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あっきぃ 「ぷりちゃん、こっちこれるー?」
食卓に並んだ温かい朝ごはんを前に、あっきぃが布団の上に座るぷりっつへ優しく声をかけた。
だが、ぷりっつはその場でぴくりとも動かず、固まってしまった。
昨日の夜は自分の足で立ち上がり、部屋まで歩くことができていた。しかし、極度の緊張と精神的な疲労がどっと出たのか、今はもう指一本動かすことすら身体が拒絶しているようだった。
あっきぃ 「よーし! じゃあ俺がまた運んであげるからねー!」
固まるぷりっつに嫌な顔ひとつせず、あっきぃはひょいっと抱き上げると、ダイニングの椅子まで連れて行ってそっと座らせてくれた。
けちゃ 「はい、ぷりちゃん! お粥だよ。食べられそうかな?」
目の前に出された湯気の立つ優しいお粥。
だが、ぷりっつの両手は血のついた5人のぬいぐるみをぎゅっと抱きしめたままだ。
ちぐさ 「あはは、ぷりちゃんぬいぐるみ放さないからスプーン持てないねー!」
まぜ太 「ほんとだ、どんだけ俺たちのこと好きなんだよ!」
メンバーたちが和やかに笑い合い、場を和ませる。
あっきぃ 「じゃあ俺があーんしてあげる! ほら、ぷりちゃん開けてー」
あっきぃがスプーンですくったお粥を口元へ運んでくれる。ぷりっつは言われるがまま、小さく口を開けてお粥を口に含んだ。
1口、2口、3口……。
無理のないペースで5口ほど食べた時だった。
(こぽっ……)
突然、ぷりっつの喉の奥から小さな音が鳴り、胃の底から激しい拒絶反応が押し寄せてきた。
酸っぱい感覚が口内に広がり、少し戻しそうになる。
(ダメっ……吐いちゃダメだ……っ!!)
ぷりっつは必死に目を剥き、両手でぬいぐるみを胸に強く押し当てながら、喉を締め付けて吐瀉物を無理やり飲み込もうと耐え始める。
あっと 「……おい。……きっとぷり、ここ最近まともな飯食ってなかったな」
あっとのポツリとした呟きに、メンバー全員がハッとした顔をした。
何日もまともに喉を通していなかった胃袋に、突然固形物が入ってきたことで、身体が驚いて受け付けなくなっていたのだ。
まぜ太 「ぷりちゃん、我慢すんな! ほら、ここに吐け!!」
まぜ太が慌ててビニール袋を持ってきてぷりっつの口元に差し出す。
しかし、ぷりっつの頭の中には『迷惑をかけちゃダメだ』という強い強迫観念が渦巻いていた。せっかく作ってもらったご飯を吐くなんて、そんな汚いところを見せるなんて――そう思うと余計に喉を強く締めてしまい、吐くに吐けない苦しみに顔を歪めてもだえ始める。
青ざめていくぷりっつの顔を見たあっきぃは、意を決したように表情を引き締めた。
あっきぃ 「……ぷりちゃん、ごめんね」
(すっ……)
ぷりっつ 「……っ!?」
あっきぃの手が伸び、容赦なくぷりっつの口の中に指が突っ込まれた。
舌の奥を直接刺激され、身体の拒絶反応が限界を迎える。
ぷりっつ 「おぇっ……!こぽっ、 げほっ……ぐ……ッ!!」
優莉
53
りんりん/ペア画中!!
642
不可抗力で、喉に溜まっていたお粥が吐瀉物となってまぜ太の差し出す袋の中へと吐き出された。
苦しさと、汚いものを吐き出してしまったという激しい罪悪感と情けなさで、ぷりっつの瞳からポロポロと大きな涙が溢れ出していく。
ぷりっつ 「……ぅ……ぁ……ッ」
あっきぃ 「ごめんね……ごめんね、ぷりちゃん。苦しかったよね、ごめんね……っ」
あっきぃは吐き終えたぷりっつの背中を優しく撫でながら、自分の胸の中に強く、強く抱きしめた。
まぜ太 「ナイスあっきぃ。ぷりちゃん、大丈夫だぞ。吐けてえらかった、全然迷惑なんかじゃねぇからな」
けちゃ 「ごめんねぷりちゃん、僕が無理させちゃった……」
ちぐさ 「けちゃも悪くないからね」
口元をティッシュで優しく拭われ、あっきぃの体温に包まれながら、ぷりっつは声にならない泣き声をあげて、あっきぃの服の裾をぎゅっと握りしめることしかできなかった。
コメント
1件
あっきぃの指を突っ込む判断、すごく良かった…。あれは愛だよ。ぷりっつが「迷惑かけちゃダメ」って強迫観念で自分を閉じ込めてるのが痛いほど伝わってきて、吐かせてあげた瞬間、こっちも息ができた。メンバー全員が「えらかった」って言ってるところで涙腺崩壊したわ。次、ぷりっつが少しでも楽になれますように。