ルカ「シャルロット!!! 」
階段で滑り落ちたシャルロットにルカが顔を青ざめ手を伸ばしていた。その手は届かずシャルロットは階段から落ちた。
ルカ「シャルロット!」
シャル「だ、だいじょ、ぶ」
ルカ「頭は!?痛いところは!?」
シャル「頭は、庇った、背中だけ打った…」
ルカ「動かしちゃダメだな、いや、でもここから保健室が遠いい…なるべく優しくするから、」
そう言いルカは風属性でシャルロットを浮かせて軽く支えゆっくり運んだ。
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「うん、頭は打ってないね、肋骨が少し折れてるけど安静にしてれば大丈夫、当分休んでね。」
シャル「ありがとうござました 」
ルカが俺を浮かせながら支え寮に向かった。
ルカ「シャル、大丈夫か?」
シャル「うん、大丈夫」
ルカ「俺があの時すぐに風魔法で浮かせてれば、」
シャル「一瞬だったんだ、仕方ないよ」
シャル「幸い今日の授業はもうないから」
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寮
ルカ「なにか飲み物作ってくるからちゃんとベッドで寝てろよ」
シャル「うん、悪いな」
ルカ「ほら、ホットミルク」
シャル「ありがとな」
シャル「ふふ、」
ルカ「?どうした」
シャル「いや、いつも俺の事をシャルって呼ぶのにあの時はシャルロットって呼んでたなって。」
ルカ「あれは、本当に心臓が止まりそうだったんだからな?」
シャル「わかってるよ、ありがとな」
ルカ「いいよ…アレ見せてくれたら」
ん?ああ
最近ルカはシャルロットの闇魔法で作る濃い紫の、簡単に言えばブラックホールみたいな物を見るのが好きらしい。
シャル「闇魔法なんて、見たいやつ居ないからな?」
ルカ「シャルのは闇魔法でも、キレイなんだよ」
(ほんと、ルカは口説くのが上手いな
ルカ「昔、世界征服を目論んだ奴の闇魔法に呑み込まれかけた人は心と同じ闇魔法が冷たく化け物のようだったって言ってたらしいけど 」
闇魔法だけに限らず属性による魔法は心が関係してくる、弱い精神を持つと心は燃えず火を使えない。
ルカ「シャルは優しいからな、同じ闇魔法でも暖かさが違う」
シャル「う、うるさい!」
照れくさくなり闇属性を解除する。
ルカ「ほんとシャルは褒められ慣れてないよなぁ」
笑いながら頭を撫でてくるルカの横っ腹にチョップをかます。
ルカ「あ痛てっ、ほらもう寝ろ」
シャル「ふんだ…おやすみ」
ルカ「おやすみ、明日食べたい物は?」
シャル「スイートポテト」
ルカ「あいあい、じゃ、また明日な」
ルカも布団に戻り電気が消された。
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数週間後
無事に肋骨が繋がり治った。
お世話をしてもらったルカにお礼をするべく買い物に来ていた。
シャル「魔力向上の指輪、」
ルカは魔力多いい方だしな…
シャル「属性強化の腕輪」
元々属性能力高いしな…
シャル「防御力upのショルダーストラップ…」
風で吹き返すからいらないしな
シャル「うーん、」
あ、これいいかも
シャル「すいません、これください」
店長「あいよ、毎度あり」
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シャル「ルカ」
教室に残っていたルカに駆け寄る。
シャル「前お世話になったから、これ」
ルカ「これ、、エプロン?」
シャル「うん、お菓子作るための道具あげようと思ったんだけど何を使うか分からなくて…」
シャル「魔法がかかってるから汚れにくいしすぐに落ちるんだ」
ルカ「シャル!」
喜んでもらえるか自信がなく目を逸らしながら早口で説明するとルカがシャル!と名前を読んで抱きついた。
ルカ「ありがとう!ちょうどエプロン替え時だったんだ」
ルカ「デザインも俺好み、ありがとうな」
シャル「う、、うん!」
(良かった、喜んでもらえた
ルカ「先に渡されちゃったな…」
シャル「?」
ルカが机から小さな箱を取り出した。
ルカ「これ、俺もあげようと思ってんだ」
シャル「開けてみても?」
ルカ「うん、開けて」
そこに入っていたのは青色の元結だった。
シャル「これ、」
ルカ「シャル、前に元結新しくしたいって言ってたろ?シャルの目の色と同じだし、防御力upの魔法も着いてるんだ」
シャル「…ルカ、ありがとう」
括っていた元結をシュルリと外し箱から青の元結を取り出す。
ルカ「俺が結んでいい?」
シャル「うん、お願い」
ルカに元結を手渡し後ろをむく。
ルカ「ん、出来た似合うよ」
シャル「なんでリボン結び?」
シャル「ありがとうルカ」
ルカ「俺もありがとうね」
ルカ「よし、もう寮帰ろうか」
ルカ「今日の晩御飯は俺が作りまーす!」
シャル「やった!」
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7話エンド 12⁄1
…何故だ!?何故付き合っていない!?
あーんした腰に手を回してるし恋人繋ぎにプレゼント交換までして、何故付き合っていない!?
作者でも分からないことってあるんですね…早く付き合ってくださいね。
コメント
1件
すごく面白かったです