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殺し屋と幼馴染

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殺し屋と幼馴染

2 - 第2話/殺し屋と学生の休日

2025年04月06日

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誤字脱字多くね?笑

プロの小説家すごいよね



政治家と一般会社員が殺害された次の日の朝。

眩しすぎる太陽の光に目を覚ました天音はすぐに自覚した。

「今…何時…?」

絶望した顔で恐る恐る目覚まし時計をみるとそこには短い針が9を指している。

「9時…?遅刻というか…遅刻じゃん……」

「遅刻だ!!まずいまずい!!」

「天音様!?大丈夫ですか!?」

「全然大丈夫じゃない!遅刻する!」

「どこかお行きになられるのですか?」

「何言ってるの!?私は学生よ!?学校に行かないといけないの!!」

「天音様…今日、休日ですよ?」

「休、日……??」

「はい!今日は土曜日ですよ!」

「休日…?土曜日……!?」

「学校もない?仕事もない!?」

「ええ!今日は一日フリーですよ!」

一日、フリー…久々の休日…!!!

「ありがとう!思う存分まで休むとするよ!」

「ごゆっくり!!でも、朝ごはんを食べてくださいね!」

「そうするね!!」

一日休日…何しようか…!

と、とりあえず…スマホを……

バッテリー切れてる…。昨日寝落ちして充電忘れた……。

充電してる間に朝ごはん食べるかぁ…



「ふわぁぁ…寝ても寝たりないよぉ……」

「天音、やっと起きたか」

「お、お父様…おはようございますぅぅ…」

「眠いのは分かるが、冷めないうちに朝ごはんを食べなさい」

「はいぃ~~~……」

マジで眠い。眠すぎる。

今日は一日睡眠デーにしようかな。

今日の朝ごはんは…スクランブルエッグ、ソーセージ…最高じゃん。

「いただきます!!」



さあ、朝ごはんも食べたことだし、何をしようかな。

とりあえずさっき見れなかったスマホを見るとしよう。

うわ、通知100オーバーか…。

蒼空からメンヘラ構文来てなければいいけど…。

100件中通知ほとんど蒼空じゃん、やっぱり。

”僕のこと嫌いなの?” ”ねえ既読つけてよ” ”目移りしないで” ”僕のこともう好きじゃないんだねわかった”

めんどくさ。こうゆうときは”はいはい連投いらないから”と必ず返信するのが決まり。

変に首突っ込んでもまたそれはそれで面倒くさい。

蒼空のメンヘラ構文に呆れていたら既読がついていた。

”今日暇?”

今日?もちろん暇だけど…これって…

デート、うん。

疲れたし、正直今日は一日中家にいるつもりだったけど…

蒼空とも最近全然どこかに行くとか出来なかったから今日はいい機会かな。

”暇だけど…どっか行く?”

”え!?いいの!?行きたい行きたい✨✨”

問題はどこに行くかだよね…。

そういえば最近大塚公園が改装されたってよくネットで話題なっているような…気がしなくもなくもなくもない。

バスですぐ行けるところだし、そこにするか…。

蒼空はどこか行きたいところあるのあるのかな?

”大塚公園はどう?”

蒼空はエスパーなのか?

”私も思った”

”じゃあそこにしよ!家迎えに行くね!11時とかでどう?”

今は10時半。30分あれば準備もできるね。

”分かった”

蒼空のメンヘラ構文が消え去るようなごく普通の会話だった。



「天音様、蒼空様がいらしています」

「ありがとう」

「今日もデートですか?ニヤッ」

このホントに無礼なメイドは桐谷さん。

この豪邸が出来た頃から働いている、いわゆる古参だ。

桐谷さんの同期は辞めたり辞めさせたりと色々あってみんないなくなってしまった。

「デートだよ…そんな言わせないで、恥ずかしい……」

ちなみに、お父様には付き合っていることを明かすことが出来ていない。

何か言われる気しかしないからね。

「それじゃあ、行ってきます!」



「蒼空、ごめんね?待たせちゃったでしょ……?」

「全然大丈夫!天音を待つなら100年でも待つよ!!」

「100年も生きれないでしょ?」

「確かに!!!」

「今更?」

「あ、バスがもうすぐ来るから、行こ?」

「そうだね…」

可愛い。尊い。家にあるぬいぐるみみたいにギューって抱きしめたい。

これは、蒼空には気づかれてはいけない本音だった。



「結構変わってるね、大塚公園…」

大塚公園とは、私たちの地域では一番広い…日本でも結構広い方で、いろんな地方から人がやってくる。

そのせいか、劣化が早く…柵はさびていたけど今は元通り。

白のペンキで塗りなおされていて、ザ・リニューアル感!!が半端ない。

「なんかカフェもできてるね!行ってみようよ!」

「お、いいね」

「あ、でもその前に僕トイレ行ってくるね!」

「分かった、先行ってるね」

新しく開店したカフェか~…。

どんな感じなんだろう…楽しみだな。



「ごめんね!待たせちゃって…」

「全然大丈夫だよ」

「変な人に声かけられなかった?」

「蒼空は心配しすぎ。大丈夫だってば」

「ならよかった~…声かけた人間は潰すだけだからね?」

「怖いからやめて」

「天音は何頼む?僕このパンケーキ食べようかな!」

「じゃあ私はこのパフェとミルクケーキにしようかな」

「いいじゃん!あっ、すみませーん!注文いいですか?」

なんだろう、蒼空といると落ち着く。

夜の街の記憶がまるで消えるように…。



「はー!美味しかったね!また来よう!」

「そうだね」

「これからどうする?」

「私、行きたいところあるんだけどいい?」

「いいよー!どこ?」

「……海!」



「綺麗だね」

「そうだね!」

私達は電車で30分くらいかかる海に来た。

気付けば夕方で海面に太陽が反射している。

「今日はありがとね」

「こちらこそだよ!」

「もしもさ、私が悪いことして警察に捕まったら蒼空はどうする?」

なんてことを聞いてるんだ、私は。

でも私の口から自然にこぼれてきた言葉だ。

「天音が悪いことをしたら?そもそも天音って悪いことしないんじゃない?」

「……っ」

やっぱ聞くんじゃなかった。

私はとっくの昔から蒼空を裏切ってたんだ。

「私ってそんな善良者に見える?」

「うん、見えるよ」

蒼空、ごめんね。

嘘ついててごめんね。

「……そっか」

「どうかしたの?」

「ううん、なんでもないよ」

「…?そっか!じゃあ帰ろ?」

「そうだね!」

私は、私を偽らないといけない。

決して知られてはいけないんだ。

でも、いつも思うことはこんな罪人が普通の人間と同じ生活をしていることは…

……心が痛む。

こんな私が他の人と同じ生活をしていていいのだろうか。

「天音?大丈夫…?」

「え?あぁ、うん…大丈夫…」

それでも、今日は楽しかったな…。

”また今度”がありますように。

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