テラーノベル
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普段、穏やかな渡辺が見るからに怒っている。目黒が訳を聞く。
写真コンテストがある。
向井は応募したい。
今までたくさん写真のモデルをして来た渡辺。
今までの写真から応募するものだと思っていた。
だからOKを出した。
だが、違った。
向井は、ヌードモデルになってくれないか?と言う。
普通に服を着てるのでいいじゃないかと言った。
色んなジャンルの中でヌードのジャンルに挑戦したい。
渡辺は怒った。
もうモデルはやらないとは言わないが、ヌードモデルはやらないと言い切った。
仲間内では内緒の2人。
どんなに渡辺が怒っていても、内容によっては向井と喋る。
それが、一層腹立たしい。
目黒ー何でヌードなの?
渡辺ー知らん!
目黒ーそんなに怒ってるとバレるよ?
渡辺ー何で?
目黒ー康二が、今日は大人しいし泣きそうな顔してるし。
渡辺ーばか、言ってこい!これでバレたら別れるからな!
目黒ー一応言っとく。
スタジオに向かう目黒。
控え室で、椅子にドカリと座る渡辺。頭を抱えてる。
何でヌードなんだ?
普通だといけないのか?
お気に入りにして、フレームに入れてるじゃないか。
あれじゃダメなのか?
頬を叩く。
気持ちを切り替える。
今から練習だから、余計なことは考えない。
スタジオに入る。
向井は佐久間たちと笑って喋っている。
渡辺は目黒とラウールのそばに来た。目黒にもたれかかる。
ラウールがその様子を見て言う。
ラウーしょっぴー、疲れてる?
渡辺ーん?ちょっとな。
ラウー連日の撮影、大変だもんね。
渡辺ーん、でも頑張らないと。
ラウーめめは疲れてないの?
目黒ー大丈夫だよ。
怒りすぎて疲れてる渡辺。
ラウールの優しさが耳に痛い。
今日は、新曲のダンプラ動画を撮る。気合い入れて踊らないと。
ラウールの腕をポンポンとして移動する。
今から、数時間はモデルのことは考えない。
ひたすら踊るのだ。
激しいダンスナンバー。
忘れていられるだろう。
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