放課後の空き教室。
もう誰もいない時間帯。
滉斗と元貴はふたりきりで、
寄り添って座っていた。
滉斗『んね…誰も来ないし、、
今日は思いっきり、甘えてもいい、?
先生に怒られたから…疲れた、』
滉斗が優しく囁く。
元貴『え、でも…//』
滉斗『大丈夫、俺がちゃんと見張るから、』
そう言うと、滉斗は元貴の顎をそっと持ち上げ、
柔らかく唇を重ねる。
最初は軽く。
でも、そのうち滉斗の独占欲が溢れて、
ぐっと元貴を膝の上に引きよせる。
元貴『も…先輩、駄目…』
滉斗『…我慢できない。元貴が可愛すぎて、』
深く、甘く、溶けてしまいそうなキス。
滉斗の手は元貴の髪を撫で、
もう片方の手が制服の背中をそっと這う。
元貴『あっ、先輩、こんな所で…///』
滉斗『平気、声、抑えて』
何度も何度も角度を変えてキスしたり、
耳たぶや首筋にそっと唇を寄せたり――
ドキドキが止まらない。
滉斗は、元貴の服の袖をまくり、
手首に優しくキスを落とす。
滉斗『これ、俺のだっていう印ね』
元貴も、もう何も考えられなくなって
必死に滉斗の制服を掴む。
元貴『…先輩、好きです…///』
そのとき、ガラッ――と教室のドアが開く音。
涼架『元貴ー!若井先輩、帰り一緒に…え?』
お互いの顔がすぐ目の前、膝の上で抱き合い、
赤い顔のまま止まってしまうふたり。
友達(涼架&他の友人)は一瞬固まる。
涼架『…えっ、うそ、今…!?』
友達『うわっ、ちょ、ちょっとごめん!!』
友達『えっ、えっと、!見てないから!』
慌ててドアを閉めて逃げていく友達。
滉斗と元貴は、しばし呆然。
元貴『…い、今の、見られた…///』
滉斗『…最悪だ、、///』
顔が真っ赤になった2人。
元貴は滉斗の胸元に顔を埋め、
滉斗も元貴の背中を抱きしめたまま蒸発しそう。
元貴『…どうしよう、
明日から顔合わせられないかも…///』
滉斗『まあ…もう、公然の事実ってことで、//』
そう言いつつ、滉斗の耳まで真っ赤。
元貴『先輩も赤くなってますよ、//』
滉斗『うるさい、////』
2人して笑い合い――恥ずかしいけど、
それでも幸せな溺愛タイムだった。
翌朝、廊下で元貴と滉斗が話していると、昨日
2人の姿を目撃した友達たちが早速集まっていた。
男子『元貴!昨日はすごかったなぁ!』
男子『若井先輩、
あんな顔するんだな~、新発見だわ」』
男子『ふたりとも、まさか教室であんな
ラブラブとは…ご馳走様!』
からかわれまくる元貴、しかし――
なぜか元貴と一緒にいる滉斗の方が、
顔を真っ赤にして俯いている。
滉斗『やめろって…まじ、勘弁して…///』
珍しく強気な滉斗がタジタジ。
そんな滉斗を見て、元貴はニヤリ。
元貴『先輩、もしかして照れてる、?笑』
わざと大きめの声で言ってみせる。
滉斗『や、やめろって…』
元貴『んへっ、笑
案外可愛いところあるんですね、先輩、笑』
友達も大盛り上がり。
女子『もっとやって!』
女子『若井先輩の照れ顔、まじレア!』
どんどん滉斗が焦って赤面MAXに
なるのを楽しそうに観察しながら、
元貴は隣の席からそっと滉斗の袖を引っ張る。
元貴『先輩、昨日あんなに大胆だったのに、
これくらいで真っ赤になっちゃうんですね?笑』
滉斗『……っ!』
滉斗はついにはらからかわれたのが
堪らなくなったのか、
教室の片隅、友人の目の前で――
滉斗『お前、いい加減にしろよ?』
不意に元貴の手をぐいっと引き寄せ、
自分の膝の上に座らせるようにする。
教室の視線が一気に集まる。
元貴『んやっ…先輩、離して、!///』
滉斗『やだ』
そのまま元貴の耳元に顔を寄せ、
人には聞こえないような熱い声で囁く。
滉斗『調子に乗りすぎ、そんなにみんなの前で
恥ずかしいことされたい?』
そう言いつつ、滉斗は元貴の髪をそっと撫でて、
頬にキス――
さらには、制服の襟元を優しく指先で
なぞるという、ギリギリな愛情表現。
元貴『ひ、ぁっ…///
先輩…っ、みんな見てるから…!///』
滉斗『見せたいくらいだよ、俺のだって』
教室は悲鳴のような歓声に包まれる。
『わー!』『ごちそうさま!』
『ひゅーひゅー!』
元貴も滉斗も真っ赤になりながら、
互いに離れられなくて――
ついには元貴が小声で
『…さすがに、今は、駄目…///』
とギブアップ。
滉斗は満足そうにニヤリと微笑む。
滉斗『やっぱり元貴が受けだね、
今度は誰にも見せないとこで、もっとしてやる』
教室中の爆発的盛り上がりとふたりの照れ笑い。
“独占愛”を隠しきれないカップルの、
甘さが溢れる時間だった。
コメント
6件
岩井さん……もぉっとやっちゃってくださいグヘヘヘヘハ
ンフフフフフフフフフフフ♡(⇦きも ごめんね) ふたりともめちゃかわいいぃ
若井さんも可愛いところあるんですね