本編開始の前にベネルクス病院の3人を紹介!
・ベルギー(🇧🇪):ベネルクス病院長。仕事の正確性と速さから絶大な支持を得ている
・オランダ(🇳🇱):副院長。ベルギーとは同期
3人の中で1番身長が高い(189cm)ので
女性、子供から大人気
・ルクセンブルク(🇱🇺):ベネルクス病院理事長
普段は病院の運営をしてるので余り顔を出さない。ショートスリーパーの噂がある
それではスタート!
数年前
🇩🇪「ではこの薬を2週間分出しておきますね。
お大事に」
子どもの親「ありがとうございました!ほら挨拶して!」
子供「ありがとー!」
🇩🇪「早く元気になれよ(笑顔)」
彼は内科の医者であった
今日も沢山くる患者を相手に効率良い治療薬
などを提供している
🇧🇪「ドイツ、いつも思うけど君って優しいよね」
🇩🇪「何言ってんだ。俺は患者に早く治ってもらいたいからな。そのためならなんでもする」
🇳🇱「そういうとこだよ」
毎日夜遅くまで仕事し、徹夜する日もあった
そんな勤勉さと沢山の患者の命を救ってきた
ことから医師達からの信頼は高かった
そんなある日の夜
時刻は23時を過ぎていた
仕事終わりのドイツは肩を伸ばす
🇩🇪「さて、どうしようか…」
🇧🇪「ドイツ!急患だ!」
彼の部屋に走ってきたのはベルギーであった
救急車で運ばれてきたのは肺炎の患者
どうやら今日の夜に容態が悪化したとの事だ
患者は激しく席をしてる
手術室へと入り、道具を持ち込み、服を着替え
患者に麻酔を入れ、 人工呼吸器をつける
だが酸欠機は8%を下回っており極めて危険な状態だ
🇩🇪「よし、病巣を切除するぞ」
こうして始まった手術であったが…
🇳🇱「大変!心電図の波形が!」
🇩🇪「くそっ!」
酸素不足による呼吸困難で
波形の間隔が段々と広くなっていく
死の可能性に焦りを感じるも
🇩🇪「諦めるな!」
汗が垂れる医者達を落ち着かせたが
その患者は二度と目覚めることはなかった
その日からドイツは体調を崩すようになった
🇩🇪「(救えなくてごめんなさい…申し訳ない…)」
やるせない気持ちがいっぱいで涙が止まらない
あの時どうすれば助かったのか…
そんなことを毎日考えてる内に自分が嫌いになっていった
🇩🇪「ハァ…俺何してんだろ…」
青空の下、公園のベンチで1人タバコを吸う
医者をやっていた時よりとさらにタバコを吸うようになってしまった
あれから酒、タバコに溺れ毎日が色づかない
日々…
こんなこと続けてるのはダメなのに立ち直れない。前に進めない。進もうとしてもあの記憶が
蘇る
時々考え込んでしまう
あの患者の家族のことを。救えるはずだったのに救えなかった。俺を恨んでるに違いない…
いつもは失敗しないと言われてたのになんで
今回は…
「あの…大丈夫ですか?」
🇩🇪「あ?」
思わず汚い言葉遣いが出てしまった
顔を見上げると心配そうな顔をしている国がいた
🇯🇵「何か悩んでるなら…相手しましょうか?」
🇩🇪「お前に…何がわかる…」
🇯🇵「だから知りたいんです」
その真っ直ぐな瞳は意地でも俺を助けたいと
伝えているように感じた
それから俺は日本と親しくなり、いつしか日本の会社に入社した。今までとは違う環境に慣れるのは大変だったが、慣れた
今思えば…日本がいなければ…俺は1人で自殺してたかもしれないのか…
🇩🇪「こいつらは俺の前働いてた同僚なんだ」
過去のことばかり考えるな。今を見ろ
🇯🇵「え!?ドイツさん医者だったんですか!」
🇱🇺「昔はね」
🇧🇪「大丈夫なの?本当に」
🇩🇪「数年もあれば元通りだ」
🇳🇱「で、そこのお兄さんの手術が必要なんだけどドイツ…手伝ってくれない?」
俺が…手術をするのか?
そう確信した。その瞬間頭によぎるあの頃の
記憶。落ち着け
ドイツは大きく深呼吸し
🇩🇪「分かった。お前の兄、絶対助けてやるから待ってろ」
🐈「ほんと…でふか!?お願いします!」
もう俺は繰り返さない。二度とあんな過ちは犯さないと決めたのだから
🇺🇸「ドイツが元医者なんて…知らなかったぜ」
🇫🇷「ドイツかっこいい!」
🇯🇵「頼みます!」
🇩🇪「おお!」
担架で陸を運び、手術用の建物へと行った
その建物は日本達がいた場所から数分でついた窓は多少割れてるものの、手術するには充分な衛星環境である部屋が幾つかある
幸い今日の朝に電気は復旧したため、
明かりはつき、手術の準備は万端だ
しかし、麻酔はない。そのため、陸は
激痛を味わうかもしれない
手術用の服に着替え、ドイツは胸を叩く
「(大丈夫。俺はやれる)」
🇱🇺「OK?」
🇩🇪「ああ。それでは始めよう」
メスを手に取り、手術が始まった
右側の腹部から血が出ており、そこを縫合する
出血量はそこまで多くない
腹部を開腹し、内臓の傷つき具合を確認する
🇳🇱「これぐらいなら縫って治せますね」
🇩🇪「よし、慎重にな」
🇩🇪「意識は?」
🇱🇺「大丈夫です!良好です!」
手術が順調に進む中
🌳「いっ…たたたた!」
陸が目を覚ました
🇱🇺「ごめんね!今君の体を治してるの!絶対に助けるから大人しくしててね!」
🌳「嗚呼。この程度の痛みなら耐えれるさ…」
🇧🇪「ごめんねぇ…麻酔がなくて」
絶対に助ける。その意思でドイツは仲間への指示以外 ずっと無言で手術を行っていった
🇳🇱「(すごい…あの時と同じだ)」
午前3時。腹部を縫い、ついに手術が終わった
🇱🇺「お疲れ様でした!血液のショックの心配もなし!心臓や呼吸も問題なし!後は目覚めるだけですね」
🇳🇱「あの痛みに耐えれるなんて…僕は無理かな。ってあれ?ドイツは?」
🇧🇪「彼なら親族に伝えに行ったよ」
ドイツは手術が行なわれた建物の近くの仮設住宅にやってきた。ほとんどの避難者はここにいると聞いている
🇩🇪「日本、いるか?」
🇯🇵「はい?」
寝起きのような低い声ではなかった
おそらく眠れなかったのだろう
🇩🇪「お前の兄なんだが…たった今手術が
終わった。後は目を覚ますだけだ」
🇯🇵「陸兄さんは…無事なんですよね?」
🇩🇪「もちろん」
それを聞いた日本は力強くドイツの手を握る
🇯🇵「本当に…ありがとうございます!ありがとうございます!」
🇩🇪「ああ…もう寝ていいぞ」
🇯🇵「はい!おやすみなさい!」
真っ暗な仮設住宅の側で夜空を見上げる
🇩🇪「綺麗だな…」
煙草の箱を取り出し、吸う
🇩🇪「(いつぶりだろう…)」
空を見ながら思っていると
「ねぇそこのお兄さん。そんな煙草よりもいい煙草あるんだけどさ」
同じく煙草を吸っている男が現れた」
🇩🇪「こんな時間に何してる」
「まぁ一回吸ってみなよ。嘘じゃないから」
🇩🇪「ハァ…(舌打ち)一回だけな」
ドイツがその煙草を吸うと
🇩🇪「ゲホッゲホッ!なんか強いなこれ…」
「そこがいいんですよ」
そう言うと謎の男は去っていった
🇩🇪「さて…寝るか」
一息タバコを吸い、寝ようと仮設住宅の中へ入る
ドイツが吸ったタバコの匂いはまだ少し残っていた
🇨🇳「ん…?(匂いを嗅ぐ)なんだこの匂いは…
懐かしくも嫌な匂いアルね…」
To be continue
コメント
1件
その煙草阿片じゃない?