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・続くか分かりません(マジで)



・mirm夢、オリキャラありです


・ガチガチに恋愛にするかギャグにするか迷い中


・個人の地雷には配慮しておりませんので御理解の程宜しく御願い致します。



・支部あたりで何万回も見たであろうネタ




―――



空には紫と青に染められる層積雲と酷く明るい月光。


  



不気味に躍るそれらが睨めあげるのは1つの屋敷だった。


壮大に、それでいて存在感を示すその屋敷はとある二人の悪魔の為だけにそこに居た。




かつん、かつん、とヒールが土を蹴り、音に反応したSDが門を開ける。






「これより、ダンタリオン家当主様とグレモリー家ご令嬢の婚約披露宴を行ないます!!」




「ゑ??????」


「は??????」



当主様と私はほぼ同時に声を上げ、そして互いを見合わせた。



お前仕組んでないよなと言わんばかりに見てくる当主様に、私は必死に首を横に振る。




やめてくれ私は無罪だだからそんな目で訴えてくるんじゃない





そして心の底からの言葉を声に出した。












「なにこれきいてない(切実)」



―――






突然だが諸君、私は転生者だ。


擦りに擦られたネタであろうから2度は言うまい。





生前は俗に言う  ”オタク”  に分類されるものであり色んなアニメ、漫画、ゲームを漁っていた。



因みに1番好きなのは幼女の戦記だ。

面白いよね。




まぁ好きだからといってそんな地獄みたいな所に転生した訳では無く、ここは───





「…………魔入間だよなぁ、ここ」






薄々気付いていたことではあったが、昨日の婚約披露宴(笑) で確信した。




ここは魔入間の世界であり、それでいて私はその物語の渦に巻き込まれた哀れなイレギュラーであるということが。





何故なら昨日婚約を勝手に結ばされた彼はダンタリオン家当主様──────




もとい、バビルス総括ダリ先生だったからだ。




「ぅわぁー…、信じたくねぇー…………



夢オチとかねぇかな」





因みに言うと別に私はダリ先生が嫌いな訳ではない。


なんなら魔入間教師陣箱推しだ。





だが違う。恋愛と推しは違う。別モンだ。


分かるか???これは夢小説を見るのとは違うんだぞ???リアルに婚約だぞ????


推しが私なんかにデレるだと?推しと愛を育むだと??推しが私ごときと結婚だと???




言語道断!




だから改めて言おう。









解釈違いですッッッッッッ!!!!!!!!




わぁっと手で顔を覆う。





実は婚約させられたせいでダリ先生とのワクワク同棲生活♥が始まってしまうのだ。



今日から!!!



皆さんお分かりだと思うがこの同棲は強制である。もう一度言おう、強制である。



お互い不本意極まりないクソ茶番を今日から演じねばならないのだ。


割とこの状況も地獄だクソったれ。





「お嬢様、移動の時間になりました」


「あぁ、───うん。今行く」




予め荷造りしていたショーケースを持ち、家を出る。



すると見送りする家族が満面の笑みで待ち受けていた。思わず引いた声が出た。




「いやぁ、寂しくなるわねぇ?」


「どんまい&ざまぁ」


「ごめんなぁ。こんな婚約、不本意だろうに……」




良心は父だけかよなんなんだこの母と妹。


話を聞くと冷え切っていたダンタリオン家との関係を再び繋ぎ止める為に私とダリ先生は犠牲になったらしい。



可哀想だろダリ先生がよぉ!?!?



と思いながらも、政略結婚というのはどこにでもあるし仕方無いのだろうと



何も言わずに馬車に乗り込んだ。




――――――





悪魔学校バビルスには、尊き文化財である教師寮がある。



其は悪魔の誰もが憧れる居住地。



そしてその奥、最深部には総括が眠るとされる”別館”がある─────。






「(ほわぁあぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!)」




大興奮中のオタクが失礼します。


そういえばダリ先生と同棲するということは別館にこれるって事だったと着いてから思い至りました最高です。




アッでもダメだ興奮と緊張と自己嫌悪で胃痛がするッ。


キリキリと唸る胃を落ち着かせる為に深呼吸をした。ふぅ、と息をつく。




見上げるほどもある扉をSDが余裕そうに4回ノックした。返事を待つ。


程なくして、朗らかな応答が近付いてきた。




「はいはーい、どうしました。って、



あ。」



彼は私の顔を見てフリーズ。


1、2…─────たっぷり5秒。


状況をやっと理解したそうで、眉間に手をやった。




「嗚呼、そうだった今日だな………。


えっと……取り敢えず、中に入られて下さい」




「アッハイ失礼します」





うんざりした様に部屋へと向かうダリ先生に、私はカチコチになりながらついて行った。




――――――



〈プロフィール〉



主人公


・名家グレモリー家のご令嬢


・名前は特に決まっていない(ボシュウ シテルヨ)


・大人の事情に巻き込まれた哀れな犠牲者


・魔力量こそ普通だが、オタクの鍛えられた想像力により基本魔法の応用がとても上手


・魔入間の最推しはツムル先生。

曰く、「あのもふもふの髪に手を突っ込みたいから」だそう








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