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「なぁ、ないこ?今から会える?」


外は凍てつくような風が外で葉をなびき、寒そうだ。

それとは、変わって、暖かく甘い声が電話越しに聞こえる。

「ん、久しぶりじゃん、アニキ♡」

「無駄に語尾にハートつけるなや(笑)」

「ん〜?別にいいじゃん。んで?アニキからの、電話なんて、珍しいじゃん。なに?デートのお誘い??」

「それを、素で言っているのかわざと言ってるかによって、お前との関わり方変わるわ」

ほんとにそうだ。彼は、本気かどうか分からないような事をたまに言うから。話しづらいったら、ありゃしない。

「ははっ、冗談冗談だからwww」

いや、お前の場合冗談かどうか分からんのよ。

「ん、まぁ、いいや、ちょっと聞きたいことがあるから、会いたいのよ」

「電話じゃダメな感じ?」

「ん、まぁな、電話越しだと伝わりにくいから。」

これは、俺の本心。

電話越しじゃ、相手の心なんて読めないからな。

やっぱりモノホンにあって話すのが言いに決まっている。

今の時代、裏で何が怒っているかなんて分かりきれないからな。

「じゃあ、15分後に東公園で」

「りょうかーい」

プツリと切れたのならばもはや、スマホも冷たいただの板になってしまった。

俺は、何故かこのような虚無感が嫌いでは無い。

「あれ、アニキ、もう帰っちゃう感じ?」

「あぁ、ほとけか、そう、俺、もう帰るわ。」

「え〜じゃあ、引き継ぎ僕がやんの??」

「そ、じゃあ、頼むわ〜」

そうやって、少し雑に任せればいいのだ。

いつも、俺に変なこと言ってくるしな、、たまには、お灸も据えてやらねーとな。


「ア、アニキ!!こっちこっち」

「おぉ、結構早く来たつもりやったのに、、相変わらずの5分前行動やな」

「はは、そういうアニキも結構広いはずの東公園で、よく俺の事捜せたよね」

「まぁ、俺らと言ったらこの、孤立したベンチだもんな」

だだっ広い東公園に、孤立したベンチ。それなのに何故か俺達は引き寄せられ、身を寄せあって座った高校生の時のうら若き俺達。

まぁ、その話はまた今度にでもしよう。

「んじゃ、早速本題に入ろっか。俺に聞きたいことって何?」

「あ〜っとな、ないこプロのキャッチなんやろ?」

「まぁ、自分で言うのもあれだけど、そうだね(笑)」

「じゃあさ、蛍光色の靴履いてて、GUのパーカーに、シャツ来てて、カーキ色のズボン履いてる男なんやけど、、分かる?」

「うわっ、典型的な、キャッチの男の外見じゃん。」

「やんな〜」

やはり、ダメだろうか。聞いた時から、薄々感じてはいたが、新宿の男なんてだいたいそんな、格好しているようなもんだ。1人だけ探し出すなんて、職人技だ。

「俺の知り合いのキャッチには、そんなブッサイクな格好しているような奴いないからわかんないけど、、もう少し、情報くれたら知り合いの女の子達に聞くから、聞かせてくれる?」

「いや、有益な情報くれるなら、俺の持ってる全部の情報出してもええけど、、お前そんな、情報くれるような女の子知り合いに沢山おるん?」

「まぁ、伊達に新宿一のキャッチやっていませんからね★」

「あっそ、、」

全く、、、いつから、こんな差が出来てしまったのだろうか。俺だって、女の子と話したい気持ちなら負けないのに。凍てつくような、表情にどこか甘い声色でどんな女だろうが老若男女問わず堕とすないこと平凡で、ブサイクなフリーターである俺。神様がいるのなら、聞いてみたい。なぜ、俺らは平等に生きれなかったのか。

それから、俺は、持ってる情報を全てだした。

「なっるほどね〜、、、わかった。取り敢えず探してみるわ」

「ん、まぁ、程々に期待しとくわ(笑)」

「いやいや〜?俺の情報網はシャレになんないからね?期待して待ってて!」

「ハイハイ、分かりましたよ」

こんな事を口先だけでは言っているが、本当は信頼している。なんてったって、昔は背中を預けたような、仲間なんだからな。

「んで?なんで、アニキは、この男の情報を知りたいの?」

「いや、俺はお前らと違って、びっくりするぐらい、暇でなwwwただの暇つぶしや」

「え、じゃあお金発生しないの?」

「まぁ、そうやな。てか、金があったらお前には頼らねーから。金がねーから自分の持ってるコミュニティ使ってんだわ」

「あっそwwwまぁ、何時でも、俺の事頼ってよ」

「頼りにしとるわ」

そんな、他愛もないような、会話をすると、落ち着くよな。お前らも1回やってみたらいいぞ。進学や就職で離れてしまった親友とゆっくり、話して自分を見つめ直す、これもまた、成長のためのワンステップだ。

「あ、そういえばアニキ今日何の日か分かる?」

「2月22日、、、お前の恋人の誕生日か?」

「はは、俺は、まだ恋人いないからwww」

「じゃあ、なんや??」

「にゃんにゃんにゃんの日だよ!!」

「、、、今日はありがとうな!!バイバイ!!さようなら!!」

「あ、ちょいちょいちょい待ちなさいな」

「いや、お前その歳でもう、それはキツいで??」

「ハッハッハッまだ、俺20代だから。」

「いや、にゃんにゃんにゃんの日ってなんやねん?」

「可愛いでしょ?」

「あ〜ハイハイ可愛い可愛い」

「あいっ変わらず連れないな〜www」

「はぁ〜、、俺もう、帰るわ!」

「ん、ばいばーーい!!」

全く、、これだからないこと話をすると、気がブレる。あいつは、本当に自由な男だ。


次回青髪の方が出る気がします🤪。

良ければ感想ください🥹

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