風矢:『ファー』
俺は目を覚ました途端視界が真っ黒になった。
動いている、音が鳴っている。その暗闇の中で気づいた。
『ピーーー』となっていると。
俺は思考を停止した。体の痛さが停止した。
俺はわからないくらい長い間暗闇の中にいた。そして目を覚ました。
上をみると真っ白。体がふわふわの雲で支えられている。
下が見えた。そこには俺が前入院していた病院の真上だった。
俺は妄想した。もしかしたら死んだのかもしれないと
俺はその妄想を否定した。そんなわけあるわけないという気持ちで。
じゃあなんで雲の上にいるのかと考えだした時、友達の言っていた言葉が頭に浮かんだ。
『死んだ人って天国つまり、空に成仏してくんだぜ』という言葉を。
俺はもうどうしていいかわからない。俺は大きな声で叫んだ。
『生きていたくない!』その声は世界中に伝わった。そのせいで俺はまた暗闇に転送された。
急に思考が戻って体の痛さも回復してきた。
俺は目の覚ました。真っ白な天井のところで。
沢山の泣いてる親友、家族、近所のおばさん。
俺は感じた。生きてることが最高だと。
この景色は永遠ではない。いつか死んだらもう明日は来なくて毎日見ている景色も見えない。
俺はこの命を大切にしようと思った。
しかし、この夢も嘘だった。
これは夢なんだ。と俺は気づいた。
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