お手伝いは朝、時間がある時にやっている。
僕の通っている学校は不思議で、お昼から授業だ。でも、そのおかげでばいと?ができるから嬉しい。
「昨日来たあの人…また来てくれるかな…」
何故かあの人に会ってからずーっとドキドキしている。なにかの病気なのかな?
見た目は…多分普通。きっと社会人さんだ。
背が高くて、とにかくかっこいい。
意外と可愛いものが好き。
甘いものは…好きなのかな?まだ知らないことがいっぱいだ。
カランカラン…
「あ、いらっしゃいま…せ」
考えてたらお店に来てくれた。
あの人だ。
「うさぎのマカロンと、コーヒーを頼む」
あれ、昨日も同じ注文だったな…
「…あいすでいいですか?」
「、あぁ 」
やっぱり、同じ注文だ。
そしてやっぱりうさぎさん好きなんだ。
たしかに可愛いけど、そのかっこよさからは想像が出来ないな……
「…お待たせしました」
「あぁ……丁度だ」
「ありがとうございます…あの」
「?、なんだ」
「うさぎ、好きなんですか?」
「……」
あ、やばい。
気になりすぎて聞いてしまった。
まだ他人なのに、失礼だったな…
まずい、怒ってる…謝らないと…
「あばば…ご、ごごごめんなさい。余計なこと…」
「うさぎは…好きだ」
「…え…?」
「…好きだと言ってる」
「あ、なるほど…?あ、りがとう…ございます?」
そっか…うさぎが好き…
なんだか、名前も知らないこの人のことが知れた気がして嬉しかった。
また明日も来てくれるかな。
・・・・・・
「へぇ…そうなんだ」
お手伝いが終わって教室で。
友達のフィンくんとその名も知らない人のことを話していた。
「うん、すごくかっこよくてね、その人見ると…なんかドキドキするんだ…病気かな?」
「え、…それは……好きってことじゃないのかな……?」
「え?そうなの?」
好き?確かに好きかも……いやでもじいちゃんに向ける好きとあの人に向ける好きはなんだか違う。じいちゃんは安心するけど…あの人はなんだか落ち着かない。ドキドキしてて、顔が熱くて…あれ…これって…
「…レモンちゃんが言ってた恋ってやつかな」
「嘘!?マッシュくんが恋!?」
「うん、そうかも」
「へ、へぇ…が、頑張って!応援するよ!(なんだか兄さんに似てる気がするけど…)」
「うん、僕頑張る。」
明日も会えるかな。
あの人はまた同じ注文をするのかな。
……会いたいな。
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