テラーノベル
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朝の爽やかな光がカーテンの隙間から差し込む中、ちぐさ、あっと、けちゃの3人が目を覚ました。
布団の真ん中で静かに寝息を立てているぷりっつの姿を見て、ホッとしたのも束の間――けちゃがぷりっつの出ている腕に目を留め、息をのんだ。
けちゃ 「……え……? これ、昨日の傷と……違う……?」
昨日の消毒痕のすぐ隣に、新しく増えている幾筋もの傷。
ちぐさも青ざめた顔で駆け寄り、あっとの目つきが鋭く光る。
ちぐさ 「うそ……ぷりちゃん、夜中にまた……!?」
そこへ、すでに起きていたあっきぃが静かに二人の間に割って入り、昨日起きた出来事をかみ砕いて話した。
夜中に悪夢を見て跳ね起きたこと、起こすのを我慢して一人で傷つけようとしたこと、そして『終わり』の約束を守ってカッターを渡してくれたこと――。
説明を聞き終えたあっとは、深く息を吐き出して腕を組んだ。
あっと 「……そっか。……あっきぃ、ありがとな」
ちぐさ 「そっか……ぷりちゃん、一人で耐えようとしてたんだね……っ」
けちゃ 「……うん。ぷりちゃんが約束守ってくれたなら、僕たちも今を受け止めないとね!」
けちゃはポンと自分の両頬を叩くと、明るい笑顔を作ってパンパンと手を合わせた。
けちゃ 「よしっ! 暗い顔はおしまい! 僕、特製の朝ごはん作るよ! みんなも手伝って!」
ちぐさ 「あ、僕卵焼き焼くー!」
まぜ太 「よし、俺はトースト焼く担当な!」
あっと 「じゃあ俺は皿出すわ」
けちゃの言葉でリビングの空気がパッと切り替わり、メンバー全員で楽しそうに朝ごはんの準備が始まった。包丁のトントンという音や、美味しそうなスープの香りが部屋の中に広がり出す。
(ぅ……ん……)
その賑やかな気配と温かい匂いに誘われるように、真ん中の布団でぷりっつがゆっくりと目を開けた。
あっきぃ 「あ! ぷりちゃん、おはよう!」
まぜ太 「おう、ぷりちゃんおはよう! よく眠れたかー?」
ちぐさ 「ぷりちゃんおはようー! 今ね、けちゃがすごく美味しそうなご飯作ってくれてるよ!」
けちゃ 「ぷりちゃんおはよう! お腹すいた?」
あっと 「おはよう、ぷり」
布団を囲むように、メンバー全員がとびきり温かい笑顔で「おはよう」を届けてくれる。
声を出せないぷりっつは、まだ少しトロンとした瞳のまま、ゆっくりと……コクッと小さく首を縦に振った。
その両手には、昨日からずっと離さない血で少し汚れた5人のぬいぐるみが、今日も宝物のように大切に抱きしめられていた。
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コメント
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第17話、読み終えました。 ぷりっつがまた夜中に自分を傷つけてしまったシーンは胸が締め付けられましたが、それでも「約束を守ってカッターを渡してくれた」というあっきぃの言葉に、彼女の必死な頑張りが伝わってきて…。 そこからけちゃが「暗い顔はおしまい!」とみんなで朝ごはんを作る流れに、ぐっときました。傷を無理に隠さず、でも日常を一緒に作り直す、そんな距離感が本当に優しいです。 あと、ぷりっつがぬいぐるみを宝物みたいに抱きしめているラスト、じんわり温かくなりました。おはよう、って言える仲間がいるって、きっと大きな力になるんだろうなあ。