コメント
6件
楽しそうで良かった〜!!
ーーー放課後ーーー
赤「どっか寄って帰る?」
紫「そうだね、今日は帰れるし」
橙「生徒会の仕事ないとすぐに帰れるからいいよなぁ」
青「どこか行きたいところある?」
黄「えーどこでしょうか……桃くんありますか?」
桃「………場所わからない」
赤「そっかぁ……あんまし家から出た事ないんだもんね?」
桃「……学校以外でない」
青「え?他は?」
桃「……ほかは………………」
橙「ないん?」
桃「……図書館……とか?」
黄「その他とかは……?」
桃「……ない」
青「まじかぁ……」
紫「じゃぁ、コンビニ行ってみる?w」
赤「1番最初コンビニ!?」
桃「…………貴族って……コンビニ行くのか?」
青「コンビニ知ってるの?」
桃「……通学路の途中にあるのは見た」
紫「あー、あるね」
橙「貴族はあんまし行かないかもな、俺達は良く行くで?」
赤「俺達の親って結構不思議なんだよね」
黄「そうですね」
桃「不思議…?」
紫「貴族の子供ってどんな生活だと思う?」
桃「……マナーとか厳しくて……多分だけど……高級なところしか行かないと……思う……」
紫「あたり。」
橙「でも俺らん所は、コンビニとかスーパーとか」
赤「そこら辺にあるお店とかいっぱい行きなさいって言われてるの」
青「親達いわく、お金持ちじゃない人達の暮らしも楽しいから体験しないのは損なのよ!同じ人間なんだからどこに行こうがその人の自由なのよって!」
赤「そーそー!だから俺達は貴族校じゃない、普通の高校生と同じように今は暮らしてるよ。ただ家が豪華ってだけで」
紫「自由にどこでも行きなさいって言われてるね」
青「ま、いわゆる普通の高校生かな!」
桃「……ふつう……!」
黄「そうです、普通です。ですからいっぱいどこかに行きましょうね」
桃「…うん」
赤「じゃーコンビニ行くかぁー」
橙「車で行くん?」
紫「今日は歩こうか」
赤「そうだね!」
ーーーコンビニーーー
桃「……ここが…コンビニ…」
青「僕揚げ物食べようかなぁ」
赤「俺はアイス食べたい!」
桃「揚げ物……アイス…?」
橙「桃ちゃんが知らないものいっぱいあるかもなぁ」
桃「……すごい」
紫「クスッ……コンビニで驚いてたらこの先桃くん驚きすぎて倒れちゃうかもね」
青「確かにっ!」
桃「……もっとすごいのあんの?」
橙「あるでー?服屋とか飲食店とかいっぱいあるモールとか」
赤「ゲーセンも行きたいね!」
黄「カラオケとかもあります!」
桃「もーる?げーせん?からおけ?」
紫「今度、全部行ってみようか」
桃「……行きたいっ」
青「うん!絶対行こう!」
桃「……うん」
スッ…
(桃の真っ黒な目から少し色が戻る)
青「あ!」
桃「……?」
青「なんでもないよ」
少し戻ってる……良かった
黄「なんか買って帰りましょう」
橙「桃ちゃん何買う?」
桃「……あ……お金持ってきてない…」
どこも行かないから……
必要ないと思って、いつも持ってないんだ……
紫「大丈夫、俺達が出すから」
桃「でも……」
橙「桃ちゃん、遠慮せんといて?俺らお金持ちなんやで?w」
黄「しかも今は一緒に住んでるんです。遠慮なんてしないでください」
桃「………でも…」
青「桃くん!これ僕のおすすめのお菓子!」
桃「……なに?」
青「たけのこの里!美味しいんだよ!」
紫「じゃー桃くんはそれね」
桃「え?」
黄「じゃぁ、僕もお菓子持ってきます!」
赤「俺のアイス1口あげるね!」
桃「あの……」
橙「俺は飲み物買おうかな」
紫「えー俺はどうしようかな、お菓子でもいいな」
青「みんなー!早く出してー!」
モブ男「何で貴族のヤツらがここにいるんだよ」ボソッ
モブ男「庶民の生活を体験とか?」ボソッ
モブ男「うわっ、うっざ!」ボソッ
モブ男「大人しく勉強してろよw」ボソッ
モブ男「ここは貴族様達が来る所じゃねーだろ、早く帰れっつーの」ボソッ
桃「……………」
やっぱり…貴族がここに来るのは普通じゃないのか…
紫「桃くん気にしないでね」
桃「………」
青「みんなー!買えたよー!」
赤「早く帰って食べよ!」
橙「そうやな」
桃「…………」
モブ男「早く帰れっ」ボソッ
モブ男「もう来んなよ、貴族だろうが……」ボソッ
青「………はぁ?」
橙「青、行くで」
桃「…………」
ーーーシェアハウスーーー
青「何なのあいつら!!ムカつくなぁ!」
紫「まぁまぁ」
桃「……なんで」
橙「え?どしたん?」
桃「何で普通にしないの……?」
赤「どうゆう事?」
桃「普通にしてればあんな事言われない……貴族は普通コンビニ行かないって……」
青「桃くん、コンビニ楽しかった?」
桃「……え?」
橙「ワクワクせんかった?」
桃「………分からない…」
紫「ワクワクさとか、そこでしか楽しめない事とか、目の前にあるのに行かないなんて勿体なくない?」
桃「………」
赤「しかも俺らはこれが普通なんだよ。前にも言ったよね?普通は人によって違うって」
桃「あっ………」
橙「周り気にしてたら楽しいもん逃してまうで!」
桃「……そっか」
紫「だからあんなの気にしないで!あの人達は俺らが金持ちだから羨ましいだけなんだから」
青「僕は僕の普通、あいつらはあいつらの普通、それが違うだけ。」
桃「……じゃぁ、何であんな事言うの?」
黄「人は人を馬鹿にしないと生きて行けない人もいるんですよ。それでストレスを発散してる人だっている。」
橙「でもそいつらは成長できないんやで…駄目な自分を認められないから。だからあんな事言うねん。」
桃「…………」
紫「さ!買ってきたやつ食べようよ!」
青「お腹すいたぁ!僕のやつちょーだい!」
黄「自分で取ってください」
赤「俺のも取ってー」
青「自分で取ってください」(黄の真似)
橙「自分で取ってくださいっ」(黄の真似)
黄「真似するのやめてくださいっ!」
紫「あははっ!2人とも似てるよ!」
黄「似てません!」
赤「あ!これ桃ちゃんのだよね、あげる」
桃「…ありがとう」
青「僕はたけのこ派だなぁ」
紫「えぇー?きのこでしょ?」
桃「……きのこ?」
青「うん、これはタケノコの形してるでしょ?きのこの形してるお菓子もあるの」
橙「桃ちゃんはどっちやろな?」
黄「今度はきのこ買わないとですね」
赤「明日買ってこようよ!たけのこの味忘れないようにさ!」
橙「なんなら、たけのこも買ってたけのこキノコパーティしようや!」
紫「面白そうだね」
青「ネーミングセンス無さすぎでしょwwでも、やろうよ!」
桃「パーティ……」
青「うん!パーティ!いっぱい買おうね!」
橙「楽しいで!」
桃「うん……」
そわそわ……する……なんだろ……
赤「どうしたの?」
桃「……なんか……そわそわ……する」
青「楽しみなんじゃない?」
桃「これが……楽しみ」
紫「ワクワクしてるんだろうね!」
桃「ワクワク……」
黄「はい、ワクワクです!明日楽しもうね!」
桃「…うん」