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有象無象にもう飽き飽きだよ☆
最後の「現実時刻午前4時」ってオルターエゴじゃないですか???
第4話です!すみません、前回タイトル付け忘れてたたので後日付け足しました。基本そこしか変わってないのでご心配なく。
※冬彰 ※拒食症 ※暴力アリ ※微嘔吐
#4 これ以上迷惑はかけられない
ーー冬弥の部屋。
「他に痛いところはあるか?」
冬弥は彰人に絆創膏や湿布を貼ってくれた。
「…ない」
「そうか、良かった」
冬弥は以前と同じように優しく微笑んだ。
「…何で、そんな優しく接してくれんだよ。俺はお前を突き放したのに」
「…彰人はさっき、俺のことを庇ってわざと大人しく連れていかれたんだろ?そんな仲間想いの彰人がああ言うということは、相当辛いことがあったんだろう 」
「っ…!」
彰人は、ミュージシャンにされたこと、夢で見たことを全て話した。
「そんなことが…。だが彰人、これだけは覚えておいて欲しい」
「何だ? 」
冬弥は彰人の手を握った。
「俺は彰人が好きだ。大好きだ。だから俺がお前に嫌いだと言う時は全て夢だ。わかったか?」
「…本当か?」
「勿論だ。それに、白石も小豆沢も…司先輩も神代先輩も暁山も…他にもたくさん彰人が好きな人はいる。今日の輩なんかじゃなくて、その人達の言葉を信じてくれ」
「っ…わかった…」
涙目になる彰人を冬弥は抱き寄せた。
(まあ、俺の「好き」だけ恋愛的な「好き」だということには気づいてないだろうが…いつか全て片付いたら、告白しよう)
「…なんか眠くなってきた…」
「そうか、じゃあ今日はもう俺の家に泊まろう。この夜道を歩かせるのも危険だ」
「わかった…ねえ冬弥」
「なんだ?」
「手、握ってて…また怖い夢見たくないから…」
「っ…/// わ、わかった…」
冬弥は彰人の手を握った。しばらくすると、彰人は眠りについた。
(寝顔すごく可愛いな…ちょっと写真撮ってもバレないよな?)
冬弥は握ってない方の手でスマホを取り出し、何枚か彰人の寝顔写真をスマホに収めた。
ーー翌朝。
「んぅ…おはよ冬弥……?」
彰人が目を覚ますと、彰人の手を握ったまま寝ている冬弥の姿があった。
(まさか、一晩中ずっと握ってくれたのか?…本当、感謝しかないな…。あれ?何で片手にスマホ…?)
冬弥のスマホを持つ手を見つめていると、冬弥も起きてきた。
「…彰人、おはよう。朝ごはんは食べられそうか?」
「わかんねえけど…食べてみる」
しばらくすると、冬弥はお粥を持ってきた。
「まずは消化に良いものから挑戦してみよう。自分で食べられそうか?」
(これくらいなら自分で食べられるな)
「…食べれない」
「!?」
(何で俺…今嘘ついたんだ?)
「そうか、じゃあ…はい、あーん 」
(…!?///まさか俺、これをして貰いたくて無意識に…!?…いや何で!? )
「あ、あーん…///」
「美味いか?」(かわいい…)
「う、うん…///」
まだ自分の気持ちに気づかない彰人であった。
しばらくして、お粥も食べ終わった。
「彰人、どうだ?吐き気とかは?」
「今はまだ来ない…」
「そうか、暫く様子を見よう。食べれるようになるのは少しずつで良いからな」
「ああ、ありがとう…」
(本当は少し気持ち悪い…けど、冬弥にあんま迷惑かけられねえからな…)
そう思っていると、猛烈な吐き気が襲ってきた。
「っ゙…!」
「っ…彰人!」
冬弥がすかさずビニール袋を差し出す。
「ッ…ハァ…ハァ…ありがとな冬弥…」
「大丈夫だ、急に来たな…」
「う、うん…」
(くそ…結局冬弥に迷惑ばっか…)
「それじゃあ俺はそろそろ学校に行くが、彰人はどうする?」
「…行く。冬弥が居るなら、大丈夫だと思うから」
「…!、ああ…そうだな!」
冬弥は優しく微笑んだ。自分を信頼してくれたようで、すごく嬉しかったから。
ーー神山高校。1年C組。
朝教室の席に座ると、クラスメイト達(モブA、B)が彰人へ声を掛けた。
「なあ東雲!お前さ、路上で歌ってんの?」
この頃彰人は、周りにストリートで歌っていることは親友レベルの友達以外には言っていなかった。
「え、まあそうだけど。何でお前が知ってんだよ」
「いやさぁ、俺たちでCD買いに行ったらちょっと道に迷っちゃって。そしたら聞き慣れた声が聞こえてさ、見に行ってみたらお前がライブハウス前で歌ってたの見たんだよ」
恐らく、昨日のライブ前のウォーミングアップを聞かれたのだろう。
「へぇ、まあいつもそこら辺のストリートで歌ってるからな」
「そーなんだ笑、じゃあ何?将来歌手にでもなんの?」
「まあそんな感じ?」
「ふーん…」
彰人の言葉を聞いて、モブAはボソッと呟いた。
「まあ無理だろうけどw」
その言葉を、彰人は聞き逃さなかった。
「…おい、聞こえてんぞ?」
「え、ああごめん聞こえてた?w」
「でも実際そうじゃね?昨日聞いた感じw」
イラッ…💢
「なんか音程も所々外れてたし、迫力だけだよなwあと歌い方がちょっと癪に障るっつーか」
「わかるーw 自信ありげに歌ってるから余計ムカつくよな」
(何なんだよコイツら…本人の目の前で言うことじゃねーだろ。イジリのつもりか?)
「お前らさー、文句言うなら別の所で言えよw流石の俺でも傷つくわw」
冗談ぽく笑って場を切り抜けようとする。しかし、モブの2人の悪口は止まらなかった。
「え?ああごめんごめんwでもまあ事実だし?」
「てか東雲ってさー、そんな感じでいつも俺余裕感出してるよなw ウザイんだけどw 」
(は?んだそれ)
「それなw自分に才能あるとか思ってそう」
モブBのその言葉は、彰人の怒りを沸点まで上げるのに充分であった。
彰人は机に手をつき、勢いよく立ち上がった。
「…何なんだよお前ら、さっきから他人のこといちいち文句つけやがって。俺の気も知らない癖に、知ったような口訊くんじゃねーよ!」
ただでさえ静かだった朝の人が少ない教室は、一気に静まり返った。
その沈黙を遮ったのは、モブAの笑い声だった。
「え…wこーわwwやっぱ猫被ってたんだぁ。本性こんなんなんだねw」
(っ…!!やべぇ…)
「東雲さ、ちょっとこっち来なよ」
彰人はモブBに連れられ、滅多に使われない北階段の踊り場に行った。
「…何すんだよ」
彰人が2人を睨む。
「何するって…もう二度とお前が調子乗れないようにするだけだよ」
「幸い既に顔に痣あるし、この上にやってもバレないっしょw」
嫌な予感。背筋がゾッとした。
次の瞬間、彰人は壁に頭を打ち付けた。そのすぐあと、頬にビリビリとした痛みを感じた。
(俺…殴られたのか。ご丁寧に、昨日奴らにやられた場所を…)
「ほらほら、やり返して見ろよwまあ、そしたらその瞬間モブAに先生呼んでもらって、お前を犯人にするだけだけどなww」
(くそ…何でこういう奴らはこんな時だけ頭回るんだよ)
(冬弥に助けを呼ぶか?…いや、流石にこれ以上迷惑はかけらんねえな。標的が冬弥に移ったら大変だし…)
彰人の目に最後に映ったのは、モブBの拳だった。
(……傷つくのは、俺だけでいい)
ーENDー
すみません、何か拒食症からどんどん話が広がってる…。欲望のままにやってるので許してください(ㅅ´ ˘ `)
ちなみに、現在時刻午前4時〜♪(((
いい子はちゃんと寝ましょうね
次回→100♡