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〇〇「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・」
がむしゃらに街中を走り抜け、人気のないところで足を止めた。
肩で息をし、ドクドクと鳴り止まない心臓を押さえて、締め付けるような胸の痛みにキツく目を閉じる。
〇〇「分かってたよ・・・・・・分かってたじゃん・・・っ!」
とめどなく、どうしようもなく涙が溢れる。
こんなことなら、伝えるんじゃなかった。
あんな風に吐き出すんじゃなかった。
頭の中はもうぐちゃぐちゃで、私は嗚咽を漏らしながら蹲って涙を流す。
――――ザッ
??「お別れの挨拶は終わったか?」
〇〇「―――っ!?」
背後で突然声が聞こえ、振り返る間もなく顎を掴み上げられた。
無理矢理上向かされた視界に、ぎらぎらと赤く光るあの瞳が飛び込んでくる。
ヴォックス「これでお前は俺のものだ・・・!」
ヴォックス「俺に従い、俺に尽くせ・・・それがお前の生きる意味だ、〇〇・・・!!」
波状に光る赤い目から、視線がそらせない。
段々と、頭に中に靄がかかっていく。
抵抗しなくては・・・そう思うのに、身体が上手く動かせない。
〇〇(・・・ッみんな・・・・・・アラ、スター・・・・・・)
別れ際のアラスターの表情が、脳裏をよぎる。
それすら見えなくなったのを最後に、ぷつりと意識が途切れた。