店長「とまぁ、一通りの説明はこんな感じ、大丈夫?」
「はい」
やっぱりいい人だな、この人。
遡ること数時間前…
「マッシュ」
「なに?じいちゃん」
昔から僕を育ててくれてるじいちゃんから、真剣な眼差しで呼ばれた。
僕、またなにかしちゃったかな…?
「前にパティシエになりたいと言っておっただろう?」
「だから、知り合いに頼んでお手伝いができるようにしてもらったぞ」
「…え、ほんと?」
そう、僕の夢はパティシエ、皆に僕が作ったシュークリーム食べて欲しくてなりたいと思った。やっぱりじいちゃんには感謝してもしきれないや。
時間戻し…
「よし初日、できる所から頑張ろう」
意気込んだ時、カランカランと入店音が聞こえた。お店は開けたばかりだけど、このお店人気なのかな?
「…」
「あわわ…」
すごい…なんかちょっと怖い人が来た…
あれ、何するんだっけ…?
緊張してきちゃった…やばい、店長助けて…
「…おい、聞いているのか」
「はっ、あっ、え?あ、すみません、聞いてないです」
「…」
正直に答えたら不機嫌そうに眉に皺を寄せてしまった…まずい…
「すすすすすみません、もう1回お願いします…」
「…うさぎのマカロンと…コーヒーを頼む」
…え、うさぎ?
…イメージと違うけど、そういうことは言わない方がいいんだよね、とりあえず僕は用意をすることにした。
「あ、あいす?か、ほっと、どっちにしますか?」
「アイス」
「はい」
少しぶっきらぼうに言われた。
やっぱり1回注文聴き逃しちゃったのが行けなかったかな…
そんなことを考えながら、なれない手つきでコーヒーとうさぎさんのマカロンを用意した。
「お待たせしました、コーヒーとマカロンです」
「あぁ」
「お会計は…えっと、430円です」
そういうとちょうど430円を支払って
「ありがとう」といって店を出ていった。
なんだか、その後ろ姿がかっこよかった。
あれ…おかしいな…顔があつい…
「…熱でも引いたかな…?」
今回はここまでです。
見てくださった方ありがとうございます🙇♀️
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