聖女は復讐の刃にキスをする

　翌日。
ミリエットたちは、朝早くから集まり、夢の内容について話し合っていた。

「……『叶うはずのない望み』に、『不可能を可能にするなら』か」

　夢の内容を聞かされたヴォルフラムは、難しい顔で呟く。

「つまりジャミール殿は、今の俺たちでは……それどころか、ただの人間には不可能な『何か』を望んでいる、ということか」
「恐らくは。それに、もうひとつ、気がかりなことがあるんです」

　ミリエットは女神セレネから与えられた腕輪へ視線を落とした。

「今まで、私が見ていた夢は未来の分岐点を垣間見るものでした。この腕輪を得たことで、運命を見通す範囲は広くなったように思いますが……」
「そうだな。マリア嬢の件では、今起きている出来事を夢に見ていたのだろう？」

　ヴォルフラムの言＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊