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本日は東大本郷キャンパスでセンター試験の2日目。

日立製作所から独立し、高橋敏美からの自立と東大理科Ⅲ類合格を目指す当方は敏美の年金通帳から受験料を出す。

当方は節約も兼ねてアンパンマンカーを利用して行くことにした。


昨日は正門から入ったので今日は赤門から入ろうとしたものの

赤門の位置がわからず警視庁本富士署に問い合わせ。

結局赤門からではなく医学部の南にある龍岡門から入って大遅刻、入室するさいにみんなからまた冷ややかな目で見られてしまった。

冷ややかな視線にまた日立製作所時代を思い出す。

「当方はCEOだ、こいつらとは違う」

とそう思いこみ、嫌な気分をかき消した。


当方が座る机は4列だ。

薄っぺらいベニヤ板の東大の椅子にケツとホモアナルが痛む。

やがて試験官の回答始めの号令。

問題を解き始める。

大学入試センターが出す大量の問題文を口いっぱいに頬張る。

ふと気が付くと当方(54)の前後左右は制服姿の女子受験生であることに気が付く。たまらない。

SMD軍団の襲撃のために証拠保全の為のペンカメラを持参してきたのは正解だった。

ガサゴソとカバンの中からペンカメラを取り出し、周囲の女子受験生のスカートの中を盗撮する。たまらない。


やがて試験官の「残り5分です」の声が試験場内にこだました。

慌てて周囲の女子受験生のマークシートを覗く当方。

しかし既に問題を解き終えているのか、周囲の女の子たちはすべて解答用紙を裏返し机に突っ伏して寝ている。

カンニング用のペンカメラも無力である。


「もぉダメェ!!我慢できないなりよ!!漏れちゃうなりよぉぉぉぉぉww!!」

(ブリブリブリドバドビュパッブブブブゥ!!!!!ジョボボボボジョボボボ!!!!!!!ブバッババブッチッパッパッパパ!!!!!!」


齢五十四にもなる8浪国公立大学医学部死亡受験生の男(無職)の奇声が東京大学本郷キャンパス法文1号館の受験会場の中でこだました。

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