子のんな」
ふいっとそっぽを向く。
馨「え、酷い」
真澄「はよ寝ろよ、疲れてんだろーが」
馨「やっぱりバレバレですよねぇ。」
真澄「バレバレもなにも隠す気ねぇだろ、」
馨「隠す必要あります?」
真澄さんが心配してくれるのに。その言葉にちょっと腹が立った。
気持ちを 伝えようなどと1ミリも思ってないのだが、馨はいつも俺の言いたい事、思ってる事を 理解できている。
今だって俺が心配してるがどうとか言ってやがるし。
…しかもそれが合ってるから尚更イラつく。
真澄「…俺がいつ心配したよ、」
馨「ふふ、さぁいつでしょうねぇ。」
全て馨に見透かされている感じがして、
調子狂うんだよ。
真澄「…バカ」
馨「はいはい♡」