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シンプルに放置してた(
山口side
俺が人質にされて、殺る度胸もない奴がこんなことをやっているのにムカついて、思わず殴って…
蛍も、翔陽も、飛雄も、研磨も…皆巻き込んでしまった。
俺達はただ、「そんな事」で終わらせられるくらいだけど、皆にとっては「そんな事」では済ませれない。
“正義のヒーロー”じゃなく“悪を倒す悪魔”。
俺達はあの日から皆に話しかけると、分かりやすい愛想笑いで接してきた。
あの日あの時。
もし俺があんな事をしなければ、
もし俺が捕まらなければ、
あのまま幸せでいれたのだろうか。
飛雄は俺の方を向いて
最後、締めろよ!
と言わんばかりにニコッと笑う
すると
勿論だよ!
と言わんばかりに俺は小さく、手をぐっとにした
バトンタッチ。
ここにいる人は味方だよ、翔陽。
それから俺達は小学校を卒業。
バラバラの中学へ行った。
それを機に、キャラ変をした。
喧嘩は程々にし、学校では大人しくしてた。
ずっと…ずっと、愛想振り回してた。
不満がある度に愚痴を言って、
嫌なことがある度に相談して。
俺らにとってはまぁまぁ大人しくしてた方だった
中学でもみんなが集まれば喧嘩。
また皆に怖がられないように必死で自分を隠した。
隠し…通してた。
それも限界はあった。
ある日、翔陽と連絡が取れなくなった。
家の方に連絡したけど、
「ごめんね、今家にいないの」
の一言。
俺らは翔陽のことを探した。
翔陽の本心も…探し続けた。
自殺
なんて考えたくない。
他殺
誘拐
虐め
色んなことを考えた。
中学が同じではない今、誰も翔陽の本心は知らない。
誰もお互いの本心を知らない。
只、お互い信じ合えてるっていう自信はあった。
だから、俺達が探せば、きっと、きっと半分こできる気がした。
ずっと探し続けて数時間後。
翔陽からグループに一通の連絡が来ていた。
「信じて待っててほしい。」
それを見た瞬間、
「嗚呼、なんで信じてやれないんだろう」
そう思った。
“信じて待つ”
俺らの中ではそれが絶対的信頼を表す行動だった。
だから俺らは探すのをやめて信じて待つことにした。
その数日後、翔陽は勉強に専念してたらしくて、携帯をできるだけ開かないようにしていたらしい。
翔陽らしいなと思いながらも、良かったと安心した。