テラーノベル
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ゼーリエの謁見の間からリムルたちが出てきた、その時だった。
街の結界を破り、巨大な魔力の渦が空を覆う。
「……フリーレン、見つけたわよ。あの日からずっと、あなたの首を跳ねる日を待っていたの」
空中に浮遊するのは、七崩賢の一人、断頭台のアウラ。
彼女の後ろには、数千の「首なし騎士(不死の軍勢)」が控えていた。
「アウラ……。しつこいね、君も」
フリーレンが杖を構えるが、横からリムルが「待った」をかける。
「フリーレン、さっきはあんたの師匠にビビらされたからな……。少し暴れて、気分転換させてくれ」
「いいよ。じゃあ、お手並み拝見」
アウラは、リムルを見て鼻で笑った。
「なによその子供。……いいわ、私の『服従の天秤』の重りにしかならないでしょうけど」
アウラが黄金の天秤を掲げる。
「この天秤は、互いの魔力を乗せる。魔力が大きい方が、相手を永遠に服従させる。……さあ、死になさい!」
アウラの魔力が天秤に乗る。
しかし、リムルがふっと笑った瞬間。
ドォォォォォォォン!!!
「……えっ?」
アウラの天秤が、リムル側の重さに耐えきれず、一瞬で粉々に爆発した。
「なっ……!? 私の天秤が壊れるなんて……そんな、ありえない! あなた、一体どれだけの魔力を……!」
「魔力量(魔素)で俺を測ろうなんて、100万年早いんだよ。――ラファエルさん、あいつの操ってる『首なし騎士』、全部解放できるか?」
『告。個体名:アウラの術式を解析完了。……全ての魂の強制接続を解除し、成仏させます』
リムルが指を鳴らすと、数千の軍勢が光となって消えていく。
「そんな……私の軍勢が……!」
アウラが腰を抜かして地面にへたり込む。
「……アウラ、言ったでしょ。リムルは変な奴だって」
フリーレンがのんびりと近づく。
さらに背後から、ゼーリエが退屈そうに歩いてきた。
「……フン。七崩賢ともあろう者が、格の違いも分からぬか。このリムルという男、魔力量だけなら、私をも超えているかもしれんぞ?」
**「えええええええっ!? ゼーリエ様より上!?」**
アウラの叫びが響き渡る。
「……さて。アウラ、あんたにはたっぷり『異世界の恐怖』を教えてやるよ。……あ、自害しろなんて言わないぞ? 俺の国で、一生懸命働いてもらうからな」
こうして、伝説の魔族・アウラは、リムルの魔法によって「テンペストの開拓担当」として連行されていくのだった。
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