シャル「ルカ!」
シャル「ルカ?」
シャル「ルーカー!」
シャル「ルカ〜」
ルカ「今日はクッキー作ってきたんだ、ほらあーん」
シャル「あーん…ってちがーう! 」
ルカ「ん?」
(餌付けされてる!?
入学式の翌日に食べさせて貰ったお菓子がすごく美味しくて、更に料理まで作れるとの事で料理も食べたら見事に胃袋を掴まれた。
それにルカが隣にいると安心して気が緩んでしまう。
ルカ「いらないのか?」
シャル「い、いる」
差し出されたバタークッキーを頬張る、美味しと言えばルカは嬉しそうに笑顔になり2枚目を差し出した。
シャル「んく、ルカ」
ルカ「?」
シャル「いつも悪いからこれ、俺のよく飲んでる紅茶」
ルカ「ほんと?」
シャル「うん、ほんのり苦いから甘いものに合うと思う」
ルカ「わ〜!ありがとうなシャル!今度お茶会しような 」
ルカがシャルロットに抱きつき頭を撫でた。
シャル「ルカって頭撫でるの好きなの?」
ルカ「うーん、シャルの頭は撫でたくなるんだよなぁ」
なんだろ、丸みかな?…嫌だった?と頭をこてん、と傾け頭を撫でていた手を止める。
シャル「ん、嫌じゃないよ、ルカは特別な」
ルカ「やった!」
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その日の授業終わり、寮に戻るためルカを待っている時にばったりとロイに出くわした。
ロイ「あ、シャルロット」
シャル「ロイお兄様、今帰りですか?」
ロイ「う、うんシャルロットも?」
シャル「はい、同じ寮の人を待っているんです」
ロイ「そうなんだね」
少し話していると後ろからパタパタと足音が聞こえた、 後ろをみると廊下からルイスが此方に歩いてきていた。
ルイス「ロイ!」
ロイ「ルイス!」
シャル「ロイお兄様はルイス様を待っていたんですね」
ロイ「うん!」
ルイス「…やぁシャル」
ロイに向けていた顔を一瞬向け、挨拶をしたらすぐにロイに顔を向けた。シャルロットには興味が無いらしい。
今度はシャルロットの後ろから足音が聞こえ、振り返ると走ってきたのか息切れをしてローブの左側が着れていないルカが居た。
ルカ「悪い!シャル」
シャル「ルカ!」
ルカ「先生に呼び止められててさ、悪いな」
シャル「大丈夫だけど、ローブちゃんと着な」
ルカ「分かった…あ!ルイス先輩こんにちは〜」
シャルロットはルカが地面に置こうとしたカバンを持ち、ルカはローブをいそいそと着初めた。
ルイス「こんにちは、シャルの友達かな?」
(突然の営業スマイル…
ルカ「はい、同じ寮なんです。」
ルイス「そっか。それじゃあ行こうかロイ 」
ロイ「ま、またねシャルロット、ルカ君」
ルカ「はい!」
シャル「ルカ、腰に手を回すなって、転ける」
ルカ「あ、悪い悪い」
ルイス「……」
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授業 魔法実践
ルカ「シャル、一緒に組も?」
シャル「ルカ。いいけどルカの属性って火でしょ?相性悪くない?」
ルカ「シャルが合わせてくれるじゃん、また風魔法で浮かせてあげるよ?」
シャル「う、いいよ…」
ルカは火と風の属性で、2つとも極め使っている。ルカの風魔法は人を浮かせられるのでよくふわふわ浮かせてくれる、結構楽しいのだ。とある日から乗れ無くなったアトラクションみたいで
それと火属性と風属性を上手く使って温風を当ててくれるので寒がりなシャルロットには大助かりである。
水の物質少し変える、魔力が多いいからやろうと思えば出来る。燃えやすい液体にし水の中に空洞を作るようにしてルカの炎を包む。何気に難しく細かい為魔力の動きを分かりやすくするためルカの手を取る。
バシャッ、、ボッ 魔法実践の練習対人形にそれを当てると、燃えやすくした水を被った人形がルカの炎によって燃えた。
ルカ・シャルロットペア S評価
ルカ「やったなシャル」
シャル「ああ、やったな」
パチン、と軽く手を叩き合った。
シャル「甘いもの食べたい…」
ルカ「シャルは魔力を使うと甘いの欲しくなるよね?」
シャル「なんでだろう…」
ルカ「ほら、食べる?」
シャル「食べる!」
ローブから出されたクッキーを口に入れてもらいサクサクと食べる。
ルカ「餌付けしてるみたいw」
ルカ「次は何食べたい?」
シャル「チョコシフォンケーキ!」
ルカ「オッケー」
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番外編
魔法実践の時のルカ・シャルロットペア
「手を繋ぐのは分かるけどなんで恋人繋ぎ?」
「距離が近い…」
「恋人繋ぎだ…」
「あいつら廊下で腰に手回してたぞ」
「俺たちは何も見なかった、何も見なかったんだ」
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5話エンド 12⁄1
ルカの餌付けにより懐きましたね。