テラーノベル
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ヴィヤーグラ「俺は…なりたくてトラになったんじゃねぇ…赤ん坊の頃、ママトラに色が白いことを理由に見捨てられ、大好きなチャンドラパパを抗えない本能で殺してしまった….イエネコみたいに可愛がられた俺なんて…こんな身体と本能のせいでぶっ殺してしまった…だから、イエネコになりたいラージャに、今すぐ復讐をさせろっ!!」と哀しみと怒りでさらに攻撃が増した。
ナースティカ「俺だって、好きで白いバーラトライオンになったんじゃないっ!!でもこの残酷なニュースを見てから、富裕層の家を脱出しようと決心したんだっ!!俺はなりたくてもイエネコみたいになれないとその時思ったんだっ!!だからヒューミーを殺さず本能で逃げるしかなかったっ!!動物として生まれたんだったら、どんなに賢くても知能が高くても本能に抗うことなんて決してできないんだっ!!特に俺たち大型ネコ科はイエネコと違って身体も大きいし、鋭い牙や爪で意図も簡単に引き裂いてしまうっ!!イエネコ特有のじゃれあいや気まぐれ、甘噛みは、俺たち大型ネコ科がそれをしたらヒューミーにとっては脅威にでしかないんだっ!!!!」
ヴィヤーグラ「辛ぇことをこれ以上思い出させんじゃねぇぇぇぇ!!!!イエネコと俺たち大型ネコ科を比較するんじゃねぇぇぇ!!」と攻防していた。
その時、ラージャは死に際のヴィクランを看取り、臆病だったはずの心を捨てて野生の猛獣特有の本能を呼び覚まして、『ロアァァァァ』と叫んでヴィヤーグラに攻撃。
ラージャの回想シーン(
数時間前。
ナースティカ『そうか…お前はお前で大変なんだな?だが『イエネコみたいになりたい』と言う思いだけは捨てた方がいい』
ラージャ『なんで?!イエネコなんてぬくぬく暮らしてて、気まぐれだし自由気ままにヒューミーに可愛がられてて幸せライフを過ごせるんだぞっ!!』
ナースティカ『よく考えろ。もしイエネコが俺たちライオンサイズだったらどうなると思う?逆にヒューミーがもしイエネコサイズだったらどう思う?』
ラージャ『どうなる?どうなるって本能でヒューミーを殺してしまうとか?』
ナースティカ『平たく言えば本当だろうな…だがそれだけではない。イエネコのじゃれあい、甘噛み、気まぐれはヒューミーにとっては可愛い存在だが、俺たちがそれをしたら意図も簡単にヒューミーを引き裂いてしまうと言うことだ。このイエネコの何倍もの….圧倒的な大きさ、牙と爪がある以上俺たちは本能と向き合って生きなければならない。 さっきも言ったヒューミーがイエネコサイズであることを仮定するとしよう…もしそのヒューミーが地域猫の縄張りに侵入したら…俺たちのライオンと似たような社会構造でヒューミーを肉の塊にしたのかもしれんな…」 』)
ラージャがこの回想シーンの言葉を思い出した時はすでにネコ科特有の狩猟本能も兼ね備えられるように成長。
ナースティカはその場を離れ、「ラージャ、相手はトラだぞっ!!油断したら自殺するようなものだから気をつけろっ!!」
ラージャは怒りに支配されながら攻撃。
ヴィヤーグラ「これで思い知ったか、自然の厳しさってどういうもんかわかっただろ若造がっ!!お前に挑みたかったんだよ、ラージャっ!!」
ラージャ「パパを殺しのはお前だからなっ!!僕は絶対にお前を許さないっ!!覚悟しろっ!!」と攻撃。
ラージャの攻撃にヴィヤーグラはしなやかな身体で防御するが、何度もライオンの群れに挑み、疲れていたのかその時満身創痍になった。
ヴィヤーグラは強烈な猫パンチを放つが、ラージャにかわされ、急所であるお腹を噛まれ、猫パンチを喰らい倒れた。
そしてラージャはヴィヤーグラの顔に何度も猫パンチを繰り返した。
ヴィヤーグラは「わかった、わかった、俺の負けだっ!!」
ラージャ「っえ…?」
ヴィヤーグラ「テメェは自然界の厳しさを知れたし、テメェはこの群れの用心棒だ…ムラ社会を守ってくれ…俺のことなんて恨め。お前のパパを殺したからその覚悟はできてる…」と瀕死の重症を負いながらも立ち上がるのだった。
ライオンたちはただひたすらこの光景に言葉を出すことも威嚇することもできなかった。
ヴィヤーグラは「それじゃあな。いつでも俺に復讐しろ…そん時は待っててやるさ..」とライオンたちを振り返りもせず背を向けて歩き出して、ジャングルの中へ消えていった。
その一方で、死んでしまったヴィクランを見て、メスたちから子どもたち(思春期)であるラージャ、ナースティカ、プリヤンカにヴィクランを食べるよう命じられる。
そして本能に従って貪って「グチョグチョグチョッ!!」と内臓と肉音を立てて食べ始めた。その後はメスライオンたちが最後まで頬張った。命を無駄にせず最後まで残さず食べ尽くすライオンたちであった。
※一般的なライオンは仲間の死を目撃した場合は人間と違って「死を悼んで葬儀する」という概念がなく、どちらかと言うと死体をその場で放置するか衛生的な本能で食べて処理をすることがあると言われています。
それから翌日が経った。
ナースティカは静かにネコのムラ社会に別れを告げた。だがラージャだけは他のライオンたちと違ってナースティカが去ってしまうことを悲しんだ。
ラージャは子殺しを防ぐために発情期であるプリヤンカや他の若いメスライオンと交尾を行い、群れの縄張りパトローラー兼用心棒としての使命、アイデンティティを手に入れた。
一方でナースティカはジャングルを駆け巡り、野良猫としての使命を背負う覚悟を見せた。
ナースティカの心の声「成長したな、ラージャ。俺たちは別れても、いつまでもかけがえのない親友だ…俺は大きく、白き野良猫…お前はメスライオンにこき使われる….ネコのムラ社会を背負うオスライオン….」と複雑な心境を持ちながら走って去るのだった。
TO BE CONTINUED.
コメント
7件
わあ、今回も重かったですね…。ヴィヤーグラの壮絶な過去と「なりたくてトラになったわけじゃない」という叫びが胸に刺さりました。ラージャが「イエネコになりたい」という願いを捨て、野生の本能を受け入れる決断をした流れ、すごく納得できる構成だなと。ナースティカの助言が回想で生きるのも良い。最後、親友同士が別々の道を選ぶ切なさ…群れを守るオスと野良猫として生きる白い獅子、いい対比です。続きが気になります!